みなさん、何かに「困った」時はどうしていますか?
家族や友達など身の回りの方に相談する、助けを求めるかな、と思った方も多いかもしれません。
しかし、身近な人だからこそ、言いたくない、知られたくない事もありますね。
ネットで調べればいいんじゃない?と思った方も今は多いのではないでしょうか。
同じ様な「困った」をネットで検索をすれば簡単に見つけられます。実際に困った方が経緯や意見そしてアドバイスをしてくれています。
しかし、情報を受け取るだけになってしまいがちです。知識は増えても、行動に移せなかった、つまずいてしまったなどの経験はないでしょうか。
「困った」にも軽いものから、深刻なものまであります。病気や障がいの特性による「困った」は、時に深刻です。例えば、
「体調を崩してしまって仕事に行けなくなった」
「生活すらままならない」
「障がいとどう向き合えばいいのかわからない」
「仕事しなくてはいけないと思っても、どう始めればいいのか、分からない」
など、先に進みだしたくても進めない状態です。
社会復帰したいのに、気が焦ってもどうしたいいのか分からなくなってしまいます。
安心してください。
私たちは決して一人ではありません。
私たちは社会の一員です。すべての人のために、国があります。市町村があります。隣人がいます。
国や自治体では様々な「困った」に支援を用意しています。
でも、なぜなのでしょうか。この様な支援は知られていないのです。
日本の自治体はアピールが下手ですね。ですから、こちらから知りに行きましょう。
今回は生きる上での基盤となる生活支援をいくつか見てみます。
医療機関のデイケア
社会への適応能力を高めるために通院治療の一環として行わるのがデイケアです。病院に併設されている施設で精神科や心療内科のある病院に多い様です。
デイケアでは規則正しく生活できることをめざします。また、同じお困りを持った方たちと知り合い自身を知る場にもなります。
月曜日から金曜日の朝9時ごろから夕方までの時間帯で通い生活のリズムを整えます。昼食の提供があるのも食事から規則正しい生活を送る治療としてです。
日中の活動は施設によってさまざまですが、目的があって行われています。
料理、手工芸、ぬりえなどのレクリエーションでは集中力・コミュニケーション力をつけます。スポーツでは体力づくり、ストレス発散ができるだけではなく、チームワーク力を身につける目的があります。そして、それぞれの特性を理解をするためのワークなどが行われ、次のステップ、就労へとつなげます。
デイケアでは看護師や精神保健福祉士などの専門職が所属しているので日常生活の中で困っていることを相談することができます。
訪問看護サービス(自立訓練による生活訓練)
自宅に看護に来てくれる「訪問看護」というと、高齢の方へのサービスなのではと思った方もいたのではないでしょうか。
家から出るのが難しいのは身体的理由だけではないですね。外に出ていくことが難しく、必要な治療が受けられずに前に進めないということがあります。訪問看護サービスは相談や支援をご自宅で受けることができる支援です。
訪問看護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の心身機能の維持回復などを目的として、看護師、精神保健福祉士、作業療法士などのが自宅を訪問します。主治医の指示に基づいて療養上の世話や診療の補助の他、生活の相談にものってくれます。
また、本人だけではなく当事者を支える家族に対してもアドバイスをしてくれます。どのように支援すればいいのか分からない、支援をしたくても時間の余裕がないといった、家族の方のサポートとなってくれます。
ホームヘルプサービス(居宅介護)
普通に生活するのも簡単ではないですよね。料理・掃除・洗濯など、どれも大切だけれど大変なことです。
訪問介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問し、身体介護や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)をします。生活の根っことなる「家の事」を手伝ってもらいながら、ご自身でできることを増やしていき、生活の自立を目指すことができます。例えは調理の援助であれば、食事を作ってもらい、後かだつけはご自身でおこなうから始めます。その後は買い物に行く、調理をやってみると段階を経て食事の自立から生活の自立を目指します。
いつ来てもらうのか、どのくらいの頻度で来てもらうのかは決めることができます。ご自身の生活のリズムに合わせて手を貸してもらい生活の自立をめざします。
生活保護
これまでの支援については初めて聞く方も多いと思いますが、生活保護は知っている方が多いはずです。しかし、正しく理解している方は多くないはずです。
何らかの理由で働くことができずに、最低限の生活を維持することが難しい方への支援です。最後の手段と言われるのは条件が厳しく決して支援を受ける側が楽をするための制度ではないからです。最低限の生活があっての経済的な自立、社会復帰が目指せるのではないでしょうか。
日本では生活保護を受けることによいイメージを持っていない方が多いと言われています。それゆえに、必要としているのに受けることをためらってしまい、取り返しのつかない事態に発展してしまったというニュースを耳にすることがあります。最低限であっても、誰もが安心して生活がおくれる社会に住んでいる事は素敵なことですね。支援を必要とする人が安心して助けを求められるように、一人ひとりが「生活保護」を知ることが大切なのではないでしょうか。
申請の検討については各自治体、もしくは申請の支援を行っているNPOに相談してみてください。
相談支援
これまで見てきた支援ですが、いざ受けたいと思っても、「一体どうしたらいいの!」となりますね。
大丈夫です。相談の支援があります。
障がいのある方向けの相談支援は3つに大きく分かれます。
■基本相談支援
■地域相談支援-地域移行支援-地域定着支援
■計画相談支援-サービス利用支援‐継続サービス利用支援
それぞれの段階や希望する支援によって相談先があります。どんなサービスが必要なのか、自分では分からない事もありますよね。相談のプロが状況や聞き取り、自立・社会復帰の道筋をご利用される方と一緒に立てていきます。
いかがだったでしょうか。今回は生活支援についてまとめました。
こんな支援があるのだと驚いた方もいるかもしれません。
生活面で自立できていない状態で仕事をすることは大変なことです。適切な生活支援を受けながら段階を踏み、一歩一歩進めていきたいですね。そして、より仕事に向けて動きだしたいという段階になると、支援の種類も増えていきます。その一つが就労支援です。
私たちプラーナは就労支援を行っています。
つながる、ひろがる、のびていく
一歩を踏み出すことは簡単ではありません。
しかし、一度つながりあうことができれば、そこから世界が広がっていきます。そしてぐんぐんと伸びていきます。
プラーナでは働くことを意識した様々なカリキュラムを通して働く準備をおこなっていただけます。
そして個別相談では「なりたい自分」探しに寄りそいます。
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