「心底人と関わりたくない」
そんな風に感じた経験はありますか?
もしくは、今現在もずっとそう思っているという方もいらっしゃると思います。
人は本来、人を求め関わり合うことを望みます。
人との関わりを通して喜びを感じ、満たされた気持ちや、自身の成長を感じます。
ですが、深く傷つく経験や、人に期待しがっかりした経験、裏切られたと感じる経験等を通して心が疲れてしまったり、人とうまく関わり合う事ができずフラストレーションが溜まってしまう。そんな経験を繰り返していくうちに、いつしか人付き合いへの自信を失くし、人と関わることを「面倒くさい」と感じる様になることがあります。
今回の記事は「人と関わるのが面倒くさい」と感じている方へ向け、職場の人間関係を少し楽にするコツについて執筆してきたいと思います。
目次
- 人の悩みは全て人間関係によるもの
- 人と関わりたくないと思ってしまう時の心理と心の状態
- 人との距離がうまく取れない!人と関わり合うことが面倒だと感じる時にできること
- 職場で実践!人間関係が少し楽になるコツ
- まとめ
人の悩みは全て人間関係によるもの
「人の悩みは、全て人間関係によるもの」と、心理学者のアドラーは言います。
他者と比較することで生じる自分に対する劣等感、コンプレックスもしくは相手に対する敵対心。認められたいと感じる承認欲求。
人が個々に抱いている様々な感情が絡み合うことで生まれるのが人間関係の悩みです。
人間関係には家族、友人、職場と大きく3つの種類があります。
それぞれ距離感が異なり、守るべきマナーやルールも異なるため、関係の築き方や気をつけることも異なります。
そして人との距離が縮まれば縮まるほどトラブルは発生しやすくなります。
ならば距離を取り、関わらないようにしよう。そんな選択を望む人もいるかもしれません。けれど、人は生きている限り、誰かしらと関わっています。
産まれた時から全く一人では生きていけないのです。
人と関わりたくないと思ってしまう時の心理と心の状態
「人と関わりたくない」そんな気持ちを抱いてしまうことは悪いことではありませんし、誰しも一度は感じたことがある感情でしょう。
ですが、そんな風に感じてしまう理由の一つとして、「自分自身の心が疲れている」ということがあります。人と関わることで生じる負荷やストレスに追いついていけない状態なのかもしれません。
「人と関わりたくない」と思ってしまうときはどのような心の状態でどのような思考パターンがあるのか、いくつかご紹介します。
①周りの目が気になる
人から受ける評価や、何気ない言葉に深く傷ついたことはないでしょうか。
「あなたってこういう人だね」や、「もっとこうしていいよ」など、人に干渉されたり評価されたりすることに傷つく時は、必要以上にあなた自身が他の人からの視線を気にしてしまっている時です。
「好かれる」「嫌われる」「こう思われたくない」相手が自分に対してどのように思うのかは相手の感情であり、自分が気にしたとしても変えることができません。
「どうしても気になってしまう!」という人は、人に評価される前に自分で自分を評価してみましょう「今日もかわいいね」「大好きだよ」「いつもありがとう」そんな前向きな言葉を自分にかけ、自分自身を認めることができるようになると他の人が自分をどう思っているかは大きな問題ではなくなっていきます。
②我慢をしてしまう
人間関係が嫌になる理由のひとつとして、「我慢してしまうこと」が挙げられます。人間関係でトラブルが発生した場合、相手の感情の起伏が激しかったり不機嫌になりやすかったりすると、自分が受け入れる形で収束させなければならないシチュエーションも多いものです。しかし、我慢するときは自分が思っている以上に心のエネルギーを消費します。
そんな時には我慢をするばかりではなく、自分の気持ちをうまく伝えられる場所、人を見つけておくと気持ちが楽になります。本人に伝えることが難しくても、誰か一人でもあなたの気持ちを聞き、理解してくれる人がいるだけで救われることは多くあります。
例え、自分が我慢して頑張っていることを認めてくれる人が誰もいなくても、自分自身はそんな自分を知っています。
「なんて自分はダメな人間なのだろう」や、「うまくできないな」ではなく、「毎日頑張っていて、本当に偉いね」「自分にできる最善を行っている、今日も頑張ったね」と自分を労い、人からの評価や結果ではなく自分の努力しているところを認めて褒めてみましょう。
③人を信じることができない
良好な人間関係は、信頼関係により培われていくものです。
「信頼」は、何かを条件に抱くことができる感情ではありません。
例えば、銀行でお金を借りるときは「私はお金を必ず返します」という「信用」を得るために保証人をつけたり、担保をつけたり、はたまた過去の返済状況を調べたりします。
以前の行動や言動、証拠をもとに条件をつけ信じることを「信用」と呼びます。
信頼は信用とは異なります。相手が過去にどんな行動をとったかや、あなた自身が過去に人間関係でどのような経験をしたのかに関わらず相手を信じることが信頼です。
信頼があると、傷つくことが減ります。裏切られないからです。
