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ビジネスで役立つ?心の知能指数「EQ」とは

昨今、ビジネスシーンでは人間関係の構築をする「コミュニケーションスキル」が非常に重要だと認識されています。

ビジネスの世界だけでなく、「コミュニケーションスキル」の重要性を様々な場面で経験しているかと思います。

誰かと会話をした時に「あの言い方はどう思われたかな…」とか「失礼な言い方になっていなかったかな…」といったように、自身のコミュニケーションの取り方を振り返った経験のある方は、少なくないのではないかと思います。
対人コミュニケーションで難しいのは、自身の状態を認識してコントロールするだけでなく、場合によっては相手がどのように受け止めるかという点まで想像力を働かせる必要があるという点です。

ビジネスにおけるコミュニケーションは、上司・先輩・後輩や同僚といった社内コミュニケーションだけでなく、営業先や取引先企業など、企業活動において非常に重要な要素であるといえます。
また、メンタル不調の多くが対人コミュニケーションの問題に起因することから、個々人のEQを向上させることがメンタルヘルス問題の根本解決につながるものとして、その重要性が注目されています。

 

 

「EQ」とは?

EQとは、自身や周囲の人たちの「今の感情の状態を認識」して「感情を調整」する能力のことです。Emotional Intelligence Quotientの略称で、IQ(Intelligence Quotient=知能指数)に対する概念として「こころの知能指数」や「感情知性」と呼ばれています。

 

では、EQの4つの能力を見てみましょう。

 

 

EQの4つの能力

 

能力① Identify
感情の識別気持ちを感じる
自分と相手の感情を識別する

 

能力② Use
感情の利用気持ちをつくる
問題・課題を解決するために感情を生み出

 

能力③ Understand
感情の理解気持ちを考える
今起こっている感情の原因を理解し、その変化を予測する

 

能力④ Manage
感情の調整

気持ちを活かす
ほかの3つの能力を発揮し、望ましい決定をするために感情を活用する

 

このようにEQは「Identify(感情の識別)」、「Use(感情の利用)」、「Understand(感情の理解)」、「Manage(感情の調整)」の4つの能力に分類されます。
また、EQは遺伝などの先天的な影響を受けないことが特徴です。さらに、記憶力などのIQは年を重ねると衰えるが、EQの能力は年齢によって弱まることはないという研究結果が出ており、日々のトレーニングによって高めることができると言われています。

 

EQを高める4つの方法

 

 

 

「感情の大切さを知ること」

感情は勝手に動き出すものではなく、「捉え方」なのです。

感情とは、私たちのやる気や毎日の過ごし方、会社への帰属意識などに影響を与え、もっと大きく言えば人生の在り方さえも決めていきます。
つまり物理的な要因だけで、人は幸せや不幸せを感じるわけではないということです。
逆に言うと、物事の捉え方や考え方を自分なりに少し変えてみるだけで、感情はポジティブな方向にもネガティブな方向にも動き出すと言えるでしょう

感情にはそういう性質があるということを、ぜひ知っていただき大切さに触れてみてください。

 

「実際に自分の感情の状態を把握すること」

例えば何かの検査を受けると、色々な数値が出てきて、自分についてのデータが見えてきます。感情もまったく一緒ですなのです。
EQも、自分の感情の状態を客観的なデータで見ることができます。ただしEQと一括りに言っても、構成している要素は非常に幅広いので、EQの多様な面を一つ一つチェックしながら、「感情能力のうち、この部分は良い状態だ」、「この部分は悪い状態なので、変える必要がある」など、細かく丁寧に見ていく必要があります。

 

「自分が普段物事をどのように捉えているのか、捉え方の癖について知ること」

例えば同じような出来事でも、それを悲観的に捉える人もいれば、楽観的に捉える人もいます。そうした捉え方の癖を知っておけば、自分の感情とうまく付き合うことができるでしょう。
捉え方の癖を知る方法は色々とありますが、なかでも感情に関する日記をつけるのがおすすめです。
例えば、今日はこんな感情になった、その感情になった理由、それはこういう出来事に対してこういう捉え方をしたからだ、といった具合に、その日起こったことを振り返っていきます。

そうすることで自分の癖や傾向が見えてくると思います。
身近な人に、自分が物事をどのように捉える傾向があるか、客観的な意見を聞くのも有効です。

 

さらにもう一つ、物事の捉え方の癖を把握できたら、行動の癖についても探ってみましょう。

私たちの行動パターンには、個々に癖があります。
例えば、せっかちな性格で、すぐに人に指示を出したがる人もいれば、人の話をじっくり聞いて、納得してからゆっくり考え、指示を出す人。競争意識が高く、人間関係を常に勝ち負けで捉えて行動してしまう人もいれば、協調性があり、みんなと協力し合うことを好む人もいます。

果たして自分は日頃からどういう行動パターンを取っているのか。さきほどと同様、日記をつけたり、親しい人に聞いたりするなどして、自分の行動に関する癖や傾向を客観的に把握してみてください。
家族や親しい人、知人や友人が自分に対してどういうときに褒めたり、感謝したりしているのかを記録するだけでも自分の良さ、長所、行動の癖がわかってきます。

 

「トレーニング」

自分の癖を把握したうえで、悪い癖を直し、自分で感情をコントールできるようにトレーニングを積みましょう。これは体のトレーニングとまったく同じです。
では具体的にどうしたらいいでしょうか。
例えば「今日はみんなに笑顔で接しよう」と目標を決め、実際にやってみて、その結果、自分自身にどういう変化が起こり、相手の側にもどういう変化が起こったのか、1日の終わりに記録をつけましょう。

ここで大事なのは、考え方や行動パターンを変えたことで、自分や相手にどういう変化が起こったのかをきちんと実感することです。変化をはっきり意識しないと、トレーニングは続きませんし、最終的に感情の能力も高まりません。
こうして感情のトレーニング期間を設けることで、物事の捉え方、行動の仕方が習慣化し、結果としてEQが高まり、自分自身の感情を上手にコントロールできるようになります。そしてそれができるようになると、おのずと仕事のモチベーションも高まり、職場の人間関係もうまくできるようになります。

自分自身の成長に繋げていきましょう!

 

まとめ

大事なのは、考え方や行動パターンを変えたことで、自分や相手にどういう変化が起こったのかをきちんと実感することです。変化をはっきり意識しないと、トレーニングは続きませんし、最終的に感情の能力も高まりません。
こうして感情のトレーニング期間を設けることで、物事の捉え方、行動の仕方が習慣化し、結果としてEQが高まり、自分自身の感情を上手にコントロールできるようになります。そしてそれができるようになると、おのずと仕事のモチベーションも高まり、職場の人間関係もうまくできるようになります。

自分自身の成長に繋げていきましょう!

 

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