皆さんこんにちは。プラーナ八戸です。
4月も終わりが近くなってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
仕事に徐々に慣れてきたという方もいらっしゃるかと思いますが、「慣れ」からつい身だしなみやビジネスマナーなどが疎かになってしまうという悩みが出てくるのもこの時期です。
本日は「メラビアンの法則」についてお話させていただき、「好印象」を得るためのコツついお伝えしていきたいと思います。
「メラビアンの法則」とは?
「メラビアンの法則」はカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアンが1971年に提唱しました。
メラビアンは、誰かとコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの要素をもとに相手を判断していると仮定しました。「好意」「嫌悪」「中立」といった3つのキーワードで、それぞれ言葉と表情、態度が矛盾している組み合わせを見たときに、人はどう感じるかを検証する実験を行なったのです。その結果、聞き手に影響する割合が、言語:7%、聴覚:38%、視覚:55%であることがわかりました。言葉よりも、態度や表情の方が強い印象を与えるという結果になったのです。
この割合を「言語情報=Verba」「聴覚情報=Voca」「視覚情報=Visual」の3つの頭文字を取った「3Vの法則」と呼ぶこともあります。
▼3Vの法則
表情や視線など見た目や仕草による「視覚情報(Visual)」が人に与える影響度は55%、
声の大きさや話すスピードなどの「聴覚情報(Vocal)」は38%
会話そのものの内容である「言語情報(Verbal)」は7%
誤解されがち?「メラビアンの法則」
メラビアンの法則は、よく「人は見た目が重要」や「会話の内容よりも話し方や表情によって人の心は動く」などといった見解の根拠として用いられがちですが、この解釈は間違っていると言えます。
メラビアンは言語コミュニケーションよりも非言語コミュニケーションを大切にするべきだといっているわけではありません。
メラビアンの実験は、「行為や反感などの感情を伝えるコミュニケーションで矛盾した情報発信がされた場合、聞き手はどの情報を優先させるのか」を検証したもので、全てのコミュニケーションにあてはまるわけではありません。
あくまでも「感情を伝えるコミュニケーションにおいて」という限定的な状況で得られた結果であり、このことはメラビアン自身も明言しています。
たとえば、「笑いながら叱る」「不機嫌そうにありがとうと言う」など、言語と非言語が矛盾している場合、聞き手は混乱してしまうため、7-38-55ルールに則って割合の大きな要素が強く残ります。
視覚情報がポジティブでも、聴覚・言語情報がネガティブであれば、55%の割合を持つ視覚情報の方が残るので、聞き手はポジティブな印象を受け取ることになります。たとえば、人を叱ったり注意するときに、本気で改めてほしいという気持ちを伝えるためには、やわらかい表情や口調だと本気度が伝わらないかもしれないということ。
言語と非言語が矛盾していると本当の気持ちや本来の意図が伝わりにくくなるばかりか、自分の想いとは裏腹に間違った印象を与えてしまったことで、誤解にもつながりやすくなるでしょう。
「好印象」を得るためには
では、実際の場面を想定し、「好印象」を得るためにどうしたら良いのか考えてみます。
たとえば「面接」
最初の第一印象が肝心な面接でも、3つのVを意識することで印象をコントロールできます。
入社意欲をアピールするだけでも、無表情で伝える場合と、真剣な表情で伝える場合とでは全く印象が変わってきます。
社風や職種にあわせてどのような人物像が求められているのか予想し、それに合わせて見た目や話し方を変えてみると効果的です。
たとえば「接客」
様々な職業では多かれ少なかれ接客が伴うこともしばしば。
接客においては、好感の持てる積極的な印象を与えることが大切です。
TPOに配慮した服装を心がけたり、はきはきと明るい声でしゃべるなど、見た目や声のトーンを意識すると、相手に好印象を持ってもらいやすいです。
相手の心証を害することなく、円滑な関係を築けるでしょう。
その他にも、「メラビアンの法則」が活かせる場面は多々あります。
相手にきちんと伝わるコミュニケーションを学んだところで、いよいよ次は「好印象」を与えるためのコツです。ここでは、3つのポイントに分けてお教えします。
笑顔を意識する
笑顔は視覚情報としてポジティブな印象を与えやすいもの。いくら言葉でポジティブなことを言っていても、無表情だとせっかく話している内容が伝わりづらくなります。また、「楽しい」「嬉しい」などはもちろんですが、物事を肯定するような場面でも笑顔が効果的です。たとえば、「私もそう思う」と共感するとき、「よく頑張ったね」などと褒めるとき、「おめでとう」とお祝いするときなどは、笑顔で伝えてあげた方が相手も嬉しい気持ちになるはずです。
聞き取りやすいトーンで話す
早口だったりボソボソと聞き取りにくい声だと、せっかくの良い話や凄い話も半分も伝わりません。言語の内容だけではなく、聴覚情報として話し方や声のトーンはとても重要です。とくに、緊張しているときや疲れているときは棒読みになりがちです。話に抑揚がないと、言葉は理解できても話の内容までは入りづらくなります。聞き手に良い印象を持ってもらいたいときは、相手や場所に合わせた聞き取りやすいトーンで、なるべく抑揚をつけて話すとよいでしょう。
伝わりやすい言葉を使う
メラビアンの法則では言語情報はわずか7%であり、言語よりも非言語が重要視されることがわかっています。でも、そもそも話の内容が伝わりづらければ意味がありません。会話やメール・手紙の土台は言葉であり、「言葉選び」はとても大事なのです。まずは正しい言葉を使うこと。想いや気持ちを言語化するのが苦手、という人もいると思いますが、決して難しい言葉を使う必要はありません。相手に誤解されないようにするためにも、伝わりやすい言葉を選んで、あとは抑揚や表情で表しながら伝えるようにしましょう。
ぜひ、この3点を意識して皆さんも「好印象」をゲットしてみてくださいね。
プラーナでは、様々なシチュエーションや職業を想定したコミュニケーションの取り方など実践的なスキルも皆様にお伝えしております。
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