問い合わせる

プラーナ八戸からのお知らせ

プラーナ八戸

不安が止まらないときに知ってほしい、“脳と心のクセ”の正体

自責 思い悩む

皆さんこんにちは、プラーナ八戸です。
11月も下旬に入り、街のあちこちで冬支度が始まっています。イルミネーションの点灯準備や、クリスマスの飾りを見かけることも増え、年の瀬が近づいていることを感じますね。日中との寒暖差が大きい時期でもありますので、体調に気を配りながらご自身のペースでお過ごしください。

年末が近づくと、「今年はどんな一年だっただろう」「来年こそは…」と、仕事のこと、人間関係のこと、自分の体調のことなど、さまざまな悩みが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。特に、障害や病気を抱えながら働くことに不安を感じている方、コミュニケーションに苦手意識を抱えている方は、この時期に気持ちが揺れやすくなる傾向があります。

そんな中で、私たちの目や耳には毎日大量の情報が入ってきます。テレビのニュース、SNS、ネット記事、YouTube、街で見かける広告。便利な世の中になった一方で、「何が正しい情報なのか」「自分はどう判断すべきなのか」見失いそうになる場面も多くなりました。

就労について悩んでいる方、人間関係でつまずきやすい方の中には、
「自分は判断が苦手なのかもしれない」
「気にしすぎてしまう性格だから疲れてしまうのかも」
と、自分を責めてしまう人も少なくありません。

しかし実は、多くの人が抱える“判断のしづらさ”や“誤解による人間関係のトラブル”の裏側には、認知バイアスと呼ばれる“心の癖”が深く関係している可能性があります。

 

「認知バイアス」の代表的な例

認知バイアスとは、私たちが無意識に行っている「思考の偏り」のことです。心理学の世界では170種類以上あると言われ、誰でも必ず持っている自然な心の働きです。

認知バイアスが強く働くと、
●事実とは違った捉え方をしてしまう
●必要以上に自分を責める
●人間関係の誤解が広がる
●不安やストレスが増幅される
などの影響が出ることがあります。

特に「障害や病気による体調の波がある方」や「コミュニケーションに自信が持てない方」は、環境やストレスの影響で認知バイアスが強くなりやすく、日常生活に支障をきたしやすいと言われています。

就労・人間関係に影響しやすい代表的な認知バイアス

ここでは、実際の働く場面や対人関係の中で特に影響しやすい認知バイアスを紹介します。
「自分にも当てはまるかも」と思いながら読んでみてください。

◎確証バイアス

「自分の思い込みを裏付ける情報ばかり集めてしまう」心の働き

●例
・「自分は仕事が遅い」と思うと、できたことではなく“できなかったところ”だけに注目してしまう
・相手が自分を嫌っていると思うと、相手のちょっとした表情をマイナスに感じてしまう

特に自己肯定感が下がっている時は、悪い情報だけが目につきやすくなります。

◎正常性バイアス

「自分は大丈夫だ」と思い込み、危機を過小評価してしまう」心理

●例
・体調が悪くても「休むほどじゃない」と無理してしまう
・人間関係に違和感があっても「気のせいだろう」と放置し、後から大きなストレスになる
・限界まで頑張ってしまう

