こんにちは、プラーナ宮崎です。
宮崎も最低気温が一桁の日が多くなってきました。しかし、日中は20℃前後と寒暖差が激しく、体調管理が難しく感じられている方も多いのではないでしょうか。インフルエンザ等感染症にも留意し、年末を迎えたいものです。
さて、就職活動では必ずと言っていいほど、面接の機会があります。初めて会う人の前で自分のことを話して、アピールする大切な機会ですので、失敗したくないと緊張されるかたも多いでしょう。
本日は「緊張のメカニズム」についてお伝えさせていただきます。
緊張(あがり症)のメカニズム
緊張すると、皆さんはどんな症状が体に表れるでしょうか。
あがり症の代表的な症状は以下のようなものがあります。
・動悸が激しくなる
・顔が赤くなる
・目が泳ぐ
・表情がこわばる、自然に笑えない
・汗が出てしまう
・声や手足が震える
・どもってしまう
・のどが渇く
ではなぜ、このような症状が起こるのでしょう。
人が緊張すると、血液中のノルアドレナリン値が上昇して起こります。これは緊張や不安を感じたときに活発に分泌され、自律神経の交感神経を活性化するのです。
そして、交感神経が刺激されると心拍数や体温、血圧が急上昇するため、動悸や発汗、震えなどの症状が起こります。
これが緊張のメカニズムです。
人は誰でも緊張すれば、交感神経が優位になります。心臓が高鳴り、顔面は紅潮し、汗をかいて体を硬く緊張させます。
あがり症の人は交感神経が人より敏感で、このような反応が少々強く出すぎてしまいます。
『あがり症』は誰にでも起こる正常反応です。
なかには不安や恐怖が強く、日常生活に支障をきたす対人恐怖症のようなケースもありますが、“ここまでは正常、ここから先は病気”といった明確な区別はありません。
そのため、あがり症は正常反応ではあるけれど、そのレベルはさまざまであると言えます。
緊張(あがり症)が起こる要因
なぜこうした反応が起こるのでしょうか。
それは人間の自己防衛本能が働いているからです。つまり緊張やあがり症における症状は、『防衛本能がもたらした体へのアラーム』ということです。
人前に立つと緊張するのは「恥をかきたくない」「失敗したら自分の評価が下がってしまう」といった感情が要因であることがほとんどです。
人は他人から「好かれたい」「認められたい」「評価されたい」という欲求があるので、それが損なわれるかもしれないと感じた瞬間、防衛本能が働くのです。
なお、過去の経験、例えば小学校時代などで、発表の時に失敗して笑われた経験などが、防衛本能を働かせており、そのため、緊張の度合いが人によるのも、過去の経験に由来します。
人によって危険と感じるレベルが違うため、極端に緊張してしまう人は危険レベルが低い段階でも防衛本能が働く体になっていると言えます。
また、「場数を踏めば治る」とよく聞かれますが、場数を踏むことは、人前に立つことに慣れるためには重要と言えますが、完全に緊張しなくなることにはつながりません。
むしろ場数を踏んでも、環境や状況が変わればまた、緊張してしまいます。
つまり、あがり症は改善することはできても、全く緊張しない状態にすることはできないのです。
「あがり症」の原因となる防衛本能の発動は、過去の経験に由来しますとお話ししましたが、人前で緊張した経験を思い出し、それがさらに緊張を呼ぶのです。
自分で無意識にマイナスのイメージトレーニングをしてしまっているのです。
緊張(あがり症)を軽減するために
では、どうすれば緊張を軽減できるのでしょうか。
あがり症は脳と体と非常に密接に関係しています。そのため、緊張を抑えるためには、体を整えることが効果的と言われています。
「体はリラックスしている状態だ」と脳に思い込ませるよう行動をとるようにし、リラックス状態だと脳が判断すれば、防衛本能が働くことはなく、身体症状も表れません。
①体を温める
緊張すると、末端まで血液が届きにくくなり、鼓動が高まり汗は出るのに、手足は冷たいという現象が起こります。また寒い日に、体が震えうまく口がまわらない、と同じように手足が冷たいとハキハキと話すことができなくなった経験がある方もいらっしゃるでしょう。
それを防ぐため、ホットドリンクを飲んだり、カイロで手足を温めたりしましょう。ホットドリンクを飲むのは喉を潤すことにもつながるので、緊張を和らげるのに効果があります。
ただし、体を温める上で、一点だけ冷やしたほうが良い部分があります。それは「首」です。
首を冷やすことで、交感神経が沈静化され、副交感神経が優位になる効果があります。水で濡らしたタオルやハンカチを首に当ててみてください。
②深呼吸をする
鼓動がはやくなると、自然にはやくなるのが呼吸です。このスピーディなリズムが緊張をさらに増幅させるのです。そのため、意識的に呼吸をゆっくりしてみましょう。
③表情筋を鍛える
表情筋を鍛えれば、うまく発声ができます。まず大きく口を開けて「あうあうあうあう」と言うところからスタートします。顎がガクガクしたという方は、顎の付け根と頬骨の下のくぼみを強くグリグリと押してみてください。
これだけで表情筋がほぐれ、はっきりと話せるようになります。
④滑舌を良くする
舌を柔らかくすることが大切です。舌を口の中で上向きに丸め、歯でやさしく何度も噛みます。これで滑舌が良くなり、話の途中でつかえたり、言いなおしたりといったことが減ってきます。
まとめ
緊張は誰にでもある症状です。緊張の度合いや体の症状は、個人個人で違いがあります。
プラーナでは、様々な場面を想定したコミュニケーションや面接の場面を提供することで、緊張感に対する気持ちや体づくりに繋げています。
練習を繰り返すことで、失敗体験や成功体験につなげ、緊張に対する無意識でのイメージトレーニングをポジティブにしていきます。
今回のブログが気になった方はぜひ下記からお問い合わせください。
最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。