相手を信じることができると、「面倒くさい」人間関係ではなくて、自分にとっても相手にとっても益となる関係を築くことができます。
「どうしても人を信じることができない」そう感じている人は、今はまだ人との距離が必要な時かもしれません。
無理に人と関わろうと、信じようと頑張らなくても平気です。人と関わらない選択をする時期があっても大丈夫です。
「信じたい」という気持ちがあれば、すぐに変わることができなくても、時が変えてくれることもあります。
- 人の目ではなく自分自身で自分の価値を認めること、
- 我慢ばかりではなく、気持ちを話せるようになること、
- 人を信頼すること。
など、ここまでは人と関わりたくないと思ってしまう時の心の状態と、そこから抜け出すヒントをお伝えしました。
気持ちの変化は、変えようと思ってすぐに変えられるものではありません。様々な経験、実践を通して少しずつ変化していくものです。
ここからは良好な人間関係を築くための行動や考え方について書いていきます。
人との距離がうまく取れない!人と関わり合うことが面倒だと感じる時にできること
距離を取りすぎてしまったり、もしくは近づきすぎて傷ついたり傷つけたり…。人との適度な距離感というのは相手によっても異なりますし、なかなか難しいものです。
そんな、人間関係にちょっとお疲れの時に役立つことをご紹介します。
①意識して休む
他の人と距離を置きたいと感じる時は大概疲れていて、エネルギーが不足している時です。
そんな時には「相手が悪い」「相手を変えたい、変わってほしい」と思ってしまいがちですが、相手のコンディションにも目を向けてみましょう。
心身の疲労時に、最も手軽で効果的な自分を癒す方法は、睡眠です。
いつもよりも少し早い時間に眠ってみる、普段はしていないお昼寝を取り入れてみるなど、睡眠時間を多めにとってみましょう。眠ることで悩んでいたことが気にならなくなったり、モヤモヤしていた気持ちがスッキリとすることも多々あります。
この方法は、身体的疲労が溜まってる時に特に効果的ですが、時に「身体は元気だけれど心が疲れている」という時もあります。そんな時には、遠出をしてみたり、趣味を楽しんだりすることもとても効果的です。お仕事する時間とは違い、自分がやりたいと思えることを楽しむ時間は心のリフレッシュにつながります。
一人で好きなことを楽しむ時間を作る、読書やジャーナリングで自分を見つめる時間を作るのもとても良い方法で、日常的なストレスから解放される時間になります。
②正解を求めない
人は皆、自分にとっての「正義」を行っています。
視点が変われば「正義」となる出来事は異なります。正しいことは、状況や人により変化するのです。
一体どういうことなのか、分かりやすく子供の喧嘩の例をあげてみましょう。
「A君が叩いた」と、B君が泣いています。
B君にとってはA君が悪い、けれどよくよく話を聞いてみると、B君はその前にA君に傷つく言葉を言っていました。
A君にとって、「叩く」という行為は「正義」です。相手が先に自分を傷つけたから、それに対して正しい反応を返しただけなのです。
A君からすると、子供同士の問題に対して大人に告げ口をするB君の反応はずるいと感じてしまいますし、フェアではないと思います。けれどB君にとっては、自分を守るために大人を頼ることは「正義」なのです。
この簡単な例を読んでみても「いや、これはダメでしょ」とか、A君の気持ちわかるな、もしくはB君に共感するなど、受け取る方によって感じ方は様々でしょう。
すべての人にとって共通の「正解」というものは存在しません。ですが往々にして、人は相手に自分の中にある「正義」を押し付けてしまいがちです。それは人に対しても自分に対しても。
「こうしなければいけない」が強くなると、自分自身も関わる相手も疲れてしまいます。
「LINEは絶対に返信しなきゃいけない」
「相手を傷つけたらダメ」
「これって常識だよね?」
そんなことはありません。
「こうでなければならない」ということはどこかの誰かが作ったもので、実は存在していません。
③自分に変えられることと、変えられないことを分ける
自分に変えられることと、変えられないことを分けることができると、自分にはどうしようもできないことに苦しむことが減ります。人に依存したり過干渉になることも減り、「人は人、自分は自分」という気持ちが人と関わることへの負担を軽くしてくれます。
例えば、
あなたは同僚のAさんが雑談する時に人の愚痴をいうことが耐えられません。Aさんの話を聞いていると気分が沈んでいってしまいますし、自分のことも他の人に悪く話しているのではないかと不安になってしまうのです。
このようなケースにおいて、まずは自分に変えられないことを見てみましょう。
Aさんに愚痴を話すのをやめさせる
愚痴を話しているのはAさんであって、Aさん自身が考え、行動していることです。Aさんの選びや行動をコントロールすることはできません。
Aさんと違う部署にしてもらう
上司に話すことはできるかもしれません。でも、実際にあなたの思う通りに行うかどうかは上司が決定することなので、変えられるとは限りません。
では逆に、自分で変えられることは何でしょうか?
