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【就職事例】統合失調症・30代 女性「合理的配慮があるから今がある」|リワーク体験談

統合失調症・30代 女性「合理的配慮があるから今がある」|リワーク体験談

※写真はイメージです

統合失調症 30代女性 Bさん

プラーナ相模原利用期間 2年5ヶ月 

 

合理的配慮があるから今がある

合理的配慮のおかげで今働けているということをすごく感じる」

インタビューが始まってすぐにそんな言葉が出てくる。「いい職場と出会えて本当に良かったです」

 

人には皆頑張ればできることと、頑張ってもできないことがある。

頑張ってもできないからそれが障害となって社会に適応できなかったり、職場がとても息苦しく感じたり。

Bさんもそんな理由から就職と退職を繰り返してきた。

 

「もちろん大変なこともありますよ。お仕事を始めたばかりの時は手袋の色を覚えられなくて」

「失敗をしてしまって落ち込んで家に帰ってから職場に電話したこともあります」

「自分から発信することは今でも得意ではないですけど、プラーナでたくさん練習して、やり方を教えていただいたので昔よりも自己発信できるようにはなりました」

 

 

 

 

目次

 

 

01.就労移行支援プラーナを知ったきっかけはデイケア

就労の経験はあったが、真面目で一生懸命頑張りすぎてしまう性格から体調を崩してしまったBさん。休養期間を経てデイケア(通所リハピリテーション)へ通うようになり、3年間かけて徐々に体調を整えていった。

 

体調が安定してくるとプラーナ相模原の同じビル内にある就労継続支援B型事業所へ通うように。

しばらくはデイケアとB型事業所を併用して利用していたが、体調が安定してきてデイケアの利用が必要なくなりB型事業所に通い簡単な作業のお仕事を行なっていた頃、デイケア時代の友人から、同じビル内に障がいのある方が一般就労をするための支援を行なっている就労移行支援施設があることを耳にする。

 

「自分に一般就労ができるかどうか、その時は漠然としてました」と、当時をふりかえるBさん。

過去に就労して体調を崩された経験から、一般就労に対する不安や「自分に合っているのかな」という気持ちもあったそう。漠然とした不安や迷いを抱きながらも「とにかく働きたい」という気持ちで就労移行支援プラーナの見学を申し込むこととなった。

 

 

02.あの人はできるのに、なんで自分はこれができないのだろう

就労移行支援プラーナの利用が決定した後も、当初は就労できるような状態ではなかった。

具体的にどのような課題があったのかを伺うと「体力がなかったです」と一言。

 

デイケアで体調を整え、簡単な作業とその対価を得ることができるB型事業所への利用期間を経て、Bさんは大分体調が整ってきてはいたが、まだ一般就労できるほどの体力はなかったそう。けれど、その2箇所の利用期間があったからこそ、少しづつ一般就労への準備を整えることができた。

 

プラーナの利用当初は週5日の通所が難しく、週5日通わなくてはいけないという意識も少なかった。

実は、一般就労が可能かどうかの最もわかりやすい基準が通所できる日数だ。

障害者雇用の中には週5日未満の求人もあるが、無理なく通所できる日数(活動可能な日数)が週5日に近ければ近いほど、選択肢も広がってくる。

Bさんも、定期的に行われる職員との面談にて「半年後には週5日通所できるようにしよう」という目標をたてることとなったが、やはり初めの頃は週5日の通所に体力がついていかず、慣れるまでは疲れが出やすかった。

 

また、気持ちの面ではプラーナに通っているたくさんの人の長所を見て「なんで自分はこれができないんだろう」と落ち込むことも多かったそう。

 

プラーナで訓練を続けていくうちに皆さん就労の準備が整ってくる。

ビジネスマナーができている人や自信を持って発言することができる人、グループワークでみんなをまとめたり、進行役を自分から率先して行なっていたり、周囲の人への心配りや報連相も。年月が経つほど上手にできるようになってくる。

入ったきたばかりの方にとっては「すごいな」と感じ、輝いて見えるのかもしれない。

 

