学校や職場で友人との付き合い方や同僚との付き合い方に悩んだことはありませんか?
悩んでいる相手の話を親身になって聞き疲れてしまう。自分なりに考え頑張っているのに、頑張りを評価してもらえない。そういったことに悩んだことはありませんか?
今回は人間関係に疲れた時の考え方についてお話していきます。
1.人と関わるのはなぜ疲れるのか
そもそも人と関わるのはなぜ疲れるのか。考えたことはありますか?
皆さん、一度は考えた事があるのではないでしょうか。そして様々な理由が浮かんだと思います。
なぜ疲れるのか。大雑把に言うと理由は1つだけです。
それは、相手に期待をしているからです。
「会話をするのに何も期待なんてしていないけど…」と思う方もいらっしゃるでしょう。
では相手に期待するとはどういうことでしょうか。
2.相手に期待をするということ
相手に期待をするということはどういうことか。
例えば、会話をしている時の相槌。話しかけたときの表情。報告をした時の返事。
何が返ってくると思いますか?相手の様子は想像できますか?
想像できた方もできなかった方も、まず「相手から返事が返ってくる」という前提を置いたと思います。それが相手へ期待しているということです。自分がした行動によって、相手が何か返事や行動をすると考えていませんか?確かに最低限のコミュニケーションではありますが、それは相手の反応を無意識に期待しているという意味でもあります。
では、どうすれば期待せずに済むのか。一つは境界線を身につける事です。
3. 境界線の考え方
境界線を身につける為の1つの考え方を紹介します。
まずは家族や友人・職場の同僚や上司など、相手を思い浮かべてください。
思い浮かべましたか?
では、その相手との間に壁はありますか?ある場合は何枚ぐらいありますか?
イメージはできたでしょうか。
なかには壁が沢山ある方、1枚もない方もいらっしゃったと思います。
一般的には自分の前に1枚、相手の前に1枚壁があると言われています。
この壁がそれぞれの境界線です。そして2枚の境界線の間には空間があります。
この空間は、自分や相手が投げたボール(会話など)を遊ばせる空間です。
4. 空間の使い方
先ほどもお伝えしましたが、この空間は投げたボールを遊ばせる空間です。
この空間をどのように使うかで、境界線の引き方が変わります。
例えば貴方が提案したことに、相手が「その件に関しては〇〇だと思います。△△は絶対合わないです」と発言しボールを投げたとします。その時に貴方はどう考えますか?
「自分の考えとは違うな。〇〇の方が合うんだな。」
「いやいや、絶対△△でしょ!〇〇はありえない!!」
「そういう意見もあるんだなぁ。〇〇のいい所と△△のここを合わせるのはどうだろう」
他にも投げられたボールに関して、様々な考え方があると思います。
このように投げられたボールをどのように受け取るかを考えるのが、この空間の役割です。
相手から投げられたボールを、そのまま全部受け取る必要はありません。
同様に、貴方が投げたボールも、相手は全部受け取るわけではありません。
自分の境界線と相手の境界線を意識し、空間を活用して受け取り方を決めます。
それが、境界線の間にある空間の使い方です。この空間を上手く使えるということは、しっかりと境界線が身についているということです。
この境界線が身についていると、「私はこう伝えたけど、相手がどう思うか(返事をするのか)は相手次第だよね」と考えることができるようになります。
そうすると、相手の返事があってもなくても、自分が思う返事でなくても「そういうこともあるか」と捉える事ができます。
5. 自分の壁
皆さん、自分の前にある壁はどんな壁をイメージしますか?
自分の前にだけある壁か、自分を覆い隠すようにする壁か。窓ガラスのように厚さがあって向こう側が見える壁・マシュマロのように弾力があってふわふわしている壁・近くで見ると表面がとげとげしている壁など、人によってイメージは様々です。
この壁によっても、ボールの受け取り方が変わります。
障子のように薄い壁だと、何かあるとすぐに破けてしまいます。その分、穴があけやすいので相手のボールも受け取りやすいです。これが窓のようだと、開けたり閉めたり網戸にしたりなど、自分で自由に変えられます。受け取る方法も変えやすいですね。
皆さんのイメージする壁はどのような壁ですか?理想はどのような壁ですか?
6. 相手の壁
では、続いては相手の壁に目を向けてみましょう。
上のほうでもお伝えしましたが、相手との間には壁が2枚あります。ということは、相手にも壁が存在するのです。これは相手がイメージする、貴方が変える事のできない相手の壁です。
先ほど壁によって受け取り方が変わるとお伝えしましたが、これは相手にも同じことが言えます。
相手の壁はどんな壁でしょうか。
弾力がある壁・網戸のように細かい穴が沢山ある壁・薄い紙が何枚も重なっているような壁など、人によって違いますよね。
相手にも壁があり、それは個人によって種類が変わる。貴方も私も同じこと。それがわかるだけで、受け止め方の違いや、自分がイメージする反応が返ってこなくても疲れずにいられます。
7. まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は人にはみんなそれぞれの壁があり、壁との間には空間があること。この空間を上手く使うことで、ボールを遊ばせてどのように受け取るのかを考える事。それを意識することで境界線が引け、人との付き合いに疲れなくなるということをお伝えしました。
生きていくうえで、他人と一切関わらずに過ごすことはできません。
学校や仕事以外でも買い物や手続き、インターネットも顔を合わせないだけで他人が存在しています。
境界線を身につけて上手く人と関わっていきましょう。
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最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。
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