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プラーナ湘南

特性があってもメモを上手く取れる?その方法と工夫について解説します

こんにちは、プラーナ湘南です。

 

皆様は学校や仕事、プライベートでこんな風に感じたことはありませんか?

 

「物事を忘れることが多い」

「何かとすぐ忘れてしまう」

「頑張ってメモをするのだけど、どこに書いたか忘れてしまった」

「メモしたはずだけど、どこにメモしたのかわからなくなった」

「どこに何が書いてあるのかわからない」

「やる事いっぱい。どれも重要ですぐやらなきゃ」(結局何も終わらない)

 

発達障害という特性があると覚えておくことが苦手だったり、情報を理解するのに時間がかかったりするため、メモを活用することはとても重要と言えます。

今回はメモを取ることに苦手意識を感じる方への、メモを取るメリットと対策法をまとめていきます。

 

 

目次

  1. 特性があるとなぜメモを取るのが苦手なのか

  2. メモを取るという作業はマルチタスクが求められる

  3. メモを取るメリット

  4. メモの取り方のポイント

  5. まとめ

 

 

1.特性があるとなぜメモを取るのが苦手なのか

発達障害を抱えている方の多くが「メモを後から見返してみると、自分でも何を書いてあるのかわからない」「メモしたこと自体を忘れる」「メモした紙を失くす」といった困りごとを抱えるケースが多くなっています。

メモを取るときの脳の働きと、物を整理整頓するときの脳の働きは非常によく似ています。メモを取るということは、耳から入ってきた様々な情報を、全体を把握しながら要領よく整理し、メモという形に収納していく行為ですので、“メモを取る=情報を整理整頓する”と言い換えることもできます。

したがって、実際の物体を整理整頓するのが苦手な人が、耳から入ってくる情報を整理する(=メモを取る)ことを難しく感じるのは当然とも言えます。

また、「メモは取ったけれど、後から見返すと何が書いてあるのかわからない」という状況に度々なってしまうのは、情報を整理するのが苦手で、聞こえてきた言葉を整理せずただ書いているだけになっていることが原因と考えられます。

 

 

2.メモを取るという作業はマルチタスクが求められる

実は、メモを取るという作業にはとても高度な脳の働きが必要です。メモを取るときには、「話を聞きながら」「内容を整理し」「手を動かして文字を書く」というマルチタスクが必要であり、脳の機能がアンバランスな特性を抱えている方にとっては非常に困難なものになります。

とはいえ、メモを取らなければ言われたことを忘れてしまいますし、メモを取ること自体が話を聞くときのマナーのようになっている場面も多いため、メモを取ることは社会人として最低限のスキルとも言えます。

ただし、メモを取る習慣が身についていても、指示のどこが重要なのかを判断できず、一言一句全てをメモしようとしてしまう場合があるため、可能であればメモを取る時間を頂くことも必要ですが、メモ作業を極力少なくするために、仕事の指示は口頭のみではなく、書面で提示し口頭で補足してもらうなどの配慮を受ける事も一つの方法です。

 

 

3.メモを取るメリット

 

メリット①記憶に定着しやすい方法を知ることができる

発達障害を抱える方は、記憶の残りやすさに特徴があります。見たものの記憶が残りやすい人は「視覚優位」、聞いたものの記憶が残りやすい人は「聴覚優位」といえます。それぞれの特性に合わせたメモの取り方を工夫することによって、忘れることを防ぐ対策となるでしょう。

 

メリット②頭の中を整理整頓することができる

メモを書く習慣をつけると、頭の中を常に整理整頓することができるようになります。メモを書くということはアウトプットであり、インプットだけだと頭の中だけに情報が蓄積されていき、人によってはキャパオーバーを引き起こします。そうならないためにも情報をアウトプットする事によって、必要な情報を整理することができます。どんなにメモを取ることを頑張っても何のために書いているかわからない状態では、メモを取る目的を見失ってしまいます。まずは目的を自分なり整理することが大切です。

 

メリット③話の要点を掴めるようになる

メモを取りたくても、何を書けばいいのかがわからず悩むことはありませんか?

まずは自分にとって何が必要な情報か、趣旨や要点を集中して聞く意識を持ってみましょう。「メモを取ること」を第一に考えるのではなく、話の趣旨や要点を聞くことが大切です。

話の趣旨や要点が掴めるようになると、コミュニケーションにおいても大変効果的です。

 

 

4.メモの取り方のポイント

  • 持ち歩けるサイズのノートを1冊決めて、いつでも持ち歩く

ノートをいくつも持っていると、どのノートにメモをすればいいのか、またどのノートに書いたのか確認に時間がかかってしまう事があります。必ずメモのノートは1冊に限定して持ち歩くようにしましょう。

  • 最初両開き2ページに目次を作る

目次を作ることで、ノートに書かれている内容がすぐにわかり、探している情報を時間をかけずに見つけることができます。

全部は書かなくても、重要なことを書いてあるページは目次に書くようにしましょう。

  • ページ数を入れる

とりあえず開いたページにメモをして、どこに書いたか後で探す羽目にならないようにページ数を書いて順番に紙を使うという習慣を付けましょう。メモをした時に下端など好きな場所にページ数を入れることによって、後から何を書いたか探しやすくなります。

  • 日付と期限は必ずメモしておく

メモをした日付と、「〇年〇月〇日までに頼まれた資料を提出する」など、期限があるものは必ずメモしておくと、優先順位をつける必要が出た時に役に立ちます。

  • 後から見返したときにわかるようにメモをする

「薬がなくなる前に病院に行く」など、後から見てわかるようにメモするようにしましょう。

NG 病院に行く(どの病院に行くのか、いつまでに行けばいいかわからない)

OK 〇月〇日までに 〇〇病院(期限、することがわかりやすい)

 

 

5.まとめ

メモを取る習慣がないと、これぐらいならメモをしなくても平気と考えてしまうことが多いと思います。しかし、メモを取ることによって、ワーキングメモリーの空きが増えて、他のことを考えることができるようになります。また、忘れることが減ってミスも少なくなるはずです。今までメモを取ろうとした、取っていたけど今はしていないという方も、このブログの中の自分のできそうなことから、チャレンジしてみてください。

 

プラーナ湘南では就労に向けた訓練の他に、メモの取り方や電話の受け方など、ビジネススキルを向上することを目的とした訓練も実施しております。ぜひ一度見学にいらしてみてくださいね。

 

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