こんにちは、プラーナ海老名です。
6月に入って、梅雨の時季になりましたが皆様体調は崩されていませんでしょうか。関東甲信地方は例年並みの時期で梅雨入りとなりましたがそのほかの地域では今週から本格的に梅雨の時季が来る予報がでております。体調にももちろん注意が必要ですが、長雨や大雨による水害への備え、特に避難場所の確認はしっかりとしておきましょうね。
梅雨の時季には体調が不安定になってしまう方が多くいらっしゃるかと思いますが、その原因はどこにあるのでしょうか。いくつかの原因が挙げられますが、一つの大きな原因として「自律神経の乱れ」があります。「自律神経の乱れ」は何によって引き起こされるのか、対策方法はあるのか。こちらをテーマに今回はお話させていただきたいと思います。
自律神経とは
自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために自分の意思とは無関係に24時間働き続けている神経です。自律神経には2種類あり、昼間や活動している時に活発になる交感神経と夜間やリラックスしている時に活発になる副交感神経があります。この2種類の神経がどのように作用するかによって、心や身体の調子が変わってくることとなります。
交感神経が優位になると、心拍数上昇、血圧上昇、血管収縮などが起こり、副交感神経が優位になると、心拍数低下、血圧低下、血管拡張などが起こります。自分の意思とは関係なく、この2種類の神経でバランスを取りながら身体のコントロールをしていることとなります。
自律神経が乱れる要因
交感神経と副交感神経は交互に優位な状態を作って、身体のバランスをコントロールしています。
しかし、どちらか一方が優位な状態が長く続いてしまうと身体のバランスが崩れて、身体に様々な影響がでてしまうこととなります。身体的な症状としては、身体のだるさ、眠れない、動悸、息切れ、めまい、頭痛などが挙げられます。精神的な症状としては、イライラ、不安感、気分の落ち込みなどが挙げられます。
自律神経の乱れの要因としては様々なものが考えられます。
・ストレス
ストレスは、自律神経が乱れる大きな原因のひとつとされています。過度なストレスで緊張することが続くと、交感神経が優位な状態が続くこととなり、自律神経が乱れてしまうこととなります。
・不規則な生活
人間の身体は一定のリズムを持って生活しており、それに合わせて自律神経が働くことで、身体のバランスを取り、健康的な状態を保とうとしています。日中は交感神経が、夜間は副交感神経が優位となることで、1日のリズムを作っています。夜更かしや昼夜逆転の生活などの不規則な生活を続けていると、自律神経のリズムが崩れてしまい、交感神経・副交感神経の切り替えがうまくいかなくなってしまいます。
・季節の変わり目の変化
人の身体は、気圧の影響を受けて自律神経のバランスが変化します。気圧が高い時つまり晴れの日には交感神経が優位に、気圧の低い時つまり雨の日には副交感神経が優位に働きます。
季節の変わり目は、日によって気温や気圧が変わりやすくなり、自律神経が乱れやすくなります。自律神経は、気温や気圧の変化に対応しようとするために、交互に活発に働くこととなります。そのときに自律神経のバランスが崩れることが多く、身体に大きな負担をかけてしまうこととなります。
その他には、ホルモンバランスの変化や甲状腺の病気(バセドウ病など)によるものも挙げられます。
これら自律神経の乱れの要因の中でも低気圧の状態が長く続く、梅雨の時季に注意が必要です。低気圧の状態が長く続いてしまうことによって、副交感神経優位の状態が長期間続いてしまうことになります。副交感神経優位の状態が続いてしまうことによって、自律神経のバランスが崩れてしまい、体調不良を引き起こしてしまっているのです。
自律神経を整える方法とは
自律神経が乱れると、様々な身体的な症状や精神的な症状がでてしまうことがあるとご紹介しましたが、つらい症状が続く場合には、お早めに医師に相談して治療を受けるようにしましょう。治療とは別にして、ご自身でも自律神経のバランスを整えることができる方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
・規則正しい生活、生活リズムを整える
交感神経は日中活動中に働き、副交感神経は夜間に働くことから、朝しっかり起きて、夜しっかり眠るという生活のリズムを整えることが自律神経の乱れを改善していくためには何よりも大切です。生活のリズムが整うことによって、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいくようになります。
特に朝起きたら陽の光を浴びるようにしましょう。陽の光を浴びることによって、体内時計がリセットされ、自律神経も睡眠時に働いていた副交感神経から交感神経へ切り替えることができます。また、陽の光を浴びることにより、体内ではセロトニンの分泌が活性化し、自律神経を整える効果が発揮されます。
また、夜にはしっかりと入浴をして副交感神経を優位にさせてあげましょう。36~40℃くらいの湯船にゆっくりと15分ほど浸かることで身体がリラックスし、副交感神経が優位となります。体内の深部体温を上げることで、入浴後徐々に深部体温が低下することによって睡眠が誘発され、スムーズな就寝へとつなげていけることとなります。熱い湯船に浸かってしまうと逆に交感神経が優位となってしまいますので、注意が必要です。
・バランスの取れた食生活
日々の食事も自律神経に大きく関わってきます。特に脳の栄養素が足りていないとうまく自律神経を働かせていくことはできません。ビタミン・ミネラルもさることながら、セロトニンの分泌に関わる必須アミノ酸のトリプトファンは体内で生成できませんので食事でしっかりととることを意識していきましょう。以前の内容もご参照いただきながらバランスのよい食生活を心がけていきましょうね。
・適度な運動
適度な運動をすることで、交感神経を活性化させつつ、血行を良くして身体をリラックスさせることができます。身体がリラックスしてくることで副交感神経の働きも活性化させることができますので、自律神経の働きをともに活発なものにすることができます。特におすすめなのがウォーキングです。あまり激しい運動をしすぎてしまうとかえって交感神経の活性化だけを促してしまうことにもなりますので、適度なウォーキングを生活に取り入れていくことが自律神経を整える意味で効果的なものとなります。
・服装などで体温調節を自分自身で意識的に行うこと
季節の変わり目などの気温の変化で自律神経は、体温を一定に保とうとして乱れやすくなりがちです。これを防ぐために、服装などを自分自身で調整して急な気温の変化に対応することで自律神経の働きを助けてあげることにつながります。脱ぎ着しやすい服装で過ごして、寒暖差に対応していくことが自律神経の乱れを抑えることに効果的となります。
・副交感神経優位が続きやすい梅雨の時季には、色で交感神経を働かせよう
自律神経は色によって活発になることが知られております。暖色系の色は交感神経を活発にさせ、寒色系の色は副交感神経を活発にさせます。
副交感神経優位になりがちな梅雨の時季には、意識的に暖色系の色を服装や小物に取り入れてみましょう。
まとめ
自律神経が乱れる原因は様々なものがありますが、梅雨の時季には特に注意していきましょう。自律神経が乱れてしまうと、身体的な症状はもちろん、精神的にも不安感が増したり、やる気がでなくなったり、気分が落ち込みやすくなってしまったりと、お仕事や日々の活動に大きな影響を与えてしまうことになります。日ごろから自律神経を整えることを意識してお過ごしいただけることで、身体と心の健康が保たれることとなりますので、意識して取り組んでいきましょうね。
プラーナでは、就職のためのスキルを磨くカリキュラムだけではなく、体調管理や生活習慣に関するカリキュラムも実施しております。興味をお持ちいただけましたら、是非プラーナ海老名へお問い合わせください。