プラーナから就職された方が難しいと話されるのが「休憩を取るタイミング」です。
1日の業務の中でお昼休憩など12時から13時までと決まっている休憩は取れるのですが、「お昼休憩以外は、自身のタイミングで休憩してください。」と小休憩については自身の判断に任されることが大半です。
休憩に入れない理由として次のような理由をよく聞きます。
・作業途中で休憩をとれない。
・作業をしていると集中してしまい休憩を忘れてしまう。
・キリがいいところで休もうと思ったら休めなかった。
など理由はいろいろあるようです。
それでは、休憩を取らない場合のデメリット、休憩するメリットやどのタイミングで休憩に入るか、どういう時に休憩を取ればいいのかをお伝えしたいと思います。
1.休憩を取らない場合のデメリット
障がい特性として仕事において頑張りすぎてしまうことがよく見られます。しかし、適切な休憩を取らずに長時間作業を続けることは、さまざまなデメリットを引き起こす可能性があります。その主なデメリットについてお伝えします。
・集中力の低下
連続して作業を続けることで、疲れが蓄積し、ますます集中力が低下してしまう可能性があります。定期的な休憩を取ることで、疲れを軽減し、作業に再び集中できるようになります。
・ストレスの蓄積
適切な休憩を取らずに働き続けることは、精神的なストレスを蓄積させる可能性があります。障がい特性上ストレスに対して通常よりも敏感であることがあります。過度なストレスは、心身の健康に悪影響を与え、仕事へのモチベーションを低下させる要因となります。
・コミュニケーションの困難
十分な休憩を取らずに続けることで、コミュニケーションの困難さが増すことがあります。疲労が蓄積すると、言葉の理解や適切な表現が難しくなり、職場でのコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。
・身体的な不調
休憩を取らずに働き続けることは、身体的な不調を引き起こす可能性があります。姿勢の維持や同じ作業の繰り返しは、筋肉や関節に負担をかけ、慢性的な痛みや不快感を引き起こすことがあります。
・仕事へのモチベーション低下
疲労が蓄積すると、仕事へのモチベーションが低下しやすくなります。適切な休憩を取りながら働くことで、モチベーションを維持し、仕事に対するポジティブな意欲を保つことができます。
仕事中に適切な休憩を取らずに作業を続けることは、集中力の低下やストレスの蓄積、コミュニケーションの困難さ、身体的な不調、モチベーションの低下など、多くのデメリットを引き起こす可能性があります。適切な休憩を取り入れ、バランスの取れた働き方を心がけることが、より良い労働環境と生産性の向上につながります。
2.休憩を取ることのメリット
それでは休憩を取る事のメリットにはどのようなものがあるのでしょう。デメリットを解消するための理由がありますので見てみましょう。
・集中力の向上
一定の作業や環境への刺激に敏感な場合があります。長時間連続して作業することで疲れがたまり、集中力が低下してしまいます。適度な休憩を挟むことで、脳がリセットされ、再び集中して作業に取り組むことができます。
・ストレスの軽減
長時間無理に作業を続けると、それがストレスとなります。適切な休憩を取ることで、仕事のプレッシャーや疲れが軽減され、ストレスの蓄積を防ぐことができます。心身のリフレッシュは、長期的な労働能力を維持するうえで不可欠です。
・情報処理と記憶の改善
休憩を取ることは、脳にとっても重要です。休息中に脳は情報を整理し、記憶の定着を促進します。これにより、仕事で必要な情報をより効果的に処理し、記憶に定着させることができます。
・モチベーション低下の予防
長時間の作業や連続した刺激にさらされることで、疲れ切ってしまうリスクが増加します。適切な休憩を取ることは、心身の健康を維持し、仕事へのモチベーションを保つ効果があります。
・コミュニケーションの向上
適切なコミュニケーションは重要ですが、継続的なコミュニケーションが疲労を引き起こすことがあります。休憩を取ることで、気分をリセットし、再びコミュニケーションに集中することができます。
3.休憩のタイミングを見つける
それではどのようなタイミングで休憩を取ればいいのでしょう。なかなか自分から休憩に入ることを言い出せなかったり、集中していたら休憩を取っていなかった等の理由もありますが、以下のポイントを参考にしてみてください。
・作業効率や集中力が落ちてきた時
自分のパフォーマンスと集中力に気を付けてください。疲れてきたり、注意力が散漫になってきたら、休憩をとることが賢明です。このような兆候を感じたときに休憩を取ることで、効率的に作業を進めることができます。
・時間を決めて休憩する
自分が疲れが出始める時間を理解しておくことも大切です。30分作業をしたらトイレに行くなど時間管理を活用し、作業時間と休憩時間を効果的にバランスさせましょう。慣れるまでは作業時間を長くしたり、短くしてみるなど、自身にとって効果的な休憩タイミングを見つけていきましょう。
・個人の体調とリズム
人は生活リズムやバイオリズムに違いがあります。自分の体調や好みに合わせて休憩タイミングを調整しましょう。最初は効率が上がらないが、後半効率が上がる人や、その逆の人もいます。自身のリズムを理解してうまく休憩を活用する事が大切です。
4.まとめ
休憩は業務を行う上で重要であることがわかっていただけましたか。休憩することは「良くない事」と感じてしまいますが、企業としては一日を通して安定して業務を継続してほしいはずです。自身が集中して作業できる時間を企業に伝え、休憩を取る事の配慮をもらうことで休憩が必要な事になります。安定して勤務を続ける為に「休憩の取り方」を身につけておきましょう。
プラーナでは、カリキュラムの中で休憩の大切さについてお伝えしています。また、就職活動に入る時には、就職先の企業に「セルフナビゲーションリスト」という自身の取り扱い説明書を作成して配慮して欲しい事をお伝えできるようにしています。
カリキュラムや支援の内容を詳しく知りたいという方は随時見学可能ですので、施設へのお問い合わせ、どしどしお待ちしております!
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