『皆様は10年後、どんな生活を送っていたいですか?』
先日の企業見学の際、企業から見学者へ投げかけられた言葉です。
皆様は職場を選ぶときにどんなことを意識しますか?
仕事の選び方
プラーナが皆様の就職支援を行う時大切にしているのは「マッチング」です。
ご本人に合った職種か、勤務時間か、雰囲気か。
先日卒業したご利用者様は出勤方法を一番重要視したとお話してくださいました。
体調の関係で公共交通機関を利用して出勤することが難しいためです。
この職種につきたい、という思いがないと悩みを話してくださるご利用者様もよくいらっしゃいます。
そんなときはぜひ「これはできない」という消去法、「勤務条件」を考えていただきたいです。
例えば「身体接触のある仕事はできない」「PCスキルを求められる仕事はできない」…
ご自身にとって難しいものを除外していき、残ったものの中から、勤務地や勤務時間、出勤方法などの勤務条件が合ったものを選択していきます。
子供のころは「大きくなったらサッカー選手になりたい」「大きくなったらお花屋さんになりたい」など職種をそのまま夢にしていた方も多いと思いますが、大人になると安定した生活を求めるようになったり、仕事以外の充実を求めるようになった方も少なくないのではないでしょうか。
10年後の自分を描く
さて、冒頭にお伝えした10年後どんな生活を送っていたいか。
あなたはどんな風に考えますか?
20歳の方は30歳、30歳の方は40歳、40歳の方は50歳、50歳の方は60歳…
10年経てばご自身のライフスタイルも、ご家族やパートナーの形も変わっていますね。
10年後には一人暮らしをしていたい。
10年後にはパートナーと一緒になりたい、家庭をもちたい。
10年後には仕事以外にも趣味を充実させたい…
大人になってからの夢を叶えるためには、収入、健康、ライフワークバランス、色々な条件を整えることが必要です。
また夢を叶えるために必要な収入を得るのは職場であり、仕事と生活のバランスを取ることがどちらも充実させます。
色々な公的サービスを利用することでも生活はしていけますが、「自分の望むように生きること」と「働くこと」は、密接に関係していると言えます。
そのうえで今回見学した企業様は「うちの職場で働くことで、あなたの10年後の夢は叶えることはできますか」と投げかけて下さいました。
企業様から長く働いてほしい思い、マッチングを大切にする理念を感じ、とても感銘を受けました。
社会参加と自己実現
働くことそのもので自己実現をしていく方もいるでしょう。
仕事以外の道で自己実現をしていきたい方もいるでしょう。
けれど私たちが生きるためには食べる、寝る、家賃を払う、衣服を揃える、そんな土台が必要です。
ぜひ10年後の自分がどうなっていたいか、ご自身の生活、仕事、近しい方のことなどを含めて考えてみてくださいね。
今回見学させていただいた企業様、ありがとうございました。
改めて就労移行支援としての在り方についても考えさせられました。