働くって簡単ではないですよね。
いいなと思った求人を見つける。「よし、頑張ろう。この仕事ならできる気がする」と思い、悪戦苦闘して作成した履歴書の一式を送る。書類が通ったと喜んでいるのもつかの間、面接が数日後にある。あれやこれやと聞かれることを想像して一人で練習をする。そして、最大限の緊張感の中、必死の思いで面接を受ける。はぁー、ここまでもうぐったりですね。
頑張りが実り、見事に内定をもらう。「嬉しい!精一杯頑張って、働くぞ」と意気揚々と働き始める…。
「何かが違う。思っていたのと違う」
「なぜだか、何をやっても上手くいかない」
「せっかく頑張って得た職なのに、辛くて仕方がない」
働くことだけが難しいのではないですよね。どこで働くのかを見極めることも難しいです。自分にあった職場、仕事を見つけるには一体どうしたらいいのか。多くの人が悩むことではないでしょうか。障がいをお持ちの方であれば、その側面も考慮してどんな職場がいいのか、どんな仕事が続けられるのかをみつけだしたいですね。
一人で悩む必要はありません。
就職に関する支援も様々あります。私たちプラーナ相模原も就職の支援者となります。以前に生活面での支援をご紹介しましたが、今回は一歩進んで就労に向けた支援を見ていきましょう。
はじめの一歩。職業紹介だけではない、ハローワークにまずは相談
ハローワークは、求人の提供を行っている事は皆さんご存じですよね。全国の自治体に必ず設置されている働くすべての人に関りのある機関です。障がいのある方向けの求人を扱っているのもご承知かと思います。一般求職者と同様に、就職活動を様々な面で支援しています。専門的な知識をもつ職員・相談員が従事しています。
通常の求人紹介だけではなく、個別にその方にあった求人の提出を事業主(会社側)に依頼したり、採用面接に同行したりすることも行っています。さらに、障がいのある方を対象とした就職面接会を開催しています。
直接的な就職支援の他に支援先の紹介があります。この後にご紹介する支援施設への橋渡し役を担っています。まずは就職したい気持ちとご一緒に相談に行って見てください。障害者手帳をお持ちでない方も利用できます
住み慣れた場所で専門家に相談、地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは全国各地に設置されている支援施設です。職業カウンセラーが、職業相談・評価を行います。評価ではどのような仕事がご利用の方に向いているのかを客観的に分析してくれます。そして就職活動をどのように進めたらよいのか、仕事に就くためにはどのような準備が必要なのかを示してくれます。個々の目的に合わせて2-12週間で期間が設定できます。講習で確認したスキルを、作業場面で実際に活用し、面談で振り返り、自己理解の促進、対処方法の獲得を目指します。
また短期で「コミュニケーション」・「作業体験」などのプログラムも実施しています。
相談会に参加して個別相談の予約を取ることから始まります。就職先の紹介はおこなっていませんがハローワークと連携して紹介支援をしています。こちらも障害者手帳をお持ちでない方でもご利用できます。
働くと生活を一緒に支援、障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターでは、ご利用される方の地域で、就業面と生活面を一体的に支援しています。
一人ひとりの適性に合わせた職場探しや就労後の定着などの支援はもちろんですが、就労に関わる生活面での支援を地域の様々な関係機関と連携しておこなっています。
連携先は、雇用・保健・福祉・教育関連施設です。相談はセンター窓口でおこなわれるだけではなく、職場・家庭訪問で実施することができます。他の支援先にはない生活面での支援として、健康管理、金銭管理等の日常生活の自己管理に関するものと、住居、年金、余暇活動など地域生活に関するアドバイスをおこなっています。
プラーナ相模原のある神奈川県内には8箇所に障害者就業・生活支援センターが設置されています。下記の様なプログラムを募集しているようです。ホームページをぜひのぞいてみてください。
- 農福連携とは?
