調子が悪くて病院に行き、医師からうつ病や発達障害と診断されてショックを受けられる方も多くいます。否定したい気持ちや診断に納得がいかずやり場のない気持ちをお持ちのかたもいるのではないでしょうか。前に進みたい気持ちと何とかしたい気持ちで混乱している方や、苦しい気持ちで一杯の方に少しでも参考になると幸いです。また、精神障害と診断されたご家族の方も何か参考にして頂ければと思っております。
障害受容とは?病気を受容するプロセスは?
障害受容とは、自分自身の障害を認め、あるがままの自分を認めることです。
自分の障害を開き直ったりするのではなく、心から障害を受け入れて、その障害に対する価値観が変わることです。価値観が変わると障害を持っている自分自身に対して後ろめたさや劣等感が払拭されている方が多くいらっしゃいます。
精神的な病気や発達障害と診断されて強く抵抗する気持ちになる方が多くいるかと思います。障害受容をする過程が5つに分かれており、障害受容は徐々に気持ちの変化が出てくると言われております。一つ一つ見ていきましょう。
①ショック期
自身の病気や障害を聞きショックを受ける。事態を把握しきれない状態
②否認期
その病気を否定して目を背けてしまう時期。病気や障害に対して軽視したり、障害が回復するのではと期待をもったりする時期です。
③混乱期
思った様に物事が出来なかったり、回復しないことにより不安が強く、行き場のない「怒り」が出てくる時期でもあります。誰かに当たってしまう方もいるかもしれません。心身ともに辛い時期でもあり混乱している状態です。
④解決の努力期
様々なことをきっかけに、自分自身の病気に向き合う努力が始められます。休養をしてみたり服薬をしっかりとしたりと何か実行に移しながら徐々に自身の障害に対して向き合う準備が整ってきます。
⑤受容期
自分自身の障害に対して前向きに捉えることが出来る様になります。障害について「あることはダメ」と否定的に捉えるのではなく障害がっても出来ることがあることに目を向け、周囲の人々のサポートを受けながら障害との折り合いをつけて生きていける様な状態です。
障害受容をするまでに、長い時間を有することになりますね。周りの支援を受けながら少しづつ受容することが出来てくるので、焦らずに受容していきましょう。もしかしたら、受容したくないとお思いの方もいるかもしれません。そんな時は苦しい時間ですので、ご自身の苦しい気持ちや困っていることについてまずは、聞いてもらい気持ちを溜め込まない様にしていきましょう。
障害受容をすると変わること
障害受容が出来るとどの様に変わるのでしょうか?まずは、病気や障害に対して理解を深めて、対処や対策をすることが出来て、体調管理につながり過ごしやすくなると思います。気分が落ちやすいときや体調が悪くなる時について、自身で分析をして対策を考え、実行することで体調不良にならなかったり、体調が悪くなっても悪化しない様にすることが出来るようになります。
上記の様にご自身の体調や気持ちなどに何度か向き合っていると、自分自身の障害の理解が深まると思います。障害も人によって症状が異なります。ご自身の障害でどんなことが出来ないか、どんなことをすると体調が悪くなるかの把握が出来て、対処方法が考えられます。また、ポジティブに物事が考えられ、障がい特性上でどの様なことが得意か出来るのかを考えることが出来たり、新たな価値感が出てきます。障害との付き合い方に前向きになると正しい知識を身に着け、さらにご自身の理解を深めるといった繰り返しを行い、生きやすさを獲得出来るのではないかと思います。
自分の病気と向き合うためには?
では、障害受容し自分の障害理解を深めていくためにはどの様にすれば良いのでしょうか?
まずは、ご自身の信頼している人に今の気持ちを素直に吐き出しましょう。気持ちを吐き出すことで整理することが出来るので前向きに考えたり病気や障害を受け入れられる様になります。
家族や友人など親しい人にお伝えするのも良いかもしれませんね。ただ、親しい人に話すことへの抵抗が感じられる方は専門の相談員に話すのが良いでしょう。カウンセラーや主治医などですね。守秘義務があるのであなたの気持ちが外部に漏れることはないので、安心して話すことが出来ると思いますよ。
また、日記などで自分自身の気持ちを書き出すことも良いかと思います。気持ちを紙に書き出すだけでも良いかと思います。
また、同じ状況の方や障害受容の出来ている方の意見を聞いたり、自分の考えを聞いてもらうことも良いかもしれません。ご自身の主治医に相談し自助グループの参加をしてみるのも1つかもしれませんね。
障害受容が出来た後も障害理解を深めることにも繋がるのでゆっくりと時間をかけて行ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?精神的な障害の診断を受けて、ショックを受けたり、なかなか認めたくないお気持ちになるかもしれません。ただ、受容することで気持ちが楽になるかもしれませんよ。ゆっくり休みながらご自身のペースで自身の障害について考えてみてくださいね。
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