人は人、自分は自分。
子供の頃に親から言われる言葉です。
人は皆生まれ持った性格も、長所や短所も、育った環境もそれぞれに異なり全く同じ人は一人もいません。
だからこそ、自分にないものを持っている身近な人に対して羨ましいと感じたり、自分にはできないことをしている人と自分を比べて「どうして自分はできないのだろう」と、落ち込んでしまうことがあります。
違って当たり前なのに、その違いを公平ではないと感じてしまうのです。
頭では仕方のないこととわかってはいてもどうしても納得がいかず落ち込んでしまう。そんな方の参考になればと、今回のブログでは人と比べてしまう原因や、比べることをやめるにはどうしたらいいのかということを執筆していきます。
目次
人と比べる原因は?
人と比べてしまう原因は、さまざまな要素が絡んでいます。以下に一般的な原因をいくつか挙げます。
社会的な圧力
社会や文化の中で、成功や外見、富などの基準が存在し、それに合わせて他人と比較する傾向があります。社会的な期待や規範に従おうとする意識が比較の原因になることがあります。
そう言った環境の中で「人は人、自分は自分」と自分を保ち続けるには心の強さが必要です。世の中に流されてしまっても、自分を責めることなく他の人の考えと、自分が感じることを区別していくことがとても大切になります。
自己不安や自己評価の低さ
自己不安や自己評価の低さを抱えている人は、他人と比較して自分の価値を確認しようとする傾向があります。自己不信感や劣等感が比較の原因になることがあります。
競争心
競争心が強い人は、他人との比較を通じて自分の位置や能力を確認しようとする傾向があります。競争環境や成功への欲求が比較の原因になることがあります。
満たされていない欲求
自己実現や承認、愛情など、満たされていない欲求がある場合、他人と比べて自分の欠点を感じたり、自分に足りないものを他人が持っていると感じることがあります。欲求の不足が比較の原因になることがあります。
メディアやソーシャルメディアの影響
メディアやソーシャルメディアは、他人の成功や幸福な姿を広く見せることがあります。他人の生活や成果を目にすることで、自分との比較を強いられることがあります。
これらは一般的な原因であり、個人によってもさまざまな要素が影響します。自己認識や自己成長のプロセスにおいて、比較が必ずしもネガティブな要素ではない場合もありますが、自分自身を過度に責めたり、ネガティブな感情を抱くことにつながる場合もあります。比較に対してはバランスを保ち、自分自身の価値を認めることが重要です。
そんな自分を変えたい!人と比べるのを止める方法
人と比べることは、自尊心や自己評価に影響を与えることがあります。比較することで自分を否定したり、劣等感を抱いたりする可能性がありますし、何より落ち込みの原因になってしまいますよね。
以下に、人と比べることをやめるためのいくつかの方法をご紹介します。
自分自身に焦点を当てる
他人と比較する代わりに、自分自身の成長と進歩に焦点を当てるように心掛けましょう。自分が過去の自分と比較してどれだけ成長したかを見ることで、自信を持つことができます。
個別の目標を設定する
自分自身の目標を明確に設定し、それに向かって進むことに集中しましょう。他人の目標や成功に固執するのではなく、自分自身の理想とする状態に向けて努力することが重要です。
感謝の気持ちを持つ
自分の持っているものや経験に感謝の気持ちを持つことで、他人との比較に固執することを減らすことができます。自分が持っているものや達成したことに焦点を当て、幸せを感じることが大切です。
自己価値を認める
自分自身の価値を認め、自己肯定感を高めることも重要です。他人と比べることで自信を失わず、自分の良いところや才能を見つけ出すことに集中しましょう。
健康な競争心を持つ
競争心は成長やモチベーションを促進することがありますが、健全な形で保つことが重要です。他人と比べることによって自分を追い詰めたり、ネガティブな感情を抱くような場合は、競争を楽しむ側面を見つけることを心掛けましょう。
以上の方法を試してみることで、人と比べることによるネガティブな感情を軽減することができます。自分自身を大切にし、自分の成長や幸せを追求することが重要です。
人と比べるのを止める練習をしてみよう!
