
突然、不安が押し寄せてきたことはありませんか?
心臓がドキドキする、息が浅くなる、頭の中がぐるぐる回る。
理由がはっきりしていないのに、心が騒がしくなるとき。
そんなとき、焦らずにできる「今、ここ」でできる対処法を紹介します。
なぜ、不安は起きるのか?
私たちの心と体はストレスや不安に対して、防衛本能として「戦うか逃げるか(fight or flight)」の反応を起こします。
これは本能的なもので、あなたが弱いわけでも、異常なわけでもありません。
ただ、その反応が「今は必要ないタイミング」で出てしまうことがある。それが”急な不安”の正体です。
いいのか一瞬で判断できるようになります。
ノルアドレナリンによって引き起こされた「不安」と「恐怖」がピンチを脱するエネルギーになる一方で、ピンチの時に「さぁ!行動しましょう!」とあなたを猛烈にせかしてくる物質でもあるのです。その「行動をせかされること」が不安につながってしまうと言われています。
不安は何もしないと増え、行動すると減る
不安になるのは、必ず「ピンチの状態」や「困った状態」のとき。そこから「早く行動して、脱出しなさい!」というのが、不安の生物学的な意味合いです。そのため、何もしないで布団に入って、「どうしよう…」と悩みを放置し続けるほど、不安は強くなってしまうのです。多くの人は、悩みを抱え、不安な状態になったときほど「どうしようどうしよう」の思考停止の無限ループに入ってしまいます。そうなってしまうと、悩みは残り続け、解決に向かうことが難しくなってしまいます。
そのため、「不安」を消すことには「行動する」ことが重要になってきます。
いきなり不安は「ゼロ」になることはなくても、行動することで、不安は必ず軽くなります。「何もしない」とそのままかもしれないことが、「何かするだけ」で気分が変わってくるかもしれないのです。
不安を感じた時の対処法
1. 呼吸を整える(4秒吸って、4秒止めて、4秒吐く)
呼吸は心を落ち着ける鍵です。ゆっくり深く呼吸することで、自律神経が整います。特に「吐く息」を意識すると効果的。
2. “今ここ”に意識を戻す(グラウンディング)
身の回りを見渡して、「見えるもの」「聞こえる音」「触れている感覚」に集中してみてください。五感を使って、思考を「今」に引き戻す方法です。
3. 「大丈夫」と自分に声をかける
「この不安は必ず過ぎ去る」「私は安全だ」と、自分に語りかけましょう。言葉には心を落ち着ける力があります。
4. 姿勢を変えてみる・歩く
座っていたら立つ、歩いていたら止まってみるなど、体を少し動かすだけでも、不安の波から抜け出すきっかけになります。
5. 水を飲む・顔を洗う
水分補給や冷たい水でのリフレッシュも、体と心のスイッチを切り替える助けになります。
今、ここ。以外でも対処法はあります!3つ紹介いたします♪
①話す
「相談する」「カウンセリング」というのも「話す」ことです。大声で叫んでスカッとしてストレス解消してみることも「話す」ことです。「相談」と聞くとハードルが上がってしまうように聞こえても、「話す」と聞くと少しハードルが下がったような気がしてきます。
誰かとおしゃべりするだけでもストレス発散することができるのです。しかも、雑談によって人間関係も深めることができるかも。「話して」、「質問する」ことで速やかに問題が解決できることもあるかもしれません。
②書く
「書く」ということができるとさらに強烈なアウトプットになります。意外なことかもしれませんが、自分の悩みを書き出すだけで、ストレスが吐き出されます。また、頭の中が整理され、悩みが明確化します。さらに、毎日日記をつけることで自己洞察力を鍛えることができます。書くことで脳内が整理され、自己洞察が深まり、マイナスな感情やネガティブな考え方に気が付き、修正する手がかりを得ることができるのです。
③体を動かす
もし、話しても書いてもどうしても強い不安が残るのであれば、今すぐ外に出て100メートルを全力疾走してみましょう。かなりスッキリするはずです。
100メートル全力疾走だとちょっと、という方も「不安」は軽い運動でも解消できます。運動に全力で取り組むことが重要なのです。運動することによってセロトニンが活性化することにより、ノルアドレナリンを正常化したり、脳内を鎮静し、リラックスさせネガティブな感情を取り払ってくれる効果があります。
まとめ
今回は、不安の原因や解消法をご紹介させていただきました。
ぜひ記事を参考に、「不安解消」に取り組んでみてくださいね!