プラーナ八戸では、就職に向けたさまざまなスキルを身につけるため、パソコンを活用したカリキュラムを実施しています。
今回ご紹介するのは、PowerPointを使って**「自分の好きなもの」を紹介するプレゼンテーション作り**です。
PowerPointというと、「会社で会議資料を作るためのソフト」「操作が難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に仕事で求められるのは単に機能をたくさん知っていることだけではありません。
「必要な情報を整理すること」「相手に分かりやすく伝えること」「指示された条件を確認すること」「分からないときに相談すること」など、PowerPointで資料を作る過程には、働くうえで大切な力がたくさん含まれています。
今回のカリキュラムでも、PowerPointの基本操作を身につけることに加えて、プレゼンテーション力や自己発信力、報告・連絡・相談の力を高めることを目的として取り組んでいただきました。
<目次>
1.「自分の好きなもの」をPowerPointで紹介!

今回の課題は、PowerPointを使って「自分の好きなものを紹介しよう!」という内容です。
テーマは、ゲーム、アニメ、音楽、スポーツ、食べ物、動物、車、地元のおすすめなど、自分が好きなものであれば基本的に自由です。
PowerPointをほとんど使ったことがない方でも取り組みやすいよう、まずは3~4枚程度のスライドから作成していただきました。
構成の一例として、
「タイトル」
「好きな理由」
「おすすめポイント」
「まとめ」
といった形を提示し、その中で写真やイラスト、図形、文字などを組み合わせながら、自分なりの資料を完成させていきます。
好きなものがテーマになることで、「何を書けばいいのか分からない」という負担も少なくなります。また、自分が普段から知っていることや興味のあることだからこそ、「この魅力を伝えたい」「この部分を知ってほしい」と自然に考えられるようになります。
実際に取り組んでいただくと、好きなゲームの魅力を紹介する方、好きなキャラクターについて説明する方、自分がおすすめしたいものを写真付きで紹介する方など、一人ひとりの個性が表れたスライドが出来上がっていきました。
PowerPointの学習というと、文字入力や画像挿入の方法だけを練習することもできます。しかし、プラーナ八戸では、ただ操作方法を覚えるだけではなく、「誰かに伝えるためにPowerPointを使う」という経験を大切にしています。
自分が知っていることを相手にも伝わる形に整理することは、仕事でも必要になる力です。
「自分では分かっているけれど、初めて見る人にも分かるだろうか?」
そんな視点を持ちながら資料を作成していただきました。
2.PowerPointの操作だけではなく「仕事」を意識して取り組む

カリキュラムでは、文字入力、画像の挿入、図形の使用、レイアウト調整など、PowerPointの基本的な操作を一つずつ学んでいきます。
今回はさらに、スライドの画面切り替え機能についても解説しました。
画面切り替えにはさまざまな種類があり、スライドが切り替わる際に動きをつけることができます。
実際に操作してみると、資料に動きが加わることでPowerPointならではの面白さを感じることができます。一方で、効果をたくさん入れればよいわけではなく、「見ている相手にとって分かりやすいか」「資料の内容に合っているか」という視点も必要です。
そのため、機能を楽しみながらも、仕事として資料を作ることを想定して取り組んでいただきました。
演習では、
「指定された画面切り替えが設定されているか」
「すべてのスライドに必要な設定ができているか」
「指示された条件を見落としていないか」
などを確認してから提出していただきました。
これは、実際の仕事でも非常に重要な力です。
パソコン操作が速くても、依頼された条件とは違うものを作成してしまえば、修正が必要になります。反対に、作業を終えたあとに自分で確認する習慣があれば、ミスを防ぐことにつながります。
そこで、作業が終わったらすぐに「できました」とするのではなく、
「指示内容と完成したものを見比べる」
「設定に間違いがないか確認する」
「提出前にもう一度チェックする」
という流れを意識していただきました。
カリキュラムの中だからこそ失敗しても大丈夫です。
間違いを経験した際には、「どうすれば次は防げるか」を一緒に考え、仕事につながる習慣として身につけていくことを大切にしています。
3.プレゼン力・自己発信力、そして「報連相」の練習へ