Aさんと距離を取る
Aさんに自分の正直な気持ちを話す
Aさんに他の人の良いところをたくさん話す
パッと思いついたのはこのくらいですが、他にもたくさん、自分に変えられることはありそうです。
就労移行支援プラーナのストレスマネジメントでは、自分に変えられること、変えられないことを書き出すワーク行い実際にある人間関係のお悩みに対する気づきを深めるカリキュラムを行なっています。
職場で実践!人間関係が少し楽になるコツ
今日から始められる、人間関係が少し楽になるコツをお伝えします。
挨拶をする
簡単で些細なことですが、とても重要なのが挨拶です。
話しかけにくい人、苦手だと思う人、人間関係が難しいと感じる相手にこそ笑顔で挨拶を欠かさずするようにしましょう。
挨拶は、かける言葉が決まっていますので、何を話したら良いかわからない時にも声をかけることができます。
話が合わない人と雑談するのは苦手だったとしても挨拶はできます。「好きだから」とか、「嫌いだから」などの自分の感情は置いておいて挨拶を徹底することは職場での人間関係を良好にするのに効果的です
物事を見る目線を切り替えてみる(一歩引いた目でみる)
先ほど、「正義」は人や状況により異なるということを書きました。
自分からの視点、自分の中の常識では悪いことが明らかであっても、自分には見えていないところ、客観的な視点、受け止め方は人により違うかもしれません。
一歩引いてみて、客観的に物事を見てみる練習をする、自分目線ではなく相手の目線で物事をみてみることを意識してみましょう。
ただ、自分自身が一杯一杯な状況の時、疲れ切っている時、深く傷ついているときや感情的になっている状況の時には、なかなか冷静に物事を見ることができません。そんな時に無理して相手の立場に立とうとすると苦しくなってしまいますので、そんな時は自分自身の傷を癒すこと、ストレスを発散すること、休息を取ることを第一優先しましょう。
踏み込みすぎず離れすぎず
苦手だと感じる人と距離を置くことは悪いことではありません。
職場での人間関係であれば、必要以上にプライベートで関わる必要はありませんし、無理して会話を合わせる必要もありません。けれど、距離を空け過ぎてしまいますと業務を行う上でやりにくさが生じてしまうので、適度な距離を心がけましょう。
些細な出来事に感謝し、よく食べて、よく眠る
作用されるより、作用する人になる。
人に傷つけられたり、それによって悪い感情を抱いたり。人の行動や言動に振り回される人間ではなく、人に良い影響を与えられる人になる。そのためには「自分」を持っている必要があります。人からどう思われても自分の価値は自分自身で知っている必要があります。
些細な出来事であっても感謝をし、自分を大切にして、よく食べて寝る。プラス笑うことができたらなお良しですね。
自分が自分に満足していたら、自然と認めてくれる人が現れます。
人のことより、「まず自分」です。
まとめ
すべての悩みは人間関係の悩み、と言われるほど人間関係は人にとって重要なものです。
職場において自分にとって心地よいと感じる人間関係を築くことはとても大切ですが、多くの人がどのようにすれば良い人間関係を築けるのか分からなかったり、予想外の出来事に困惑して悩んだりしています。
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