数年前と比べ在宅でのお仕事の幅は増えてきており、在宅での仕事ができるスキルのある人材は、やむを得ず在宅勤務が増えている昨今、企業としても重宝する人材となりつつあります。
「できるなら、人と関わらない仕事がしたい」そう感じている人も増えてきています。
今回は、うつ病から人と関わる仕事を避けたいと感じている方へ向け、どんなスキルを身につけておくと良いかという視点で執筆していきたいと思います。
就活で必要なことは、まず己を知ること。自分の心の状態を見つめてみよう
「人と関わらない仕事がしたい」そう感じている人はまず、自分今の心の状態を冷静に見つめてみましょう。
自分の今の心の状態は、普段の行動や思考から気づくことができます。
- 「何をやるもの面倒くさい」
- 「朝なかなか起きれないし、生活リズムもバラバラ」
- 「なんでも否定的に受け止めてしまう」
- 「攻撃的、もしくは悲観的」
- 「涙が止まらなくなる時がある」
- 「やらなくちゃいけないことが手に付かない」
などなど。一例ではありますがこのような状態が慢性的に起こるようでしたら、今、あなたの心の状態はあまり良い状態ではありません。
「これは私の性格だから変わらない」
と思っていらっしゃる方もいるかも知れませんが、それは性格ではなくうつ病の症状です。整えていくことで自分でも驚くほど考え方や行動は変わっていきます。
症状がよく出ているうちは自分に負荷を与える「就職」を選択するより先に「心と体を整える」ことをおすすめします。「仕事はしていないといけない」「自分が怠けてはいけない」という気持ちもあるかも知れませんが、無理して早く自立をしようと焦ることは結果的に良い仕事をすることにはつながらず、逆に自分に優しくしたり、労る時間を作ることで長期的にみるとより早く社会に貢献できるようになります。心と体が整うからです。
心と体が整ってくると、考え方が変わります。
今現在、「人と関わりたくない」と思っている気持ちが本心なのか、それとも病気から来る自分を守るためのSOSなのかは、体調が整ってくると分かります。
まずはそこを見極めるためにも、「働く」選択よりも「体調を整える」選択をおすすめいたします。
在宅ワークで必要とされるスキル
人と関わらない仕事と言って、まず思いつくのは在宅でのお仕事ではないでしょうか。
ここ数年で、自宅でお仕事をするようになった企業は本当にたくさんあると思います。在宅でお仕事をするにはまず、「信頼」が必要です。
見られていない間にも、誠実な対応をすることが求められますし、モラルと自制心が必要となります。
実は、出勤し見られているところで働くよりも遥かに「自己コントロール」能力が必要なのです。
(在宅ワークでの自己管理能力についてもっと知りたい方はこちらの記事もご参照ください。障害者雇用のテレワークで求められる自己管理能力)
自己コントロールは、体調が整っていないとなかなかできません。
そのため、プラーナではご利用者様へまず自分の体調管理、体調を整えることを土台としてスキルを身につけていただくようサポートしています。
コミュニケーションスキル
在宅ワークで最も必要とされるスキルがコミュニケーションスキルです。見えないからこそ、自分から伝えた方が良いことがあります。
業務の報告はもちろんですが、相談や、質問など、相手の都合が見えない状況で投げかけるのは連絡を取って良いか迷うこともあるかも知れません。相手のタイミングに配慮をしつつも自分の伝えいたいことを伝わりやすい方法で発信していくこと、そして話を聞くことこれらのコミュニケーションは対面ではないからこその難しさもあるので、コミュニケーションスキルが高ければ高いほど在宅でのお仕事がしやすくなります。
コミュニケーションをとる方法は、電話やメール、チャットなどさまざまな方法がありますが、それぞれにマナーがあり上手なコミュニケーションの取り方があります。
プラーナではそのような様々なコミュニケーションの取り方について、実践を通して訓練を行っています。
自分で考え、動くスキル
いつも指示を受けて動いている人は、在宅でのお仕事では時間を持て余してしまうかも知れません。
今、業務上必要とされていることは何なのか。見えなくても周りの状況に気を配り考えて動くスキルが求められます。在宅で見えにくい部分が多いので、スタッフ間でコミュニケーションを取りつつ自分が今しなくてはいけない(優先する)仕事に焦点を当てて自分で考え、動く必要があります。
PCスキル
在宅での業務のほとんどが、PC作業になるのが一般的です。ミーティングや打ち合わせにも、PCが必要ですし、資料の作成やスタッフ間での共有にも、PCを使います。パソコンスキルはあるに越したことはありませんが、これについては業務内容によりますので就職先によっては必要ない場合もあります。
傷つき、悩ます人間関係。されど自分を成長させ喜びを感じるのもまた人間関係
私自身もかつて、人と関わることを拒んでいた時期がありました。
おそらく心が弱っていたので、自分自身を守るための方法だったのかも知れません。
自分が生きていくため、お金をもらうためだけにお仕事をすることもできますが、仕事をするということは、自分の労働の先には受け取る方がいて、代価を支払ってくださる方がいて、また、協力してくださる方がいます。単体で自分の働きだけでみるよりも、もっと広い目で自分の労働の行き着く先まで想像してみると、お仕事をする意味合いが「ただお金をもらうため、生きていくため」とは異なって見えてきます。
人は人間関係により、悩み、傷つくなと自分の経験からも他の方々を見ていても思いますが、人間関係以上に喜びをくれるものもないなと私は思うのです。
「上手な人間関係の築き方」にはコツがあります。けれどそのコツは、実践してみないとなかなか学び取ることはできません。失敗を繰り返しながら、傷つきながら、学んでいくのです。
まとめ
コミュニケーションスキルに重点を置いたプラーナのカリキュラムや職業訓練は、当初在宅ワークを想定して行っていたものではございませんでしたが、執筆していて感じたことは、在宅ワークこそコミュニケーションスキルが必要!!ということ。
電話対応、メール対応、リモートでのミーティングなどが主なコミュニケーションツールとなるかと思いますが、それらのツールを実践して学んでいくことができるプラーナの職業訓練は、「人と関わりたくないけど、お仕事はしたい」と思っている方にはお仕事の幅が広がる訓練になるのではないかと感じました。
―次に繋げる―
就労移行支援プラーナは、あらゆる視点であなたの就職活動とその先のサポートをしていきます。
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