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「つい遅刻してしまう」でお悩みの方へ!【その苦手の原因は障がい特性にあるかも?】

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「朝が苦手」「時間がない…!」「ああもうこんな時間…!」 皆さん、こう思ったことはないでしょうか? 確かに忙しいときには時間に追われることもあるかと思いますが、 時間を有効に使っているという感覚が、日々の達成感につながることもあります。

 

発達障がいが認知されるようになって数年、さまざまな障害のある子どもたちが支援を受けられる世の中へと変わってきています。しかし、発達障害のある子どもたちの中には、所謂「グレーゾーン」や「境界知能(ボーダー)」と判断され思うような支援を受けられないというパターンも存在します。

IQだけで判断すると統計上14%いるという結果も出ており、単純に数字だけで考えれば、35人クラスのなかに5人は境界知能の子がいることになり、日本の人口に当てはめると実は約1700万人いることに。

うつ病などの精神疾患の疑いで精神科や心療内科を受診した際、検査によって実は発達障がいだったと判明するケースもありますが発達障害の特性の強さによっては、特性に気づかないまま何となく生きづらさを感じて過ごしている人もいます。

 

障がいの特性によっては

「意識して気を付けていても遅刻してしまう」
「待ち合わせの時間に間に合わない事が多い」というお悩みがあることも。

 

実はこのお悩みはADHDやASDというような発達障がいがあるとスケジュールの管理が苦手という特性が起因している可能性があります。

本日は、

「遅刻しないためにどうプラーナで支援を行っているか?」

「スケジュール管理に対してどんな対策があるのか?」

ご紹介させていただきたいと思います!

 

 

「遅刻してしまう」原因は障がいの特性かも?

 

「遅刻してしまう」ことは誰にでも起こり得る可能性がありますが、繰り返し起きてしまう場合には原因がどこかに潜んでいることも。

ここでは実際にあったケースを紹介し、隠れている原因を探ってみましょう。

 

実際にあったケース

発達障がいをお持ちの方で実際にあったケース①

趣味が豊富なAさん(仮名)は、朝スケジュール見て必要な物を準備していましたが、朝のニュース番組で自分の好きなアニメ番組の特集を放映していました。

するとつい見入ってしまい、準備の手が止まってしまい、結果として支度が遅れ遅刻してしまうことに。

上司には謝罪をしましたが、遅刻をしてしまったことで落ち込んでしまい仕事に集中できなくなってしまいました。

 

発達障がいをお持ちの方で実際にあったケース②

仕事に行くために朝の準備を行っていましたが、気が付くと時間が無くなり焦って自宅を出発したBさん(仮名)。自宅を出て、駅に着きましたが書類を忘れたことに気が付き急いで一生懸命走って自宅に戻り、出社しました。

結果として書類は持ってこれましたが、勤務開始時間に間に合うことができず、周囲の方にたくさん謝罪をしているうちに気持ちも落ち込んでしまいました。

 

発達障がいをお持ちの方で実際にあったケース③

友人と待ち合わせして遊びに行く予定のCさん(仮名)。待ち合わせ時間は10時となっていたため、スケジュールは確認せずに次の日出発。

待ち合わせ場所に着くと友人から「どうしたの?待ち合わせ時間に来ないから心配したよ」と言われました。

実は待ち合わせ時間は10時と思っていましたがスケジュール帳には9時と書いており1時間の遅刻をしてしまっていたのです。

 

実は「発達障がい」が起因?

①のケースはなぜ遅刻してしまったのか?

大きな要因として、Aさんがニュース番組で放映していたアニメの特集に夢中になってしまったことが挙げられます。

これは、ADHDの特性の一つ、衝動性からくる「過集中」という現象です。
興味があることに対して、周囲が目に入らなくなるほど没頭してしまうという現象と言われています。

テレビに夢中になっている間、Aさんは時間を気にすることも忘れて、 目の前のことに一生懸命になってしまったのです。

 

②と③のケースはなぜ遅刻してしまったのか?

