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就職事例|発達障がい

【就職事例】自閉スペクトラム症 30代男性「自分には自立なんてできない」|リワーク体験談

※写真はイメージです

自閉スペクトラム症 30代男性 Sさん

プラーナ八戸利用期間 2年間

 

働いて自立したいんです。

「今まで色んな人に支えてもらってここまできたんです」

支えてもらった、助けてもらった。Sさんと話をしていると何度もこの言葉が出てくる。

人一倍責任感が強く、真面目でひたむきなSさんは今月でちょうど勤続1年になる。

事務仕事や環境整備のお仕事をしながら、就職後も様々なことに挑戦し続け悩みながら一歩一歩前進する毎日。

現在元気に毎日出社し「自分が就職なんてできると思わなかった」と話すSさんが、プラーナと出会い、少しづつ前に進んでいった軌跡を今日はご紹介させていただきます。

 

 

 

 

目次

 

01.デイケア職員に就労移行支援プラーナ八戸を教えてもらう

体調を整えるために定期的に通っていた通院先のデイケア職員にプラーナの事を教えてもらったSさん。

デイケアで徐々に体調が安定してきたことを機にさらにステップアップをしていきたいと考える。

「私は、就労移行支援を使おうと思った時、どこにしようかとても迷いました。」

就労移行で支援を受けながら就職活動を行っていくか、自分の力だけで就職活動を行っていくか、初めは後者の気持ちが強く、自分で企業にエントリーをすることも。

しかし、書類選考は通過するものの面接で上手くいかず、たくさんの不採用通知に心がどんどん疲弊していく。このままではだめだと決心し、就労移行支援に頼ることを決意。

納得のゆく施設でスキルアップしていきたいと強く願い、体験利用も意欲的に参加した。

 

「見学の際もかなり緊張していたのですが、プラーナは最初の見学から体験利用までとても丁寧に説明してくれて、安心感を得たのを覚えています。私の不安なことに対してスタッフの皆さんがとても親身になっていつも相談に乗ってくれました。」

慣れない場所では緊張が過度に出てしまうという壁も乗り越え、利用開始となる。

 

02.就労移行支援プラーナ利用開始!でも全然起きれない

「通所したばかりは全然生活リズムが安定していなくて。二度寝・三度寝もしょっちゅうでした。」

通所開始当時は生活リズムがまだ安定しきっておらず、まずは生活習慣の管理を目標に設定。

初めは安定していなかった起床時間も職員と面談を繰り返し、生活リズムチェック表などを使いながら自己対処。

「起床時間を一定にするように気を付けていました。アラームも一度だと二度寝してばかりだったので何度かに分けて設定したり、リズムを崩さないように心がけていました。」

 

利用開始前はとりあえず午前中には起きていたと話すSさん。開始時には「これからは毎日5:30に起きます!」と意気込むもそれまでなんとか午前中に起きていたリズムを5:30起床はステップが大きすぎるためスモールステップを提案し、まずは9:00起床を定着させることに。

 

03.就労移行支援プラーナを利用することでの変化

当初は緊張が強かったのが3か月ほど経過し徐々に慣れることができてきました。

しかし、Sさんの一番の課題は「対人コミュニケーションスキル」。緊張が減ってきたと言ってもまだまだ課題は多く、初めは適切な会話の時間やボリュームを意識してコミュニケーションを取ることが難しかったがトライ&エラーを繰り返し徐々にスキルを身に付ける。

 

それまでは苦手意識からコミュニケーションに消極的だったのがプログラムを通じて実は人との触れ合いやコミュニケーションが好きということに気付き、プラーナ利用中にも様々なイベントに積極的に参加している。

自分の変化に一番驚いたのは自分自身。

「プラーナでやった自己分析のおかげで新しい自分と出会えたような気がします」

そう話す表情は、とびっきりの笑顔だった。

 

真面目で自分で決めたことは最後までやり遂げたいという性格のSさん。

しかし、そう思いながらも時には挫けそうになることも。

そんな時はプログラムの中でご利用者様同士で不安な気持ちを共有し合い、自分の悩みを共有することで少しづつ前に進んでいったSさん。

「プラーナで活動している人は皆目標が一緒。そう思ったら仲間がいると思えて心強かったんです。」

 

