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就職事例|精神障がい

【就職事例】うつ病・不安障害 20代男性「働かないといけない、働くことに対して危機感や焦りを感じていた」|リワーク体験談

焦り 就職

※写真はイメージです

うつ病・不安障害 20代男性 Cさん

プラーナ宮崎利用期間 20ヵ月

 

本当に就職できるのか?プラーナでも上手くやっていけるのか不安だった

 

特例子会社の一般事務として在籍中のCさんですが、現在はお仕事を長く続けるために休職中です。

職員との定着面談の中で、「今までの自分であれば、仕事を辞めるか続けるかの2択しかできなかった。

プラーナを利用して休職という選択ができるようになった」と話されていたCさん。

今回はそんなCさんがプラーナの利用開始から就職し、休職という選択ができるようになるまでの軌跡をご紹介いたします。

 

 

 

目次

 

01.プラーナを知ったきっかけ

 

以前より精神的不調が見られ、精神科・心療内科のあるクリニックを受診していたCさん。

クリニックに併設されていたデイケアも利用しており、体調の回復に努めていました。

 

デイケアのプログラムの中で開催された「プラーナの事業所説明会(出張プラーナ)」に参加され、初めて就労移行という働くための準備ができるサービスがあることを知りました。

 

「働かないといけない、働くことに対して危機感や焦りを感じていた」というCさんでしたが、就労移行というデイケアより少しステップアップした場所で、就職に向けて準備していきたいという気持ちが芽生え、プラーナの利用を決意されました。

 

02.就労移行支援プラーナ利用開始当時の課題

 

「続くだろうか…」

 

Cさんは、今まで働いた経験はあるものの、長くても8ヶ月弱、短いと1ヶ月で退職を繰り返していました。

資格などもなく、自信がないまま焦って就職するものの上手く行かず、職歴だけが重なっていきました。

「働かなければというプレッシャーや焦り、体調や気持ちが思ったようにコントロールできないというやるせなさ」を、利用当時Cさんがよく話されていました。

 

過去の経験から人との関りに対する不信感も少なくありませんでした。

 

「人に相談すること、頼ること」を苦手としており、相談する意味もないのではないか、自分の頑張り次第ではないかと思っていたそうです。

 

しかし、プラーナの利用を通して、体調管理や就労に必要な知識やスキルを身につけながら、自分と向き合うことの大切さ、一人で抱え込まないことの重要性に気付くことができました。

 

そして、目標を「就職すること」から「長く働くこと」へシフトチェンジされました。

 

03.就労移行支援プラーナを利用することでの変化

 

資格も特になかったCさんは、パソコンスキルを身に付けることに力を入れていました。

 

Cさんは全くの未経験からのスタートでしたが、最終的には利用期間中(1年程度で)手元を見ずに入力するタッチタイピングやOfficeソフトの基本操作から応用までこなせるようになりました。

そして、プラーナで行われたPCビジネス検定に挑戦されそのスキルを認定されるまでになりました。

現在もお仕事の中でパソコンを使った業務にも多く携わっており、その能力を十分に発揮することができています。

プラーナでは、基本から応用まで、それぞれの段階に合わせたプログラムがあることから、安心して訓練を受けることができていたようです。

 

また、プラーナを利用していた当初は週に1~2日の利用ペースでした。

Cさん自身、目の前の事に全力で取り組み過ぎて、息切れしてしまう状況にあったため、プラーナからは無理のないペースを自身で体感してもらえる提案をさせて頂きました。

 

少しずつ利用ペースを上げて行くことで、「自分のことが理解できていない」「自分の体のことがわかっていない」「障がいについての自己理解が進んでいない」といったことが、仕事が続かない要因だったのだと気付くことができたそうです。

 

生活リズムの安定が就労においては最も大切であることから、日中動ける身体にするにはどうしたらよいのかを探るために、プラーナではカリキュラム参加で知識を増やし、職員と面談・相談を重ねました。

 

その結果、自分の心と身体の事を少しずつ客観的に見ることができるようになりました。

 

04.就職活動中にぶつかったこと、大変だったこと

 

エントリーする企業を決めた次の動きとしては、企業見学や実習、その後ハローワーク等で紹介状を発行していただき応募開始となります。

しかし、この応募書類作成について苦労される方が多く見受けられます。

 

特にCさんは、障がい者雇用への企業エントリー自体が初めてということもあり、何から着手して良いのかわからず、戸惑いや不安が大きかったようです。

 

しかし、書類作成で大切なのは「自分の言葉」で作成することです。

職員からアドバイスやご提案は致しますが、最終的には自分で作成していくことになります。

その点ではやはり、この書類作成はCさんは苦戦されていました。

 

カリキュラムの中で、セルフナビゲーションシートや応募書類の書き方・職務経歴書の書き方などをレクチャーしますが、Cさんの場合は職歴も多く、短期離職も多いため、表現も難しく混乱する場面がありました。

 

それでも、職員との個別での相談・作成・添削・修正を何度も何度も繰り返し、完成させる事ができました。

 

05.就職、そして現在

 

企業実習を経て無事に内定を獲得し、晴れて一般事務としてお仕事を開始したCさん。

 

お仕事のやりがいとしては、「お客様との直接のやり取りを通して、お客様のお役に立てていることが実感できること」と話されていました。

 

また、働く理由としては、キャリアアップだそうです。

今は契約社員ですが、ゆくゆくは正社員になることを目標とされています。

そのために、新しいことへの挑戦は続けていきたいと思っているようです。

 

また、働く前の自分と比べ、就職して変わったことを尋ねると、

「今までは『こうあるべき』『こうしなければいけない』といったべき思考や白黒思考が強く、極端な物の考え方しかできなかったが、中間的な考え方もできるようになった」と返ってきました。

 

そして体調不良での欠勤や早退が続いている自分を客観的に見たときに、「頑張り過ぎているのでは」と気付くことができたそうです。

 

プラーナ職員との定着面談や企業の担当者の方に相談する内に、「辞めるか続けるかの2択ではなく、『休む』という選択肢でもいいじゃないか」と考えられるようになり、「休職」という選択をしました。

 

休職中である現在は、生活リズムはできるだけ変えず、趣味であるサイクリングやご家族との時間を大切にしているそうです。

仕事を忘れてリラックスできていることから、体調も整い、4月の職場復帰への目処も立ちました。

 

「しっかり休んだ分、気持ちを新たに再スタートを切りたい」と話されているCさんは、とても朗らかな表情でした。

 

 

Cさんにとって良い再スタートが切れるよう、これからもプラーナはサポートしていきます!

 

 

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