こんにちは、プラーナ宮崎です。
お盆が終わり、夏も終わりに近づいていますね。
夏季休暇だった方はゆっくりお休みできたでしょうか。
お休み明けは何かと体がだるく感じることや、頭がぼーっとしてしまうことが多いですが、少しずつ体を慣らして行きましょう。
さて、今回はお仕事をする上で必要な自責思考と他責思考についてお話したいと思います。
自責思考・他責思考とは?
失敗した時やトラブルが発生した時に、「自分が悪い」「あの時の判断が間違いだった」と自分を責める人もいれば、「○○が原因」「△△さんが悪い」と考える人もいるでしょう。
自分自身に物事の原因や理由があるとする考え方が「自責思考」
他人や周囲の環境に物事の原因や理由があるとする考え方が「他責思考」です。
自責思考と他責思考は、物事の原因や理由がどこに起因するのかという点で、それぞれ異なる考え方です。
一般的に仕事の場面では他責思考よりも自責思考が求められる傾向があります。
「他責思考では成長しない」といったようなことを、皆さんも聞いたことはないでしょうか。
成長するためには必須と言われる自責思考ですが、必要以上に自分を追い込むのは、自分や組織に対し、かえってマイナスになることもあります。
では、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
自責思考のメリットとデメリット
自責思考のメリット
自責思考では、問題の原因は自分にあると考え、振り返りを行うようになります。
その結果、自分自身のスキルアップに繋がったり、周囲からの信頼に繋がったりなどのメリットがあります。
また、失敗の理由やトラブルの原因を追求するなかで、物事の本質を捉え、自己成長のきっかけにすることができます。
自責思考のデメリット
一方で、自責思考が強いあまり、過剰に自分を責めてしまうようになると、ストレスを感じやすくなったり、不必要に自分を追い詰めてしまったりなど、精神面に悪影響が生じ、うつ病などの精神疾患に繋がる場合もあります。
また、自責思考だけでは、自分ではなく他人や環境に原因があるケースで状況を正しく分析できないことも考えられます。
原因や責任の所在は、主観的な視点だけでなく、客観的な視点からも捉えるようにして、自責思考は、適切に活用するようにしましょう。
他責思考のメリットとデメリット
他責思考のメリット
他責思考がベースにあると、過剰に責任感を抱えずに、客観的な視点で原因や理由を考えることができます。
トラブルや失敗の原因は、自分ではなく、他人や環境が影響している場合もあります。
また、自分だけでなく、他人や環境のいずれにも原因があるというケースも考えられます。
このような場合、自責思考だと必要以上に自分を責め、疲弊してしまう場合がありますが、他責思考で考えることで、客観的に事実を判断でき、最適な対応に繋がります。
他責思考のデメリット
他責思考のデメリットは、自分自身を改善しようとしない点です。
「あの人はいつも誰かのせいにしてばかりいる」などの印象が広がってしまうと、周囲からの印象も悪化してしまいます。
適切に事実を捉えた振り返りは、社会人にとって必要な意識と言えます。
社会人に必要なのはどちらなのか
自責思考は「自分を責めること」が中心になりますが、仕事の場面では、問題に対して当事者意識を持って取り組むポジティブな意味で使われます。
しかし、仕事に対し、誠実に取り組んでいるにも関わらず、なかなか成果が出ない・物事が上手く進まずに気持ちが折れそうな時は他責思考も必要です。
例えば、業務のマニュアルが理解しにくかったりすると、自責思考だと「自分の理解力が足りないからだ」と考えます。
一方、他責思考だと「これはテキストがわかりにくい。そもそも文章の表現が難しいのでは?」とテキストに原因があるのではないかと考え、テキストの改訂を視野に入れることができます。
他責思考を持つことで、物や仕組みの改善に繋がる考え方にシフトチェンジすることができます。
特に、自分一人の力ではどうしようもない非常に大きい問題に対しては、全てを自分のせいだと捉える自責思考で考えてもすぐに解決できないことも多いため、自分自身の心身の健康を損ねてしまう可能性があります。
また、他責思考を持つ時に注意したいのは、「人のせいにはしない」ということです。
自分以外の誰かのせいにしても、根本的な解決にはなりません。
人ではなく、「プロセスや物などの仕組みに原因がある」と考えていくことで、建設的な考え方で問題と向き合うことができます。
前向きに他責思考する際の考え方としては、人のせいにしないということ、そして、何が問題の原因になっているのかを見抜いて、改善するための具体的なアイデアを出していく必要があります。
問題点までは見つけやすいものですが、それだけでは不平不満に留まってしまいます。
そうならないためには、改善案まで考えるようにすることで、自分の成長もしくは組織全体のレベルアップに繋がります。
このように「人のせいではなく、仕組みのせい」「問題と改善案をセットで出す」という他責思考であれば、社会人として求められる理想的な思考であると言えるのではないでしょうか。
そして、責任は他人や環境など、自分以外に起因するケースもあります。
そのため、どこまでが自分の責任の範囲なのかを適切に把握することも、ミスやトラブルを振り返る上では重要です。
自分の責任、他人の責任、環境の責任を正しく線引きすることで、過剰なストレスを回避し、より良い成果や改善に繋げることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は自責思考と他責思考についてお話しました。
社会人として求められるのは、自責思考と他責思考を状況に合わせて切り替えられることです。
心身の健康を保ちつつ、最大のパフォーマンスを発揮するためにも、問題と向き合う時は、自分は自責思考・他責思考のどちらの思考傾向が強いのかを把握した上で、物事を色々な角度から見るようにしましょう。
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最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。