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プラーナ博多

皆さんの『働く』って何ですか?改めて整理してみよう

こんにちは!
皆さんお疲れ様です、お世話になっています、プラーナ博多です。

皆さんは、UFOを見たことがありますか?

…え?急に何の話?と思われたかもしれません。

実は、あるテレビ番組で見かけた話なんですが、今の日本の社会人はスマホやパソコンはじっくり見るけど、大空をゆったりと見上げることがほとんどないそうなんです。
だから、もし空にUFOが飛んでいても気づかないんじゃないか、というものでした。

その話を聞いて、私も「ああ、自分もそうかもしれないな」と感じ、先日、家の窓からぼんやりと空を見上げてみたんです。
流れる雲を見て、「こんなにゆったりした時間はいつ以来だろう?」と思いました。
時々、空を見上げるのも悪くないな、と思った瞬間でした。

忙しい毎日だからこそ、こんなゆったりした時間が大切なんですよね。

さて!日々の忙しさの中で、「がんばらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と自分にプレッシャーをかけすぎてしまうこと、ありませんか?
でも本当は、少し立ち止まる時間こそが、自分を見つめ直すきっかけになったりするんですよね。

今回は、そんな立ち止まった時間の中でふと浮かんできたテーマ『働くって、そもそも何だろう?』について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

働くこと=生活のため、お金のため、という現実的な面はもちろんあります。

文面ではありますが、『生きるためだよ!生活するためだよ!』という声が聞こえてきそうです。
でも、それだけじゃない“もうひとつの意味”がある気がするんです。

このブログでは、就労支援事業所の現場から見えてきた「働く」ということのいろいろな形を、6つの視点から整理してみたいと思います。
少しでも、あなた自身の「働く理由」や「働き方」を見直すヒントになれば嬉しいです。

 

①『働く』とは、生活のため?

 

 

先に結論みたいな事を述べてしまうのですが、

無理をしてすぐにフルタイムで働こうとするのではなく、
“自分にとってちょうどいいペース”で、生活のリズムを取り戻していく。
それも立派な「働く理由」なのだと思います。

そして、「働く=お金を得ること」には、もう少し前向きな意味もあります。
たとえば、自分の好きなことにお金を使えるようになること。
おいしいものを食べたり、好きなアーティストのライブに行ったり、小さな贅沢を味わったり。
そうした時間は、きっと心の元気にもつながります。

ある利用者さんが、初めて実習で得た報酬を手にしたとき、こんなことを話してくれました。

「コンビニでいつもは買わないスイーツを買ったんです。ちょっとしたことだけど、“自分で働いたお金っていうだけで、味が違いました。」

その笑顔を見て、「働くこと」って、“自分の楽しみ”のためでもいいんだな、と思いました。

ただ一方で、「つい使いすぎてしまう」「お金の管理が難しい」と感じる方も少なくありません。
頑張った自分にご褒美をあげたい、という気持ちはとても大切ですが、そこに“計画”や“メリハリ”があると、より心地よく日々を過ごすことができます。

だからこそ、就労支援の中では「お金の使い方」も、働く準備のひとつとして一緒に考えていくことがあります。
たとえば、

  • 「月に1回、ご褒美の日をつくる」

  • 「使った金額をカレンダーに書き出してみる」

  • 「少しずつ“貯める楽しさ”も感じてみる」
    といったように、無理なくできる方法で、お金と上手につき合っていく練習です。

こうして「お金を得て、使う」というプロセスを丁寧にしていくと、自然と毎日の過ごし方にも意識が向くようになります。
朝起きて、通所して、作業をして、必要な分を使って、少しは自分に優しくして――
そのひとつひとつが、まさに“生活そのものを整える”ことにつながっていくのです。

「生活のために働く」というのは、ただお金を稼ぐことではなくて、自分らしく暮らしていくための“土台”を少しずつつくっていくこと
そう思えると、働くことに対する気持ちも、少し楽になるかもしれません。

 

②就労支援の現場から見える『働く』

就労支援事業所には、本当にさまざまな方が訪れます。
年齢やこれまでの仕事の経験、抱えてきた悩み、そして「働きたい」と思ったきっかけも、一人ひとり違います。

プラーナ博多だけではなく、様々な支援の現場でよく耳にするのは、こうした声です。

「長い間、家族の介護やサポートに時間を割いてきたので、そろそろ自分の時間や働き方を考えたい」
「何年も仕事から離れていたので、働き始めるのが怖い」
「体調の波があって、まずは生活リズムを整えることから始めたい」