人と比べることを止めるためには、以下の方法を試してみることが助けになるかもしれません。
自己受容と自己肯定感の向上
自分自身を受け入れ、自己肯定感を高めることは、比較の欲求を減らす助けとなります。自分の良いところや成果を認めることに集中し、自分自身を積極的に評価する練習をしましょう。
目標設定と自己成長: 自分自身の目標を設定し、それに向かって進むことに集中することで、他人との比較よりも自己成長に注力することができます。自分自身の進歩や向上に喜びを感じるようになると、比較する欲求が減るでしょう。
感謝の実践
私の好きな言葉の一つに「唯、我、足りたるを知る」。という言葉があります。
人はないものに目が入ってしまいやすい性質を持っています。だからこそ、毎日の中に溢れている「当たり前」なことや、自分に足りていること。十分にあることに意識して目を向けることで感謝の気持ちで満たされます。
感謝の気持ちを持つことで、他人との比較よりも自分の持っているものや経験に焦点を当てることができます。毎日少しの時間を使って、感謝の日記を書くことや、他人に感謝の言葉を伝えることを試してみましょう。
自己価値の多様性を認識する
自己価値は単一の要素で評価されるものではありません。自分自身の多様な側面や才能を認識し、他人と比べることに縛られず、自分自身の独自性を大切にしましょう。
ソーシャルメディアの制限
ソーシャルメディアは他人との比較を刺激する可能性があります。自分と他人との比較に囚われることを避けるために、ソーシャルメディアの利用時間を制限したり、ポジティブなコンテンツに重点を置くように心掛けることが重要です。
これらの方法を組み合わせて実践することで、人と比べる習慣を減らし、自分自身をよりポジティブに評価することができるでしょう。ただし、習慣を変えるには時間と努力がかかる場合もあるので、根気強く取りくむこと、大きな変化をすぐに求めるのではなく、小さくても日々進歩している自分自身に目を向けていくことが大切です。
人と比べることが良い作用を生む時
ここまで読むと「人と比べること=悪いこと」と捉えてしまうかもしれません。
確かに人と比べることで落ち込んでしまったり、やる気を失ってしまったり、いじけて努力することを怠ってしまうことは良いこととは言えません。
ただ、比べることそのもの自体は決して悪いことではなく、逆に比べることができるからこそ見えてくることもあります。どんなケースが、人と比べることをプラスにしてくれるのかご紹介します。
刺激とモチベーションの向上
他人との比較は、自分自身に新らしい刺激やモチベーションを与えることがあり、他人の成功や成果を目にすることで、自身の目標達成や成長への意欲が高まることがあります。
優れた目標を見つけることができる
他人と比較することで、自分自身の現状や能力を客観的に評価する手助けとなる場合も。優れた目標となる人物や成果が存在し、それに触発されることで自己向上につながることがあります。
学びや成長の機会
他人と比較することで、自分自身の強みや改善すべき点を明確に認識することができます。他人の成功や手法を学び、自己成長のために取り入れることができるでしょう。
社会的な規範との適合
比較は社会的な規範や基準との適合を図る手段となる場合があります。社会的な競争や評価が存在する環境では、他人との比較を通じて自身の地位や能力を把握し、適切な対応をとることが求められることがあります。
これらは一般的なメリットの例であり、比較のポジティブな側面が存在する場合もあります。ただし、適切な比較を行うためには、バランスを保ち、自己評価や自己受容感を損なわないように注意が必要です。自己成長やモチベーションの向上のために比較を活用する一方で、他人との比較に固執することで自己否定や不安を引き起こすことを避けることが重要です。
まとめ
人と比べてしまう時、満たされない気持ち、悲しい気持ち、悔しい気持ちなどマイナスな感情に囚われてしまうと今までできていたことまでも手につかなくなってしまったり、頑張っていることが逆にから回ってしまったりとうまくいかないことが増えて行くでしょう。一方で進歩し、成長するには他の人と比べることも大切です。
比べられる力があるということは、人と自分の違いに気づくことができるということは、良い方向へエネルギーを転換することができればより多くの学びの機会を得ることができます。
自分自身をよく知り、足りていることに感謝し、足りないところを補って行くにはどうしたら良いのかを考える。
それはお仕事をする上でとても大切なスキルになりますね。
プラーナでは、ストレスとうまく付き合っていくためのストレスマネジメントカリキュラムを行っています。
障害があっても一般就労したいかた、自分の心と上手に付き合っていきたい方はぜひ一度見学にいらしてみてください。
―次に繋げる―
就労移行支援プラーナは、あらゆる視点であなたの就職活動とその先のサポートをしていきます。お気軽にご連絡くださいませ。
お問い合わせ専用フリーダイヤル:0120-40-3229
お問い合わせメールアドレス:info@prana-g.com