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就職事例

【就職事例】社交不安障害 20代 男性 「1つずつ乗り越えて今の自分があります」

※写真はイメージです

社交不安障害 20代男性 Nさん

プラーナ宮崎利用期間 18ヶ月

 

 

20代男性Nさん、現在は月1回の定着面談を継続してお仕事や生活の様子をお伺いしています。

自分の仕事に責任感をもって、ひたすら真面目に取り組む姿には、スタッフも頭が下がります。

利用開始時は思いをうまく伝えきれないと自分を責め、イライラした様子が多く見られたNさん。

 

今回、職員からのインタビューに、寡黙ながらも自分の思いをしっかりとお話する姿が見られ、プラーナ利用中のNさんの努力をそばで見てきたスタッフは嬉しく感じました。

 

今回はそんなNさんのプラーナ利用開始から就職までの軌跡をご紹介いたします。

 

 

 

目次

 

 

01.就労移行支援プラーナとの出会い

 

大学4年生の秋、大学のカウンセラーの先生からこんなご相談がありました。
4年生の男性、大学に真面目に通い、卒業も決まっています。ただ就職に向けて不安が大きい様子です。ご本人、ご家族と一度お会いしてもらえませんか。

ぜひご本人とお話ししたいと先生を通して日程調整を行い、大学の保健室でNさんにお会いしました。

当日、私たちがどのように関わっていけるのか説明をしましたが、下を向いて質問には頷く程度、声はあまり聞かれませんでした。
ただ就職したいとの気持ちはしっかりと伝わってきたため、見学のご提案を行い、後日、プラーナへお越しいただきました。

 

この時点で、コミュニケーションや気持ちの面での困り感はあるものの、通院をすることへの抵抗感も強い様子があり、まずは卒業まであと半年、その間に長期実習をしながら、自分の働き方について考える時間とすることとしました。

長期実習では大学の卒業に向けて頑張る中、プラーナに通う方々と一緒にカリキュラムにも取り組んでいただきました。

 

半年後の春、就職できるかわからないと不安があるまま、まずはプラーナに通いたいと決意されました。

そして、そのために必要な心療内科・精神科の受診をプラーナのスタッフと一緒にしました。その際は職員が半年かけて聞いた内容を代弁し、それに頷く形で受診をされました。病院受診を継続し診断を受け、同時に利用手続きを行いながら、卒業後の利用開始となりました。

 

利用開始時を振り返っていただくととにかく就職したいその気持ちだったとお話しされました。

 

02.プラーナ利用開始

 

人と話をすることが苦手、自分の思いを伝えること、表現することが難しい、電話も同じく「コミュニケーション」の課題が多くありました。
スタッフとの話の中で話すことに抵抗があり、一度発した言葉は訂正できない、相手にどう思われるか、悪く思われるのではと考えているとのことでした。
利用してすぐの時には、うまく話せず、そんな自分に対し、声にならない怒りを表出させていたNさん。

「決められた時間にしっかり通所することを目標にしていました」 と、決められた時間に通所され、苦手なカリキュラムにも参加していた姿を思い出しました。

「その中でも一番苦手だったことはグループワークで、グループワークは今も苦手です」と正直に話してくださいました。

 

苦手なことにも心折らずに、何度もチャレンジして話す練習を続けられたことが思い出されます。

 

 

03.利用をしての変化、そして乗り越えたこと

 

 

プラーナの利用をして変化はありましたかとの質問に、眉間にしわを寄せて「うーん」と考えられたNさん。
考え込んだ後、「自覚はない」と話されましたが、穏やかにインタビューに答えていただく姿そのものが大きな変化ではないかとスタッフは感じました。
利用前、病院へ行くことも抵抗があったNさんですが、病院受診を継続し、お薬の服用も開始されました。また安心して働くことを考えたうえで、手帳の取得をし、障がい者雇用での就職活動を選択されました。

自分のために、就職するためにと、いろいろな葛藤をされながら、1歩ずつ前に進まれていました。
他者と話をすることでの緊張感や不安感は今もあるようですが、ご本人様も「挨拶ができるようになりました」 と、はっきりとした声、落ち着いた表情で話されていました。

 

 

04.就職、そして現在

 

就職活動は環境面や業務面を考慮し、一人で黙々と取り組める業務が適していると清掃業を希望され、ホテルの客室清掃にチャレンジすることとなりました。
最初の実習では初めての業務のため、体力面がきついと不安の発信がありました。またシーツ交換等も体験されましたが、難しいと感じたと話されました。

しかし、環境面は自分に合っているとも発信があったため、「できること」を中心に業務時間と業務内容を企業の担当者様と調整をしたうえで、2回目の実習に取り組んでいただくこととしました。

2回目の実習後「これだったら頑張れそう」と思えたと、面接を受け、内定をいただきました。
きちんと相談できたことで、企業様と調整し、ご自身に合った就職にたどり着いたのです。

 

現在、1年半、週4日3時間のお仕事を無理せず継続されています。

 

就職してからも課題が生じることがありました。

ご本人様が正確さを優先されている中で、企業様からはスピード感を求められ、ご本人様と企業様の間でズレが生じたこともあります。

 

入社時は週1回の面談を実施し、ご本人様の困りごとを聞き取った上で、企業様とも共有し、ご本人様の業務への取り組みをご理解いただけるよう支援しました。
また企業様側からのニーズにこたえるよう日々の業務を真剣に取り組まれている中で、企業様から任せたい仕事があると、現在は入社時と違う業務も任され、それに伴う勤務時間の変更もありました。

 

はじめは時間の変更に戸惑いもありましたが、プラーナに通い始めたときのように、まずは決められた時間と業務に対し「できること」から1つずつチャレンジしていくことで、安定した就労を継続することができています。

今の目標をお尋ねしたところ、ご本人様も今の課題は正確性とスピードを維持することですと話されていました。

大学在学中から現在に至るまで、たくさんの選択肢があり、大きな決断が必要だったと思います。

 

 

自分との葛藤の日々、1つずつ乗り越えて今のNさんがあります。

自分と向き合い、将来に向けて前進していくNさんをこれからもプラーナは応援していきます。

 

 

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