今回のカリキュラムで特に大切にしたもう一つのポイントが、自分から相手へ伝える力です。
PowerPointの資料を完成させた後は、実際に皆さんの前で発表にも挑戦していただきました。
発表時間は一人2~3分程度。
自分が作ったスライドを見せながら、
「何を紹介するのか」
「なぜ好きなのか」
「一番おすすめしたいところはどこなのか」
などを自分の言葉で説明していきます。
人前で話すことに慣れていない方にとって、発表は決して簡単なことではありません。
発表前には「緊張します」「ちゃんと話せるか心配です」といった様子も見られました。
それでも、原稿を準備したり、事前に練習をしたりしながら、一人ひとりが発表に挑戦されています。
普段、グループの中ではなかなか自分から発言することが難しい方も、自分の好きなものをテーマにすることで言葉が出やすくなり、最後まで発表をやり遂げることができました。
発表後には、緊張した表情から少しほっとした表情に変わる方もいらっしゃいました。
「緊張したけれど最後までできた」
という経験は、非常に大切な成功体験です。
最初から上手に話せることが目的ではありません。
緊張していても前に出てみる。準備した内容を伝えてみる。そして、最後までやり切る。
その積み重ねが、就職活動での面接や、就職後の報告・相談など、必要な場面で自分から発信する力につながっていきます。
また、資料作成中の「報連相」についても練習しています。
実際の演習では、分からないことがあった際に「分かりません」と伝えることはできても、自分が何に困っているのかを説明することに難しさが見られる場面もありました。
仕事では、ただ「できません」「分かりません」と伝えるだけでは、相手もどのように手伝えばよいのか判断できないことがあります。
そのため、
「何をしていたのか」
「どこまではできたのか」
「どこで困っているのか」
「何を教えてほしいのか」
を伝えることを意識していただきました。
例えば、
「画面切り替えを設定していますが、3枚目だけ設定方法が分かりません。操作方法を教えていただけますか?」
と伝えることができれば、相手も状況を理解しやすくなります。
こうした練習も、PowerPointだからこそできる「仕事の練習」の一つです。
4.まとめ~パソコンスキルと「働く力」を一緒に身につける~
今回のPowerPointカリキュラムでは、「好きなものを紹介する」という親しみやすいテーマからスタートし、文字入力や画像挿入、レイアウト、画面切り替えなど、PowerPointのさまざまな操作を経験していただきました。
しかし、カリキュラムの目的はPowerPointを上手に使えるようになることだけではありません。
資料を作るために、
情報を整理する。
指示された条件を確認する。
完成後にミスがないかチェックする。
分からないことを具体的に相談する。
自分の考えを相手に伝える。
人前で発表する。
これらは、どれも実際の仕事につながる大切な力です。
特に今回の発表では、皆さん緊張されながらも、それぞれが準備した内容を自分の言葉で伝え、最後まで発表に挑戦することができました。
「人前で話せた」「最後まで発表できた」という経験は、小さな一歩に見えるかもしれません。しかし、その一歩が「次もやってみよう」という自信につながっていきます。
就職活動では面接があります。そして就職後も、上司への報告、分からないことの相談、自分の希望や困りごとを伝えるなど、自分から発信する場面はたくさんあります。
だからこそプラーナ八戸では、パソコン操作だけを切り離して練習するのではなく、実際に働く場面を意識しながら、コミュニケーションや自己発信、報連相などの力も一緒に身につけられるカリキュラムを大切にしています。
「PowerPointを使ったことがない」
「人前で話すことが苦手」
「自分の考えを伝えることに自信がない」
そんな方でも、練習を重ねながら少しずつ経験を積んでいくことができます。
これからもプラーナ八戸では、一人ひとりの得意なことや課題に合わせ、「できた」という経験を積み重ねながら、就職後にも活かせる力を身につけていただけるようなカリキュラムを実施してまいります。
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