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合理的配慮を受けるにはどの様に伝える?合理的配慮を受けるためのポイント!

寒い季節もそろそろ終わりを迎えて暖かい春の風を感じられる様になりましたね。4月に向けて新しいスタートを始めようとしている方もいるのではないでしょうか?緊張してしまうと思いますが、ゆっくり自分のペースで生活を送ってくださいね。

 

皆様は「合理的配慮」について知っていますか。長く働くために障害のある方が、就職先の企業から合理的配慮を得ることで、働きづらさを少なくして障がいのある方も負担にならない様にお仕事を取り組めるようにすることです。

今回は合理的配慮について詳しく解説します。

 

 

合理的配慮とは?具体的にどんなことがある

 

 

「合理的配慮」とは、障害のある人が、障害のない人と平等に差別されず、自分らしく社会参加できるよう、それぞれの状況に合わせて行う必要な変更や調整をする取組みです。全ての場面で同じように行うものではなく、それぞれの状況やニーズに合わせて柔軟に対応を受けることができます。障がい特性において、自分の苦手なことや不安なことを事前に企業側にお伝えしておき、安定した就労ができるよう、それに合った個別での調整や変更をお願いして配慮を受けた上で働く仕組みです。

企業側は提示された合理的配慮の事項に対して、配慮、または改善へ向けて努力する義務があります。

しかし、提示される事項がないと企業側は何も配慮する必要がないのではと考え、合理的配慮を受けられない状態が発生する場合があります。配慮を必要とする側からの発信があって、初めて配慮を受けられることができます

 

実際にどのような合理的配慮が受けられているのでしょうか・・・。

 

車いすを利用して生活している方で、企業の机の高さが高めであったので、低めの机を用意してもらい業務に取り組みやすい環境にして頂いていたり、耳からの情報をで物事を聞き取ることが苦手な方は口頭指示ではなく手順書や指示書での業務指示を受けることや、複数の業務指示をもらうと優先順位を考えることが難しい場合は、具体的な指示をもらうこともあります。

障がい特性により、合理的配慮を受ける内容が異なります。企業側にも出来ることや出来ないこともあるので、企業と相談をしながら配慮について擦り合わせていく必要がありますね。

 

合理的配慮を求めたい。そのときのポイントは?

 

合理的配慮を求める側としては、「言い出しづらい」や「どう伝えたら良いのだろう」と思ってしまいますよね。

内に溜め込んでいても問題は大きくなるばかりでそういったストレスが離職の原因になってしまうかもしれません。

では、どのように伝えたら良いのでしょうか?以下のポイントを参考になさってください。

 

 

1.自身の状況を正確に伝える

自身の状況を正確に伝えるためには以下のことをすると良いと思います。

①自身の障害や困難を正確に理解する

どのような場面でどのような困難を感じるのか、具体的にまずはご自身が把握しましょう。紙に書き出しをして整理してみたりするといいかもしれませんね。

②必要な配慮を具体的に伝える

どのような配慮があれば困難を克服できるのか、具体的に伝えましょう。例えば、「聴覚過敏のため、静かな場所で作業したい」「集中が途切れやすいため、タスクを細分化して指示してほしい」などと企業に求めることも具体的にお伝えすることが大切です。もし、どの様な配慮をしてほしいか困ってしまった場合は、主治医に相談をしたり、インターネットや本などで同じように困っている方の配慮についてを参考にしてみるのも良いかもしれませんね。

 

2. コミュニケーションを大切にする

配慮を受ける前も、配慮を受けた際も職場の方々としっかりとコミュニケーションをとりましょう。ご自身について周りに理解して頂くためにも、そしてご自身が会社のことを把握しどの様な配慮が受けられるか考えるためにも大切なことですので意識してコミュニケーションをしていきたいですね。コミュニケーションが苦手な方もいるかもしれませんが、慌てずにゆっくりお話するように心がけると良いかもしれませんね。

①感謝の気持ちをお伝えする。

配慮を受けられた際は当たり前の態度ではなく感謝の気持ちをお伝えしましょう。周りもあなたが仕事がしやすいように様々な工夫をして下さっていますので、感謝の気持ちをお伝えすると、今後のコミュニケーションも円滑に出来るようになると思います。

②定期的な確認をし、改善することがあればしっかりと伝える。

配慮をして頂いた際は、配慮内容が適切かどうかを周りにお伝えすることも大切です。必要に応じて見直しをしてどの様に不都合であったか明確にしてお伝えしましょう。

 