Bさんにとってもそれは同じで、「すごいな」と思う反面、自分には足りない部分を自覚してしまい落ち込む原因にもなっていたようだ。

 

「それがストレスになったこともあったけれど、もっと良くなりたいと自分に言い聞かせるモチベーションにも繋がったと思います」と仰っていた。

 

「パソコンを全く使えなかった人が、プラーナを利用してパソコンを使いこなせるようになったと聞いて『こんなこともできるようになるんだ、すごい』と思ったのをすごく覚えています」

 

03.就労移行支援プラーナを利用することでの変化

マイナスな感情をポジティブなものに変化させることをリフレーミングと呼びます。

Bさんは自然とそれができる方でした。リフレーミングができる人は、できない人より成長できます。

 

Bさんはプラーナを利用した約2年間の中でとても変化しました。

 

まず、課題としてあった週5日の通所は、体力を作るために規則正しい生活を送れるよう、小さな行動目標を立てていきました。小さな一つ一つの目標を毎日達成していくうちにその生活リズムに慣れ、自然と体力もつき、通所の負担が少しづつ軽減していきました。

 

ポジティブな言葉が増え、カリキュラム中の発表や発言も増え、とても自然にグループワークをまとめたり、周囲の方を気遣い声をかけるようになり、変化に比例して自信もついていきました。

 

そんな変化のきっかけとしてBさんが話されていたのが「他己分析」です。

自分自身では気がつかない自分の性格や特質、性質を他の人に分析してもらうのです。

Bさんは他己分析の中で「サポートするのが上手いね」と他の人から言われ、そんなことを自分では思ってもみなかったことだったのでびっくりした。

表に立つのは得意でなくても、表に立つ人を支えたり、助けたり、どうしたら仕事がやりやすくなるか考えて、起点を利かせて行うことは自然とおこなっていたけれど好きなことだった。そして、その自分では気がつかなかった「好き」「得意」が今のお仕事に繋がっていると感じる。

 

 

04.就職活動中の葛藤

就職はしたいと漠然と思ってはいたけれど、やりたいと思える仕事が見つかるかという不安があった。

自分が何がしたいのか分からず、当時カリキュラムで行っていたジャーナリングを自主学習の時間にしたり、プラーナに置いてある書籍を読み、自分はなんのために働くか、一体何がしたいのかを模索していた。

もちろん、求人検索する中でも条件や自分にあった職種を具体的にイメージしながら探していた。

 

そんな中「Bさんは飲食業もいいかもしれないね」と、職員が言った一言をきっかけに「それがいいかもしれない」と飲食業に絞り求人を検索するようになっていった。

 

気になる求人をいくつか職員へ持って行った中の一つに、現在の職場があった。

一般募集と障害者雇用の募集と2種類があり、勤務時間の条件が良かった一般募集の求人を持って行った。

勤務時間はそのままに、障害者雇用で雇っていただけないかをプラーナの職員が企業様へ確認をとると融通してくださった。

 

 

05.合理的配慮を受けながら働くということ

合理的配慮があるおかげで会社も、一緒に働く人たちも自分を受け入れ分ろうとしてくださるので、自分も無理をしないでできることを徐々に増やしていくことができています。

人や環境にも恵まれているけれど、自分がやりたいと思える好きな仕事をしていること、楽しく働けていることがすごく嬉しいです。」

 

冗談のように言ったことを重く受け止め悩んでしまったり、失敗してしまったことを後までひきづってしまったりすることはあるけれど、不安を一人で抱えていると増殖してしまうので「怒られるかもしれない」と不安な気持ちがある時こそ勇気を出して話すことが大切だと思った。そんな経験があったときに、職場の上司から「失敗したり、やってしまったことは仕方ないから正直に話してくれればいい」と言われ、とても良い環境で働けていることに感謝したいと思った。

 

また、就職後、特に問題がなくても月に一回プラーナの定着支援を受けることで1ヶ月を振り返ったり、目標を新たに立てたり、ちょっとした出来事でも、プラーナ職員と話をすることで視点を変えることができたり頭の中を整理することができて心がすっきりとします。

 

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