就労移行の利用者さんにも多くみられる傾向で、「我慢しすぎる」人は特に注意が必要です。

◎自己奉仕バイアス

「成功は自分のおかげ、失敗は自分のせい(または周りのせい)」と極端に考えてしまう心理

●例
・少しのミスでも「全部自分が悪い」と落ち込む
・反対に、失敗を“全部周囲のせい”だと思い込み、関係が悪化することも

バランスの取れた自己評価が難しくなり、人間関係のトラブルにもつながります。

◎ハロー効果

「相手の一部の情報だけで全体を判断してしまう心の癖」

●例
・相手の表情がたまたま硬かっただけなのに「怒っている」と思い込む
・上司からの短い言葉を「否定された」と受け取り、関係が悪くなったように感じる

実際には相手が忙しかっただけ、というケースも非常に多いのです。

◎後知恵バイアス

「起きた後になって“最初から分かってた”と思い込む心理」

●例
・人間関係でトラブルが起きた後に「やっぱりこうなると思ってた」と感じる
・ミスがあった時に、「もっと気をつければよかった」と必要以上に自分を責めてしまう

振り返りは大切ですが、「結果論」で自分を傷つけてしまうのは逆効果になることがあります。

認知バイアスが強くなると起こりやすいこと

障害や病気による体調の揺らぎ、コミュニケーションの苦手さ、トラウマ体験、職場での失敗などの経験があると、認知バイアスはさらに強く働く傾向があります。

その結果…

●相手の気持ちを悪い方向に想像してしまう
●「嫌われている」と思い込み、距離を取ってしまう
●本当は相談した方がいいのに我慢してしまう
●自分の価値を低く見積もってしまう
●必要以上に落ちこんだり、不安になる
●就労への意欲が下がってしまう

など、生活や対人関係に影響が出てきます。

しかし、ここで知っておいてほしいのは、
認知バイアスは「性格」ではなく、誰にでも起こる“脳の癖”だということ。
つまり、気づきさえすれば改善していけるものなのです。

 

認知バイアスの罠にはまらない方法

以下は、就労準備・人付き合い・自己理解の場面でも役立つ方法です。

①数字や事実で考えるクセをつける

「自分は失敗ばかりしている」と感じても、実際に振り返ると“できていることのほうが多かった”というケースがよくあります。

●例
・1週間のうちミスしたのは1回だけ
・他の作業は問題なくこなせていた
・相手は自分にだけ冷たかったわけではなかった

“感じ方”ではなく“事実”に目を向けることで、認知の偏りに気づきやすくなります。

②経験と知識を増やし、多様な価値観に触れる

狭い世界だけで考えていると、「こうあるべき」という思い込みが強くなります。
しかし、多様な価値観に触れると、
「変に悩んでいたのは自分だけじゃなかった」
「みんな考え方が違うんだ」
と気づき、認知バイアスの影響を受けにくくなります。

③その場で即決しない。いったん距離を置く

不安やストレスがある時ほど、認知バイアスが強く働きます。
重要な判断ほど、
●時間をおく
●一晩寝かせる
●スタッフに相談する
など「間を置く」ことが効果的です。

④人の意見を聞き、別の角度から見てみる

自分の判断が偏っている時、他者の意見は非常に重要です。

・自分では悪い方にしか考えられなくても
・他者から見るとまったく違う見方があったり
・自分の思い込みに気づけたり

人の視点を借りることは、認知バイアスから抜け出す大きな助けになります

⑤反対意見やデメリットもあえて調べる

人は「自分が信じたい情報」だけを集めてしまいます。
そこであえて
・反対意見
・デメリット
・別の視点
も調べてみると、より客観的に判断できるようになります。

 

まとめ

認知バイアスは“誰にでもあるもの”であり、“なくすことはできないもの”です。
しかし、
●自分にはどんな考え方の癖があるのか
●今、自分の判断は偏っていないか
●思い込みで自分を苦しめていないか

と気づけるようになるだけで、心の負担は大きく軽減されます。

障害や病気を抱えている方、コミュニケーションに悩みがある方は、特に認知バイアスの影響を受けやすいと言われています。
だからこそ、自分の感じ方や判断を「責める」のではなく、「知る」「気づく」ことが大切です。

日常生活や対人関係で心が苦しくなった時、
「これは認知バイアスかもしれない」と一歩立ち止まれるだけで、ストレスを減らし、より安定した就労生活につながります。

困った時は、どうぞいつでもスタッフにご相談くださいね。
皆さんの生活が少しでも軽やかになるよう、これからも一緒に取り組んでいきましょう。

 

お問い合わせフォームはこちらから

―次に繋げる―

就労移行支援プラーナは、あらゆる視点であなたの就職活動とその先のサポートをしていきます。

お気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせ専用フリーダイヤル:0120-40-3229

お問い合わせメールアドレス:info@prana-g.com

お知らせ一覧へ 次の記事