生活のリズムに慣れて、新しい慣習や決まりを覚えながら、仕事・勉強に挑む。そして十人十色の人々と関係を築いていく…。始めのうちは緊張感とやることの多さにあっという間に時が過ぎていきます。
ようやく落ち着いて来ると、「もっとあの人と親しくなりたい」、「仕事を円滑に進めるために上手く上司とコミュニケーションが取れたら…」と一歩先に進みたいと思う方もいるのではないでしょうか。コミュニケーションが苦手でなかなか行動に起こせないという方、ぜひ「感謝パワー」を試してみませんか?
「ありがとう」、この一言があなたのコミュニケーションの助っ人になってくれるかもしれません。
目次
感謝力アップしたら、コミュニケーション力もアップする⁉
「感謝」と「幸せ」の密接な関連性については科学的にも、心理学的にも研究が進められています。
毎日の生活の中に感謝を見つけることができれば、幸せな気持ちになり、コミュニケーションも円滑になると言われています。
「感謝」から生まれるポジティブな感情は、伝えられる側はもちろんですが、感謝を伝える側にも良い影響を与えてくれます。みなさんも、「ありがとう」と言われて心が温かくなった経験があるのではないでしょうか。
この嬉しい気持ちは伝染していきます。感謝を受け取ると、このポジティブの感情を誰かに渡したくなります。感謝の伝染です。すると、普段は些細なことと、気にかけていなかったことに目が向き、感謝する機会が増えていきます。そして、上手に感謝が伝えらると「またしてあげたい」と思い、感謝することが定着してきます。「感謝をすることが定着する = ポジティブ思考が定着する」ことです。物事や他者の良い面が見えてくるので、イライラが減り、心が健康になり、最終的に体の健康につながります。
そして、感謝を受け取った側も同じように作用していくので、職場や学校などグループ内のその場の雰囲気が良くなっていき、コミュニケーションがより取りやすくなっていきます。私たちの最大のストレス要因は人間関係と言われています。コミュニケーションが取りやすくなる、人間関係が改善すると、良い循環から幸福度がアップしていきます。
感謝力チェック&感謝ノート
そうは言っても、「感謝ってそう簡単に見つけられるものなの?」と思う方もいるともいます。また、日々に追われていると、感謝することを忘れてしまいます。継続的に感謝を見つけていく方法を確認しましょう。
感謝力チェック
感謝は「言えているか」ではなくて、「できているか」が大切です。まず、感謝できることを見逃していないかチェックしてみましょう。
- してくれたことを「当たり前」と思っていない?
- 気づいていない感謝はない?
- ごはんを作ってくれているのは誰?
- あの人はいつもゴミ箱を片付けてくれている
- 「ありがとう」 をちゃんと言えている?
感謝しているけれど、「伝えていない感謝」はないですか。伝えてこそ感謝は成立します。意識的に口にして感謝を伝える癖を付けて見ましょう。
感謝ノート
日常の感謝に気づきやすくなるためにノートをつけるという方法があります。
日記をつけたことはありますか。何を書いたらいいか分からず、「続けられなかった」という方もいらっしゃるかもしれません。「感謝」に絞って書くことで続けられて、良い気づきがたくさん得られるかもしれません。さらに、夜に書くことで頭を幸せな気持ちで満たして、いい眠りにもつながり、さらなる幸せにつながります。内容は、誰に何をしてもらって嬉しかったかだけではなく、天気やニュースについてでもいいのです。
Step1:寝る前に書き出す
寝る前に今日の感謝を複数個、書き出してください。たくさん書けない日があってもいいのです。些細なことでもいいので思い出して書いてみてください。
- お気に入りのノートと筆記用具を使う ➡ おすすめは手書き。スマフォもOK
- 最初は5個、慣れてきたら10個 ➡ 思いつかない日でも決めた数を頑張る。
- どんな小さなことでもOK ➡「天気が良かった」「ごはんが美味しかった」
Step2:読み返してみる
書くことに慣れてくると、心のポジティブスイッチが入りやすくなり、日常の感謝に気づきやすくなります。ちょっとしたことに気付けるようになり。「自分から感謝を探しに行く」くらいになっていきます。しかし、感謝が身についてきても、何だかついていない日、思いかげす辛い状態になってしまうこともあります。そんな時にノートを見返してみてください。自分自身にまつわる幸せなことであふれた「感謝ノート」があなたに幸せを思い出させてくれるバイブルになります。
イラっとしたら、感謝で解消!