3. 周囲への理解を求める

合理的配慮を受ける際に後ろめたさや申し訳なさを感じるかたもいます。その背景に、周りから「どうして○○しているのですか?」など急に質問をされたことによって、いろいろと考えこんでしまった経験からネガティブに捉え配慮を受けることに抵抗感を感じてしまうとのことでした。上司だけでなく周りの方の理解を得ることも必要ですね。

①情報共有をしっかりする

自身の状況や必要な配慮について、周囲の人々にお伝えをしておきましょう。ただ、ご自身にとって伝えたくないこともあると思うので、そのことは伝えられる範囲で伝えていきましょう。また、口頭でご自身のことをお伝えするのではなく、書面でまとめて伝えると、誤解や漏れがなくなるので書面にてまとめてみるのもいいかもしれませんね。

②誤解の解消のために相談をする

周囲の誤解や偏見があれば、上司に必ず相談をしましょう。お仕事がしやすいように配慮しているのに、仕事がやりづらい状況になってしまってはご自身が辛くなってしまうと思います。上司にどの様な誤解がうまれており困っているかをしっかりとお伝えすることも忘れないようしましょう・

 

合理的配慮を受ける側としての心構え

 

合理的配慮を受ける中で様々な気持ちになるかもしれません。合理的配慮を受ける中での気をつけることや心構えを知っておきましょう。ポイントを押さえておくことで、ご自身も一緒にお仕事する方々も気持ちよく業務を行うことが出来ると思いますので、是非、ポイントを参考にしてみてください。

 

 

  • 感謝の気持ちをもち、伝える

合理的配慮を受けるときのポイントとしてもお伝えしましたが、 配慮を受けることへの感謝の気持ちは持ち続けましょう。配慮をうける権利はありますが「配慮をうけられて当たり前」という態度では、配慮してくださる相手の方が気持ちよくお仕事できませんよね。また相手の方も、お仕事をしやすいように様々なことを工夫し出来る限りのことをしていると思いますので御礼を言われると「やって良かった」と思うと思います。是非、恥ずかしからずにお伝えしてみてくださいね。

  • お仕事は責任をもって、そして配慮を受けても少しづつ出来ることを増やしていく。

合理的配慮を受ける中で「配慮を受けていないから出来ないのは仕方ない」と考えてしまわないようにしましょう。会社も出来る限りの配慮をしますが、負担が重すぎない範囲で対応すること求められております。負担が重すぎない範囲ですので、ご自身が望んだ配慮が出来るわけではありません。会社の出来る範囲で配慮となるので、もしご自身の求める配慮が思った場合でなくても、すり合わせをして可能な限りの配慮をしていただいています。「障害があるから仕方ない」ではなく責任をもってお仕事に取り組むようにしていきましょう。また、どの様にしたらご自身で出来るようなるのかスキルを磨いたり、気持ちの落ち着き方をみつけたりすると前向きに仕事が出来て、ご自身もさらに成長ができますよ。

  • 協力の姿勢で業務に取り組む

配慮を受けるだけでなく、自分自身もできる範囲で協力する姿勢を見せましょう。以前、プラーナのご利用者さまとカリキュラムの中で合理的配慮を受けることが心苦しいと感じる時にどのような気持ちでお仕事い取り組めばいいか皆さんで意見を共有した際に「お互い様の気持ちで、自分自身が出来ることであれば、上司や先輩、同僚を助けて円滑に仕事をしていく」との意見がありました。申し訳ない気持ちではなく、お互い様なので協力するお気持ちで仕事をするほうが、効率的に仕事が出来そうですよね。

 

まとめ

 

 

合理的配慮を受ける際に戸惑ってしまったり、どの様なことをお伝えすれば良いか迷ってしまいますよね。自分自身を正しく理解して、企業にしっかりとご自身のことをお伝えし合理的配慮を求めることが大切です。また、配慮を受けることで「ほんとに配慮を受けてもいいのかな?」など悩むこともあるかもれませんが、感謝の気持ちや責任もって業務を行おうとする気持ちは周りの方にも伝わっていると思います。

プラーナ海老名では、自己理解を深めることや、どの様に企業にお伝えをしていくかサポートしております。悩まれている方や就職についてどの様に進めていきたい方は、是非、施設にお問い合わせください。

 

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