自分一人では挫けていたかもしれないことも、目標をともにする仲間がいることを見て、知って、感じることができた。

 

04.就職活動中にぶつかったこと、大変だったこと

就職活動中、Sさんの前に大きく立ちはだかったのが応募書類の作成。

「私は文章を考えることが苦手だったため文章を作るのが大変でした。」

言葉で考えることはできるものの、自分の考えを文章にするのがうまくいかず書類の作成が難航していく。

しかし、プラーナで身に付けた報連相や自己発信のスキルを活用しわからないことは職員へ相談しながら壁を乗り越えようと努力する。

 

「行き詰ったときはスタッフの皆さんに相談してアドバイスをもらうようにしていました。カリキュラムでも、就職活動に役立つものがたくさんあり参加しているだけでとてもためになりました。特にキャリアプランとストレス系のカリキュラムが役立ったと思います。私は企業実習に入らせていただき、お仕事を体験させていただいたのですが不安なことがたくさんありました。でも、その時も不安になったからといってすぐに職員の方に頼るのではなくまずは自分で考えてから行動するように心がけていました。」

 

不安なことは自分で対処できるものは自己対処、それでもどうにもならない時は職員へヘルプ。というように、非常に能動的に活動していた。

結果、見学・実習を経て、面接もクリアし内定を得る。

具体的に就職活動に入ったのは春前だったのに、その頃はもう季節も秋めいていた。

プラーナに来る前は自分でもこんなに就職活動が長期にわたるとは思っていなかったSさん。

「でも、キャリアプランの中で最低でも6か月前から準備することが大事と言われていたのでそこに向けて自分でスケジュールを組み立てて職員の方と相談しながら進めていけることができました。気持ちの準備ができるのとできないのでは大違いだったので、先に情報を知ることができていて本当に良かったです」

 

就職活動は思うように進まないことも多々ある。しかし、自分でスケジュールを管理してその都度調整しながら行えたため焦りもコントロールしながらできたと話す。

「でも、前までの自分だったら絶対焦ってパニックでしたよ」

そう笑顔で話すSさん。就職できた自信が表情に現れているようだった。

 

05.就職、そして現在

コロナ禍で就職したSさん。初めは毎日の疲れを癒すためにそれまで気分転換に行っていたドライブや旅行にも外出が制限されていることでなかなか行くことができず、ストレスを溜めることも。

しかし、コロナ禍で新しく趣味を見つけ、3カ月に一度自分にご褒美をあげるようにしてストレスを溜めないように工夫。通販サイトなどで3か月後にご褒美が届くように設定してそれをモチベーションに出勤。

そのおかげか体調不良で欠勤することはほとんど無くなってきた。

「いつでも相談できるんだという安心感が自分のモチベーションにも繋がっていますね。」

何かあれば頼れる人がいる、ということがSさんにとってお守りになっているのかもしれない。

 

「今の自分の課題はこだわりを捨てることです」

仕事で作業をお願いされるとどうしても「完璧にやらねば」という意識が強くなってしまい、気が付くと周りが見えなくなることも。時間を忘れて没頭してしまうことも自分のウィークポイントと理解し、作業中にアラームの使用などを企業に許可してもらう。

それによって、徐々にこだわりの緩和ができていると話す。

「時間になったらとりあえずどんな状況でも一度作業の手は止めます。それから上司や先輩に相談して、その後どうするか確認するようにしているんです」

 

職場の方からも「Sさんはお願いしたことは本当に最後まで責任を持ってやり遂げてくれるんです。あんな集中力を持っている人はなかなかいない。でも、私たちとしてはもう少し肩の力を抜いてくれるといいんですけどね」と評価をいただく。

 

無理なく、適切なペースで仕事をしていく。

それが今のSさんの目標の1つかもしれない。

 

最後にこう話す。

「こうして仕事をして、一人暮らしをして、少しづつ自立していると実感できています。」

プラーナに来る前に話していた大きな目標である「自立」。まだまだ自分の中で課題はあると話しているが、自立に向けて自分で立てたたくさんの目標が一つ一つクリアできていることが大きな原動力になっている様子だった。

 

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