このような不安や葛藤は決して特別なことではなく、多くの方が抱えているものです。

例えば、「働くことに不安があっても、少しずつ事業所に通いながら、できることを増やしていく中で、前向きな気持ちが芽生えてきた」という声をよく聞きます。

ある方は、「何年も“家族の世話役”として過ごしてきたので、最初は自分の名前で呼ばれることに照れくささを感じたけれど、それが社会と繋がっている感覚になって嬉しかった」と話していました。

また、別の方は「昼夜逆転の生活で毎朝起きるのが大変だったけど、通所してから朝起きる習慣がつき、『働きたい』という気持ちが自然と湧いてきた」と教えてくれました。

こうした「起きる」「外に出る」「人と話す」といった、日常の何気ない行動が、本人にとっては大きなチャレンジであり、成功体験の積み重ねです。

支援現場では、その小さな一歩一歩を丁寧に見守り、支えていくことを何より大切にしています。

「できた」という感覚は、自信や自己肯定感を育み、やがて働く意欲へとつながっていきます。

また、支援を通して自分のペースや強みを見つけていく過程で、働く意味や価値を改めて考える方も少なくありません。

「働くことはお金のためだけじゃない」
「自分のリズムや体調と向き合いながら、無理なく社会と繋がっていくこと」

そんな気づきが生まれる瞬間も、私たち支援者にとって何より嬉しいものです。


このように、就労支援の現場では「働きたいけれどどうしていいかわからない」という悩みを持つ方に寄り添い、生活リズムを整えることからコミュニケーション練習、小さな成功体験の積み重ねを支援しています。

その先に、働くことの意味や自分らしいペースが見えてくるのです。

③「働く」を通して見つける自分らしさと成長

 

働くことについて考えると、つい「どんな仕事をするのか」「どんなスキルが必要か」といった外側のことに目が向きがちです。
しかし、支援の現場では「働くこと」を通して自分らしさや成長を実感する方がとても多いのです。

例えば、初めて支援事業所を訪れた方の中には、「自分にはあまりできることがない」と不安を感じている方も少なくありません。
しかし、実際に軽作業やグループ活動を重ねていくうちに、徐々に「失敗してもいい」「完璧じゃなくていい」という気持ちが育まれていきます。
これは、支援スタッフが「できたこと」を一緒に喜び、小さな成功体験を丁寧に積み上げていくからこそ生まれる安心感と自信です。

ある方は、最初は些細なミスを繰り返して落ち込んでいましたが、ある時「小さな失敗も自分の成長の一部」と受け止められるようになりました。
『前は失敗するとすぐに自分を責めていたけど、今は “これで次はこうしよう” って切り替えられるようになったんです』と話してくれました。

また、コミュニケーションが苦手だった別の方は、少人数のグループ活動で人と話す練習を続ける中で、徐々に会話が楽しくなってきたと言います。
『最初は緊張して何も話せなかったけど、今では周りの人と笑い合えることも増えました。話せるって、こんなに気持ちが軽くなるんだと驚いています』と嬉しそうに語ってくれました。

こうした変化は、働くことが単に「お金を得る手段」ではなく、社会と繋がりながら自分らしさを見つけ、自己肯定感や成長を育むプロセスであることを示しています。

そして、支援の現場では「無理をしなくていい」「自分のペースを大切にする」ことを尊重しています。
完璧を求めず、休息を取りながら少しずつ挑戦を続けることが、本人の安心感と挑戦意欲を高めるのです。

こうして少しずつ『自分らしく働く』という感覚が育っていきます。

『働くって、ただ頑張るだけじゃなくて、自分が安心していられる居場所をつくることかもしれない』
そんな気づきが、ここで多くの方に訪れているのだと感じています。

 

④働くことで築く人とのつながりと支え合い

 

 

働くことは、生活の安定だけでなく、人とのつながりを築いていく大切な手段でもあります。
仕事をするということは、誰かと関わり、助けたり助けられたりしながら、共に日々を積み重ねていくことなのだと思います。

支援の現場でも、はじめは「人と話すのが苦手」「職場の人間関係がうまくいくか不安」と話していた方が、少しずつ挨拶やちょっとした声かけを通じて、安心できる関係を築いていく姿をよく見かけます。