- 面接トレーニング
- 心を労うメンタルヘルスのおはなし
- 後見専門職研修
原則は障害者手帳を取得している人や申請中の人が対象です。社会生活に困難があり、医師の診断書があれば利用できる場合もあります。
具体的にスキルを身につけたい、職業能力開発校
職業能力開発校ではより実践的で具体的な支援になります。実際にスキルを訓練によって身につけます。障がいの事情等に応じてその有する能力を活用し、働く力を回復、増進、習得するために下記の様な訓練を行います。訓練期間は1年もしくは半年ほどのものが多いようです。
総合CAD
ITチャレンジ
Web・DTP制作
ビジネスサポート
ビジネスキャリア
ビジネス実務
サービス実務
総合実務
例)ビジネス実務コース
訓練期間 :6ヶ月
定員 :10名
目指す職種:一般事務、営業事務、OA事務等の事務職、事務補助、データ入力
神奈川県では外部に委託した期間の短い(1-3か月)プログラムもあるようです。委託先は経験やノウハウを持った企業、教育機関、特定非営利活動法人等です。
いずれの訓練も申し込みはハローワークが窓口になります。少しでも気になる方はハローワークへ問い合わせてください。障害者手帳をお持ちでない方でも、医師の診断書があれば利用できる場合もあります。
自分にぴったりな支援を見つけたい、就労移行支援事業所
これまで見てきた支援先は国や自治体が基本おこなっています。就労移行支援は企業、非営利の団体などが実施する就職支援になります。国・自治体に比べ数も多く、条件もゆるやかになります。一例としては、開始時期を見てみましょう。国や自治体のプログラムは決められた期間に募集・実施となります。そのため、皆さんが「就職めざして、動き出したい」と意を決しても募集期間にあわず、せっかくの勢いを失ってしまいかねません。就労移行支援は通常、見学を行い双方で支援が可能と了解を得ることができれば通い始めることができます。タイミングは何にでも大切ですね。
注意点としては就職支援は数が多いので、支援の内容も多種多様であうあわないがある事です。就職に必要なスキルだけではなく、生活のリズムを整えるプログラムを実施しており、やり方や雰囲気も様々です。しっかりとご自身にあった支援が受けられるかどうか見極めることが大切です。必ず見学に行き体験して判断してくださいね。
就職してからの支援、ジョブコーチ・定着支援からナチュラルサポートへ
ジョブコーチ(職場適応援助者)という、就労支援の専門職があります。ジョブコーチは職場を訪問し、本人・企業の双方を支援して、職場定着を支えます。職場でこまめに支援を受けたいという人は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
具体的には定期的に職場をジョブコーチが訪問し職場で支援を行います。期間は2-4カ月程度で、週に1-4日くらいの頻度で訪問します。その間に、本人だけではなく企業側もジョブコーチに相談ができます。最終的には月に一度の頻度での訪問を経て、企業の従業員が日常的にサポートをおこなう「ナチュラルサポート」ができることが理想です。支援を利用できる期間に本人だけではなく、企業側も積極的にサポートを受けてもらうことで長く働く環境を整えるよい機会ですね。
また、就職後の支援としては定着支援もあります。就労移行支援での支援の延長として受けることができる施設もあります。月に一度、基本的には対面で面談を行い、働く上での困りごとを一緒に解決していきます。職場の了承があれば職場での面談もできます。
いかがだったでしょうか。今回は「生活支援」から一歩進んだ、「就労への支援」をまとめました。
みなさんのお困りごとや不安なことが様々であるように、支援も様々です。就職活動、そしてそこからの就労は誰にとっても簡単なことではありません。必要と感じたならばまずは相談をしてください。そのうえでご自身にあった支援を選択してください。そして、全ての人が「働くことは幸せなこと」と思える社会を一緒につくっていきましょう。
私たちプラーナは就労支援を行っています。
つながる、ひろがる、のびていく
一歩を踏み出すことは簡単ではありません。
しかし、一度つながりあうことができれば、そこから世界が広がっていきます。そしてぐんぐんと伸びていきます。
プラーナでは働くことを意識した様々なカリキュラムを通して働く準備をおこなっていただけます。
そして個別相談では「なりたい自分」探しに寄りそいます。
―次に繋げる―
就労移行支援プラーナは、あらゆる視点であなたの就職活動とその先のサポートをしていきます。
お気軽にご連絡くださいませ。
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