疲れが溜まっているとき、体調があまり良い状態ではないときには特に。
不安になったり、他の人の目線や考えていることが気になったり、些細なことを気にしてしまい自分に自信を無くしたりすることがよくあります。
「どうせ私なんか」
「絶対うまくいくはずない」
「やっても無駄」
こんな諦めの言葉を、知らず知らずのうちに発していませんか?
このような言葉は、「一生変わらない」という固定思考からくる言葉です。
自分は変わることができない、だから何をしても無駄なんだ。そういった考え方が根本にあると言動にも行動にも影響を与え、その思考は現実になってしまいます。
そのような経験を繰り返すことで固定思考は根が深くなり、ネガティブな感情に支配されていきます。
今回は、ネガティブな思考の根本にある固定思考と、その反対の成長思考について執筆していきます。
- ネガティブな思考が止まらない!原因と対処法
- マインドセットの二つの思考パターン「成長思考」と「固定思考」
- 固定思考から成長思考へ、ネガティブからポジティブへ思考を変化させるにはどうしたらいいの?
- まとめ
ネガティブな思考が止まらない!原因と対処法
発達障害のある人は、感覚的な過敏さや見た目には分かりずらい生きづらさからストレスを溜め込みやすかったり、疲れやすいことがあります。
周囲のペースに合わせると自然と無理が生じたり、疲労が蓄積していきますが、それに気づかず頑張り過ぎてしまう人も少なくありません。
心や身体が疲労すると、些細なことに対してイライラしたり、不安になったり、感情が揺れ動きやすくなり、思考も自然とポジティブに考えることが難しくなっていきます。
そんな思考を「自分はこうゆう性格なんだ」と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、自分自身からのSOSサインであることがよくあります。
体調を整え、自分を労り、ケアをしていと自然と、怒りやすかった人が丸くなったり。いつもイライラしていた人がにこやかになったり。人は、些細なきっかけで変わることができます。
そのネガティブ思考の原因は、環境にあるかもしれませんし、周囲の理解や配慮のなさかもしれません。あるいは、自分自身の自分への理解が足りていないということもあります。
環境や周囲は自分自身にはどうにもすることができないかもしれませんが、自分の考え方を変えたり、自分への理解を深めることは自分の意識次第でいくらでも変わることができます。
「思考を変える?どうやって??変わりたくないんですけど」
と思ったそこのあなた。チャンスです。
変わることがないと思っていたネガティブな人生から一歩外へ踏み出してみませんか。
マインドセットの二つの思考パターン「成長思考」と「固定思考」
ネガティブな思考はある種、自分を守るためのバリアのようなものかもしれません。
変われると信じて行動しても、実際には何も変わらず、できなかったらとても惨めな気持ちになります。
最初から「自分にはできない」と決めて挑戦しなければ惨めな気持ちを味わうことも、現実を直視することもないでしょう。
固定思考とは
固定思考は固定マインドとも呼ばれ、どちらも同じ思考パターンのことを指します。
固定思考の特徴的な考え方
- 変化を嫌う
- 失敗することを恐れ、失敗するくらいならやらない方が良いと思う
- できないと思うことには挑戦しない
- 現状維持が一番安心
- 生まれた時からの自分の性格は一生変わらない
- やらなくても結果はわかっている
- 失敗やミスが起こるとやらなければ良かったと思う
人は皆、固定思考か成長思考かどちらかの思考パターンでいる訳ではなく、特に自信のない事柄には固定思考になりがちです。
(人間関係に関しては固定思考になる、苦手な教科に関しては固定思考になるなど)
固定思考は失敗を恐れるあまり変化がなく、成長がありません。
失敗に対しても必要以上にネガティブになりがちです。だからこそ挑戦することができずにいます。
成長思考とは
成長思考も、度々成長マインドという言葉で表現されることがありますが、意味は同じになります。
成長思考の特徴的な考え方
- 成長したい、変わりたいと願う
- 頑張れば今できないこともできるようになると思う
- 学びたい!知りたい!興味がある
- 自分は無限に成長することができる
- 自分の可能性を信じて努力する
- 失敗から学び、成長のチャンスに変える
- 成長思考の人は変化を恐れません。
- 失敗したとしてもそれをバネに学び、改善していきます。
変化や失敗を恐れないので行動するのが早く、行動が早いので成果につながりやすくなります。
固定思考から成長思考へ、ネガティブからポジティブへ思考を変化させるにはどうしたらいいの?