ある方はこんなふうに話してくれました。
通い始めたばかりの頃は、周りの人にどう話しかけていいかわからなくて…。でも、作業の手順を教えてもらったとき、“ありがとう”って自然に言えたんです。そしたら相手も笑ってくれて、すごくホッとしました。」

小さな一言、小さなやり取りが、人とのつながりをつくる大きな一歩になることがあります。

そんな「人との絆」について、マザーテレサはこんな言葉を残しています。

「私たちは大きなことはできません。ただ、小さなことを大きな愛をもって行うだけです。」

『愛』という言葉に対して違和感を感じてしまうかもしれませんが、この言葉のとおり、働く場においても「誰かに挨拶をする」「ありがとうを伝える」「困っていたら手を貸す」といった、小さな行動の積み重ねが、やがて大きな信頼や安心感につながっていきます。

そして不思議なことに、そうした信頼関係ができてくると、自分自身にも変化が生まれてきます。

たとえば、かつて人と関わるのが怖かった方が、今では新しく来た人に声をかけてあげるようになったり、休憩時間に笑い合える時間を楽しみに感じていたり。
「自分も誰かの力になれている」という感覚が、働くことへの自信や意味を広げてくれるのです。

支援の場でも、「誰かに頼られることがこんなにうれしいなんて思わなかった」と話す方は少なくありません。

働くとは、ただ業務をこなすだけでなく、安心できる場所で人と関わり、自分の役割を見つけていくプロセスでもあります。
そのプロセスの中で、誰かに支えられ、自分も誰かを支えるようになる――。
そんな自然なつながりの循環が、「働くことの本当の意味」を教えてくれるのかもしれません。

 

自分の「ペース」と「働き方」を見つけるということ

 

 

働くうえで忘れがちなのが、“人それぞれペースが違う”という当たり前のことです。
誰かと比べて「私はまだこれしかできない」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、本当はそれぞれが違う道を歩いているのですから、「比較」ではなく「自分の道をどう歩くか」が大切なのではないでしょうか。

支援の現場でも、「すぐにフルタイムで働かなくてはいけない」とプレッシャーを感じていた方が、少しずつ「週に数日、午前だけでも働いてみようかな」と考えられるようになったり、「在宅でできることから始めたい」と、今の自分に合った働き方を選ぶようになることがあります。

最近では、社会全体でも多様な働き方が認められるようになってきました。
テレワークや時短勤務、週3日だけの勤務、就労継続支援など、それぞれの体調やライフスタイルに合わせた働き方が選べるようになってきているのです。

スティーブ・ジョブズの言葉に、こんなものがあります。

「あなたの時間は限られている。他人の人生を生きて無駄にしてはいけない。」

自分のペースで、自分のやり方で、自分の人生を生きる
それが、無理なく、長く「働き続ける」ための大事な視点だと思います。

「働く=決められた枠の中に自分を無理やりはめこむこと」ではなく、「働く=今の自分に合った形を一緒に探していくこと」

私たち支援者は、そう考えながら、ひとりひとりにとっての“ちょうどいい働き方”を一緒に見つけていくお手伝いをしています。

 

 最後に:「働くって何だろう?」にもう一度立ち返ってみる

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

今回もボリュームある内容になってしまいましたが、「働く」というテーマをさまざまな角度から見つめてきました。
きっと、読む方によって感じ方はそれぞれだと思います。

「生活のため」
「誰かの役に立ちたい」
「自分を試したい」
「社会とつながっていたい」

どれも間違っていませんし、ひとつの理由に縛られる必要もありません。
その時々の自分の状況や気持ちに応じて、「働く意味」は少しずつ変わっていくものだと思います。

そして、もし今、
「働きたいけど不安がある」
「何を目指せばいいのかわからない」
「自分には無理なんじゃないか」

そんな思いがあるとしたら――どうか焦らないでください。

誰にでも、立ち止まる時期や、迷う時間があって当然です。
むしろ、それは“これからどう生きるか”を大切に考えている証拠なのかもしれません。

私たちは、そうした悩みや迷いを持つ方と一緒に、一歩ずつ進んでいきたいと考えています。
「自分にとっての“働く”って、なんだろう?」
その問いの答えは、きっとすぐそばにあります。

あなたにとって、心地よく、自分らしい働き方が見つかりますように。
そしてその先に、小さくても確かな「自信」や「喜び」が育っていくことを、私たちは願っています。

 

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