こんにちは。プラーナ湘南です。
朝晩は大分涼しくなりましたが、日中はまだまだ残暑が厳しく暑い日々が続きそうですね。酷暑の疲れも残っている中での活動は大変かと存じますが、日々のケアを怠らずに乗り切っていきましょう
今日は『障害者手帳』について解説を行いたいと思います。
障害者手帳とはどんなものかがわからず取得をためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。障害者手帳を取得するメリット・デメリットを知って頂き、人生の選択肢を増やすきっかけにして頂けたら幸いです。
目次
障害者手帳とは?
「障害者手帳」とは、障害のある人に交付される手帳です。
障害者手帳とは、障害を持つ方が福祉の支援サービスを受けやすくするために交付される手帳で、「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3つを総称しています。それぞれの手帳は制度や法律が異なるため、申請方法等が複雑だと思われがちですが、申請方法や概要をしっかりと理解していれば、申請はそこまで難しくはありません。
障害者手帳を持つことが障害者としての証明になるため、障害者手帳は非常に重要な役割を持っています。障害者雇用枠で仕事を探す際にも必要です。
しかし障害者手帳を取得している人でも、障害者枠以外で就職活動をしても問題はありません。あくまでも、障害者枠で応募できる資格があるだけですので、障害者雇用求人に応募するかしないかというのは、本人の自由となっています。
障害者手帳の種類
障害者手帳とは、障害と共に生きる方を支援するために発行される手帳です。何らかの障害のある方とその家族を、経済的・物理的にサポートをしてくれる証明書となるものです。
障害者手帳は、「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3つの手帳があり、それぞれの障害者手帳には基になる法律があり、目的も決められています。申請は各都道府県に出しますが、対象の疾患に当てはまるものがないと発行が認められません。
○身体障害者手帳:身体の機能に一定以上の障害があると認められた方に交付されます。1級〜6級(7級)の等級があります。
○精神障害者保健福祉手帳:精神状態に一定の問題や機能障害があることを認定するものです。精神疾患の状態と、能力機能障害の状態の両面から1級〜3級の等級が総合的に判断されます。
○療育手帳:知的障害があると判定された方に交付される手帳です。上記2つの手帳と違って法律で定められたものではなく、都道府県や政令指定都市・中核市などの自治体が発行します。認定基準も自治体によって異なります。
取得は任意ですがいずれの手帳も障害者総合支援法の対象となり、様々な支援や経済的負担の軽減を受けることができます。
障害者手帳を取得するメリット
ここでは、障害者手帳の基本としての3つメリットを解説していきます。
障害者手帳の保有に抵抗のある方は多いですが、手帳を持つことで得られるメリットはたくさんあります。特に税金の免除等を活用すれば、家計の節約に繋がるのでとてもお得です。
1つずつ解説していくので、障害者手帳の申請を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
障害者雇用枠での就労
障害者雇用枠とは、障害を持つ方のために存在する特別な雇用制度です。
企業側は一般の採用基準とは異なり、障害を持つ方に配慮した採用基準を設けた上で、採用フローを行っていきます。
そのため、一般的な雇用条件とは異なるため入社のハードルが低く、入社後も障害に配慮した働き方を用意してくれるため、安心して働くことが可能です。
障害者雇用枠での採用はメリット尽くしなので、障害を理由に転職を躊躇している方はぜひ参考にしてみてください。
就労支援サービスが使える
障害者手帳を持てば就職や転職、就労の手厚いサポートが受けられる就労支援サービスを活用できます。具体的には以下のような、就労支援サービスが用意されています。
・ハローワーク(障害者専門窓口もあり)
・地域障害者職業センター
・障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)
・就労移行支援
・就労継続支援 A型/B型
障害を抱えながら、就職活動をしたり働き続けたりするのはとても大変なことで、時には第三者のサポートが必要になる場合も少なくありません。
そのため、仕事探しや離職はもちろん、現在の就職先に不安や悩みがある場合は、上記のサービスを活用してみましょう。
税金が控除される
障害者手帳をお持ちの方は、障害者控除をはじめ様々な税金の特例を受けることができます。
・所得税の障害者控除
・相続税の障害者控除
・贈与税の非課税(特定の障害者の方に限ります)
・少額貯蓄の利子などの課税免除
また地域によって、自動車税などの地方税も割引になる場合があります。詳しくはお住まいの自治体窓口に問い合わせましょう。
その他、公共料金や交通機関の割引、テーマパークの入場割引、医療費助成や福祉サービスを受けられるなどのメリットがあります。
障害者手帳を取得するデメリット
手帳を取得するにあたり、周囲の目や偏見を気にされる方・ご自身の心理的ハードルで手帳取得を悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
しかし、障害者手帳を取得しても就職先に開示する義務はなく、一般雇用枠での就労を選ぶこともできます。また、障害者手帳が不要になれば返還することもでき、プライバシーは守られます。そのため、障害者手帳取得による明確なデメリットはないと言えます。
あえて挙げるとすれば、障害者手帳発行にかかる手間でしょう。取得には、病院で診断書を発行する必要があります。精神障害者保健福祉手帳は、2年に1度の更新が必要です。
まとめ
障害者手帳の取得は任意であり、取得しなくてはいけないものではありません。
しかし、障害者手帳は、障害を持ち何らかの制約や困難を持つ方を支援するために作られたものです。
自分に必要だと思うサポートがあればこの制度を使うことによって負担を軽減することができ、障害者手帳を取得すると就職や金銭面、医療・保育・教育など生活に関するさまざまな場面でサポートを受けられるメリットがあります。
障害者手帳があることで就職活動を始める時や経済的な支援を受けたい場合にスムーズに手続きが進みます。自身の障がいと上手くつき合うためにも、取得する事を検討してみて下さいね。
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