※写真はイメージです
20代女性 Kさん
プラーナ宮崎利用期間 22ヶ月
昼夜逆転の生活から脱却し、現在、ご自身のペースで安定した就労を継続されているKさん。
本日はKさんのプラーナ利用開始から就職までの軌跡をご紹介いたします。
目次
01.就労移行支援プラーナとの出会い
高校卒業が目前に迫ってきていた K さん。
卒業後の将来に不安を感じており、若者サポートステーションに登録、相談をし、就職活動を進めることになりました。
しかし、生活リズムの乱れから昼夜逆転になり、思うように活動できない日々が続くことになります。
また以前アルバイトをしていた際に、障がい特性から困り感や不安が生じた経験があり、このまま就職活動を進めていっていいのか漠然とした不安を抱えられていました。
そこで、若者サポートステーションのご担当者に不安を相談したところ、よりご本人様に寄り添った就職活動ができるのではと、プラーナを紹介され、見学体験のち利用を決意されました。
02.プラーナ利用開始
利用を開始してからも昼夜逆転の影響などから「安定した利用をする」ことが最大の課題でした。
何かを始めたら過集中になり、好きなゲームや動画に夢中になり、気付いたら夜更かしになってしまい、決まった時間に起床することができず、1 日のリズムがうまく整えられない状態が続きました。
このようにプラーナでの活動のスタートさせた K さん、課題に向き合いながら、前向きに就職活動に取り組まれました。
K さんは「あとから利用を始めた方が先に就職していくことにも焦りを感じていました。体調管理や生活リズムを整える必要性を感じながらも、うまくいかない葛藤もありました」と当時の気持ちを教えてくださいました。
03.利用をしての変化、そして乗り越えたこと
通所当初はコロナ禍ということもあり、在宅訓練での利用を行っていただきました。午前中の起床が課題となっていたことから、まずは決められた時間に行動することを第一に、午後のみの利用をしていただきました。午後から無理なく取り組むことで、徐々に生活のメリハリをつけることができるようになりました。また時間を意識することで、就寝時間を早める努力もされ、生活習慣の改善に繋がっていきました。
「時計を見る習慣がついた」とも話されており、日々の利用が安定してきたことから、在宅から通所での訓練へゆっくりと移行していきました。
生活リズムが改善され、就労できる体と気持ちは整ったＫさんでしたが、仕事について具体的に考えることは難しいものでした。そこで、プラーナのスタッフとともに整理した就労の希望や条件に沿って、就職活動の流れを明確にし、活動内容やスケジュールを細かく立てて就職活動に取り組むことにしました。
就労経験が少なく、お仕事のイメージもあまりないとのことでしたので、実際に企業実習の機会を提供し、企業実習を通してご自身のお仕事へのイメージを作り上げてもらいました。企業実習中も 1 つ 1 つの課題に対し、わからないことを積極的に質問し、不安を解消しながら前進していきました。
実際に企業実習を通して、午前中の活動ができているけれど、午後の勤務の方が就職した時に無理なく続けていけるのではないかと、午後から出勤することができる職場を選ばれました。
04.就職、そして現在
午後の短時間での就労を始めた K さん。現在はスーパーにてお総菜を製造する業務に取り組まれています。
持ち前の手先の器用さと真面目さを活かされており、勤務時間も延長、任されることも増え、職場では欠かせない存在となっています。
「できることの幅が広がったことで QOL が向上した」と話されていました。お話を聞く中で、お仕事だけでなく、趣味や近況についても活発には話される K さんの表情はとても明るく、充実した生活が送れている様子が伝わってきました。
お仕事を頑張るからプライベートも充実させられる、プライベートが充実しているからお仕事も頑張れると良いサイクルができているようです。
最後に K さんはご自身を振り返りながら「自分のペースでコツコツ取り組むことが大切だった」と話されました。
周りの方と比べて焦るときもありましたが、自分の目標に向け、自分のペースで 1 日１日の利用を確実に前向きに取り組まれた結果が現在に繋がっています。
これからも自分のペースでお仕事やプライベートを楽しまれる K さんをプラーナは今後もサポートしていきたいと思います。