マインドセットの思考パターンが分かったところで、ネガティブな考えが急に変わる訳ではありません。では、どうしたら固定思考から成長思考へ変化していくことができるのでしょうか?
変化をするには何かを変える行動を起こす必要があります。
言葉を変える
思考を変えるというのは、なかなか意識してできるものではありません。
けれど、言葉は意識次第で変えることができます。自分がよく言ってしまうネガティブな言葉を使わないように、逆にネガティブな気持ちが生まれたら「ありがとう」などのポジティブな言葉に変換して言葉にしてみましょう。
最初は慣れないと思いますが、もしネガティブな言葉を使ってしまったとしても、後からポジティブな言葉で上書きすると、言葉を変えようとしていることを自分で意識することができます。
ポジティブな言葉が習慣化すると思考も影響を受けていきますので、忍耐強く続けてみることをおすすめします。
自分を労る、頑張っている自分を認める。褒める
最初のセクションでも少し書きましたが、ネガティブな思考やイライラは自分自身からのSOSであるパターンが多いです。気づいていないうちに頑張り過ぎていたり、自分に厳しくなっていたり、知らないうちに受けているストレスにまだ気づいていないのかもしれません。
どんなに成果につながっていなかったとしても、どんなにゆっくりなペースだったとしても、自分なりに頑張っている自分を認め、褒めましょう。
可能であれば声に出して伝えてあげるとなお効果的です。周囲がどんなに辛くあたっても、自分自身は、自分の味方でいてください。
小さな成功体験を繰り返す
固定思考に陥ってしまう原因の一つに「成功体験の少なさ」が挙げられます。
厳密にいうと「目標が高すぎて成功していることに気づいていない」パターンがよくあります。
このパターンに陥る人は完璧主義の人が多いのですが、様々なステップを飛び越えて一気に先の目標を達成しようとするため、達成できない自分に絶望するのです。
どんなに大きなことを成し遂げた人も、はじめの一歩は小さいです。
赤ちゃんが初めて立つ時。大人からしたらとても簡単なことかもしれませんが、赤ちゃんにとってはとても大きな進歩。そこから歩けるようになったり、走れるようになったり。サッカーや野球ができるようになったりと成長していくのです。
はじめの一歩はどんなに小さく見えても偉大な一歩なのです。
その一歩を達成することを繰り返すことが、「自分にもできるんだ」という自信につながります。
変わることを決意する
自分を変えるには、まずは決意が必要です。
決意とは、自分で決めたことを行うと心に誓うことです。
時にはできない時もあるでしょうし、決意を実行に移すことができない自分に落胆することもあるかもしれません。けれど、そんな自分自身から目を逸らさずに失敗した時にはなぜ失敗してしまったのか振り返ってみましょう。そして必要以上に自分を責めず、できなかったとしても「そんな時もあるさー」と、軽い気持ちで受け止めてみましょう。
まとめ
ネガティブな言葉や思考は、知らず知らずのうちに自分自身を傷つけ、可能性を積みとっています。「今更変われない」とか、「今までもそうだったからきっとずっと同じだ」とか。
変われない理由はいくらでも見つけることができますし、その理由に縛られることを選ぶこともできます。
けれど、間違いなく言えることは、人は変わることができますし、どんな人物になるか選ぶことができます。
自分自身の思考の変化もとても重要ですが、それだけではなかなか難しい時、自分を成長させてくれる環境に身を置くこともとても大きな力になると思います。
最終的には自分次第ではありますが、周囲の人や環境が自分に与える影響もとても大きいからです。
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