毎日の生活では、感謝できることや、いい事ばかりではありませんよね。相手のちょっとした一言に、イラっとしたり、上手くいずに焦って気持ちが落ちたりもしますよね。でも少し立ち止まって、このイラっとしたでき後を感謝に置き換えられないか想像してみてください。「これって幸せかも」という角度がみつかります。
- 上司から大量の指示
→任せてもらって嬉しい。信頼されているんだな。
- 友だちが待ち合せ時刻に来ない
→待っている時間に、友人との昔の写真を見て、楽しい想い出が甦って嬉しい気持ちになった。
- 家族があれこれと口うるさく、生活のことを言ってくる
→アドバイスとして受け取る。アドバイスを受けられるのはいまのうち。
- 今日も満員電車で出勤
→日本って安全でまじめな国。事故や事件が少ない。通勤時間を変える。勉強時間にする。
こんな風に言い換えをすると、自分の気持ちが楽になります。また、感謝を見つける視点がマイナスと思ったところから増やしていけます。
また、謝罪も感謝をするチャンスです。相手の指摘が自分の成長につながったと考えれば、感謝の気持ちが芽生えます。素早く正しい謝罪の対応に感謝を添えれば、逆に信頼感が生まれることもあります。自分を責めるのではなく、未来を見つめ、感謝できる力が育ちます。許してほしい、感謝だけでは自分の都合ばかりになってしまうので相手の心情に寄り添うのが最重要です。
感謝のパワーを倍増させて、さらに幸せに
感謝の気持ちは伝染して、みんなを幸せにします。感謝されて嫌な人はいないので、思うだけではなく、口にするだけで幸せを生むすごいパワーです。そのパワーをもっと倍増させる方法、感謝をする際に気をつけたいことを最後にチェックしましょう。
ありがとうには理由と名前を添える
名前を添えることで心理的な距離が縮まり、感謝が深まります。
なぜ感謝したのかを明確にする
理由を添えると感謝された側がいっそう自覚することができます。
反射で感謝 最初のお礼は鮮度が大事
「ありがたい」と思ったらすぐに感謝を伝えましょう。コミュニケーションのスピードが速くなっている時代です。感謝も早い方がいいですね。もしも言い忘れたお礼があったら、遅くても伝えることも大切です。
お礼を言う時は飛び切りの笑顔で
表情によっては「本当にうれしいの?」と思われてしまいます。笑顔が感謝の言葉の質を高めてくれるれます。
いかがだったでしょうか。
「ありがとう」とあまり言えてなかったなと思った方もいるかもしれません。身近な人や慣れてしまった職場であるほど、伝えるのが難しい事なのかもしれませんね。一見当たり前にできていると思っていた「ありがとう」と伝える事も練習が必要なこともあります。
私たちプラーナ相模原では、就労に向けて様々な場面を再現して伝える練習をおこなうカリキュラムがあります。また、プラーナに通う仲間と一緒に一日を過ごし、人との関りを築くことで多くの経験と学びを得て頂けます。
つながる、ひろがる、のびていく
一歩を踏み出すことは簡単ではありません。
しかし、一度つながりあうことができれば、そこから世界が広がっていきます。そしてぐんぐんと伸びていきます。話をきいてみるところから始めてみてください。
―次に繋げる―
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