ADHD 双極性障害 ２０代男性 Sさん
プラーナ利用２３か月
「人と繋がることで頑張ることができた」
今回は、就職事例としてインタビューをさせていただきました、Sさんについて紹介していきたいと思います。
Sさんは利用開始後にコロナ禍による影響でなかなか通所のリズムを確立できず、もがき苦しみながらも少しずつ前に進む事で、自分でも驚くような就職先に巡り合う事ができました。そんなSさんのプラーナでの軌跡をご紹介したいと思います。
目次
- 就労移行支援プラーナ湘南との出会い
- 利用開始したものの、なかなか通所できない日々・・・
- プラーナを利用してから少しずつ変化していく自分
- 紆余曲折を経ていよいよ就職活動
- 就職、そして現在
- 今後の目標と就職活動をしている方へのメッセージ
１．就労移行支援プラーナ湘南との出会い
短期のアルバイトが続かず引きこもりの生活の日々を送っていたSさん。心配したご家族から相談支援事業所を紹介してもらい、７年が経過。そろそろ働きたいという気持ちが芽生え、相談を行います。しかし、紹介されたのは地元のB型事業所・・・色々考えた結果、一般就労を目指したいという気持ちが強く、再び相談に行きそこで初めてプラーナ湘南を紹介されました。
早速相談支援員と共に見学に行き、初めはピンとこなかったものの、実習を通してご利用者様の和気あいあいとした雰囲気や、ご自身の話を親身になって聞いてくれる職員の下で就労を目指したいという気持ちが強くなり、実習後すぐに利用を決めたそうです。
２．利用開始したものの、なかなか通所できない日々・・・
しかしながら、７年もの間好きな時に寝て、食べてという不安定な生活リズムを繰り返していた影響や、コロナ禍でプラーナの開所日が限られてしまった事もあり、なかなか安定して通所できない日々が続きます。
初めは就労を目指すというより、誰かと話したくなったら行く、といった感じでしか通所する事ができず、月に３日くらいしか通所できない日々が半年ほど続きます。通所できない事に罪悪感を抱えながらも生活リズムを戻せず、朝起きられない、面倒くさいという気持ちに負けてしまう毎日。
半年ほど経ち「このままじゃいけない」と思うようになり、この頃から少しずつ週４で通所できるようになります。リモートを併用すれば週５で通所できるようになったものの、就職活動を始める事についてはなかなか自信が持てず、踏み切ることができませんでした。
３．プラーナを利用してから少しずつ変化していく自分
プラーナを利用する前は好きな時間に起きて、好きな時間にゲームして、家からほとんど出ない生活を送っていましたが、通所を開始したことによって生活リズムが整い、普通の生活を送れるようになったという実感が出てきます。
日中活動する事によって、余計な事を考える暇がなくなり、今を全力で頑張ろうというマインドに変化したSさん。プラーナでの毎日はとても楽しく、刺激的でした。ご利用者様にも恵まれ、話し相手に困ることがなくなり、ずっと抱えていた孤独感から脱却することもできました。
４．紆余曲折を経ていよいよ就職活動
就職活動については自信が持てず、なかなか活動する事ができなかったSさん。満を持して活動を開始した時には既に１年半が経過していました。
勇気を出して就職活動を始めたものの、不採用が続いて心が折れてしまいます。過去の就労からブランクもあるし、このまま一生決まらないのではという恐怖心がSさんを襲い、一時は利用の延長も考えたそうです。しかし、延長してしまったらもう１年あるという気持ちの油断が生まれてしまうような気がして、期限内になんとしてでも決めなければと奮起しながらも内心はとても焦っていたそうです。
就職活動を続けるにあたり、職員の存在がとても大きかったと語ってくれたＳさん。就職活動に行き詰った時、不安になった時にたくさん相談に乗ってもらい、色々なアドバイスや励ましの言葉を聞きながら活動する事が出来たのはＳさんにとって心の支えだったそうです。
焦る気持ちや不安と闘いながら活動を始めてから３か月後、初めて内定を頂く事が出来ました。
内定を頂いた事で、気持ちに余裕が生まれます。しかしこのまま内定先に就職してもいいけれど、もっと自分に合った仕事があるのではないかと考え、Ｓさんは挑戦を続けることを選択します。
そして翌月、なんともう一つ内定を頂く事ができました。
５．就職、そして現在
結果的に２つの会社から内定を頂く事ができたＳさん。選択肢が増えたことにより、どちらがより自分に合っているのかじっくり考える事ができたため、納得のいく就職ができました。
いざ就職が決まり、プラーナを卒業する日がやってきます。
就職セレモニーでは、Ｓさんが時間をかけて作成してくれたプラーナでの軌跡をＳさん自身で発表して頂き、皆の心に響く素晴らしい時間を共有して下さいました。
「就職が決まりプラーナを卒業するのはとても寂しかった。新しいスタートが切れる喜びと、喪失感が入り混じり複雑な気持ちだった。だけどプラーナに通わなければ今の仕事には就けていなかったし
、正直今でもこんな素晴らしい会社に就職できたことを驚いており、とても感謝している。」
とお話ししてくださいました。
現在は会社の一員として、即戦力として働くＳさん。職場の方からＰＣスキルがすごい、対応力もあると早速頼りにされています。Ｓさんは、プレッシャーもあるけど人に必要とされることの喜びを日々感じながら楽しく仕事をすることができているそうです。
６．今後の目標と就職活動をしている方へのメッセージ
プラーナで一番の財産は、人とのつながりができたこととＳさんは話してくれました。
相談できる人が増え、同じ悩みを共有し、励まし合う友人ができたこと。そんな素敵な仲間と一緒に頑張る事ができた時間はＳさんにとってかけがえのないものだそうです。
Ｓさんは今後就労時間を増やす事が目標で、そのために生活リズムを安定させるためにお休みの日も早寝早起きは継続しているとの事。すばらしいですね。
初任給の使い道はもう決まっていて、旅行に行くのだとか。
新しいステージで頑張るＳさんを、今後もプラーナは応援していきたいと思います。
Ｓさんから今後就職活動を行う方へのメッセージ
就職活動をできるだけ早く始めた方が気持ちに余裕を持って活動する事ができると思います。
職員さんだけでなく、周りのご利用者様との繋がりも大切にし、同じ悩みを共有したり意見を聞く事で参考にもなります。
交流の輪を広げることが、未来の自分を助けてもらえる事にも繋がります。
是非、プラーナでの時間を有意義なものにして、納得のいく就職ができるようお祈りしています。
―次に繋げる―
就労移行支援プラーナは、あらゆる視点であなたの就職活動とその先のサポートをしていきます。
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