これはADHDの特性の「不注意」による可能性があります。

焦って準備をしたことで忘れてはならないものを忘れてしまったり、本来9時の待ち合わせを10時に勘違いしてしまいました。

また、事前に待ち合わせ時間を確認すれば防げたことですが、「待ち合わせは10時」という思い込みから、確認することを怠ってしまいました。これについては、「衝動性」も関係していると思われます。

 

 

遅刻してしまう理由を考える

 

プラーナではまず、「遅刻してしまう」原因がどこにあるのかご本人様と繰り返し面談を行い、探ります。中には朝起きることが苦手な結果、遅刻してしまう方もいらっしゃいます。

 

寝坊をしてしまうことが原因であれば睡眠習慣の見直しが必要なことも。

実は発達障がいが睡眠障害に影響しているとも言われておりますが詳しいメカニズムは分かっていません。しかし、成長の過程において脳の機能が不十分であるため、睡眠と覚醒を調節する中枢神経系の機能不全の可能性が考えられます。

持続的な注意力の低下、対人関係と学習面でのストレス、気分や意欲の状態などが影響しているかもしれません。結果として、睡眠の長さと質、リズムなどが、不安定になることが推測されています。

 

しかし、寝坊が原因ではなければ別の可能性を考える必要があります。面談では、ご本人様の生活状況を振り返り、ヒントを探します。

 

一例ですが

・時間の見立てが甘い(本人は間に合うと思っているが、他の人から見たら間に合わない可能性大)

・ギリギリまで好きな事をやりたくなってしまう

・支度中に他のことに気を取られてしまう

・モチベーションで判断する(嫌なことがあると行きたくなってしまう)

などがあげられます。

しかし、一概には言えないので発達障がいの人が全員当てはまるわけではありません

 

遅刻に関係する具体的な障害特性は、

ASD傾向の強いかたは「臨機応変な対応が苦手」「こだわりの強さ」

ADHD傾向の強い方は、「過集中」「不注意」「衝動性」

という事が影響するケースが多い気がします。

ただ…繰り返しになりますが、全員が当てはまるわけではないので、決める付けることは良くないです。

逆に、特性上時間を守ることやルーティンが得意な人も多く、遅刻は皆無という発達障がいの方も多いですよ。

 

もし、やることがあっても他のことに集中してしまい予定が疎かになってしまうのであれば「過集中」が原因かもしれません。

忘れ物が頻繁であるとそれは「不注意」が起因しているかも。

スケジュールの思い込みや勘違いは「衝動性」かもしれません。

プラーナでは、どんな原因があるのかを自己分析していただくことを大事にしております。

 

次の項目ではそれぞれの特性に対する対策をお伝えさせていただきます。

 

「遅刻してしまう」特性へそれぞれの対策

ADHDの原因の1つに、脳内のノルアドレナリンといわれる神経伝達物質の量が少ないことが知られています。(ノルアドレナリンは、集中力に関係する神経伝達物質です。)

ADHDのない人は、ノルアドレナリンの量が十分なため自分の意思で集中力をコントロールすることができます。気になる情報があっても惑わされることなく、約束の時間前に行動できるのはこのためです。

 

しかし、ADHDの人はノルアドレナリンの量が少なく集中力をコントロールすることが苦手です。すると周囲の情報を選別することなく反応してしまうので、時間が迫っても行動を変えることができないことがあります。このノルアドレナリンは緊張感が高まると脳内に発生することが知られています。

 

授業中、先生が横を通ると緊張して頭が一瞬でさえる人もいると思います。これは緊張感でノルアドレナリンが活性化し、集中力が高まった結果、起こる現象です。

 

これはADHDの人も例外ではありません。緊張感が高まる場面になるとノルアドレナリンが出てADHDの人であっても急いで行動します。

例えば、ADHDの人が遅刻する時はどうなるのか?

ADHDの人は出発予定時刻が近づいても、緊張感もなくダラダラと準備をしてしまいます。10分前行動をした方が良いとわかっていても体が動かないのです。

時計を見ると出発時間まであと少しです。しかし、他の情報が優先され体が動きません。

 

そして再度時計を見ると遅刻が確定した時間になります。つまり、怒られることも確定するので「やばい!」と思いノルアドレナリンが発生します。集中力が高まり急いで、準備をします。

 

しかし、当然遅刻は確定しているので、急いでも間に合いません。移動中遅れることを連絡すれば良いのですが、遅刻は確定、怒られるのも確定しノルアドレナリンも出っぱなしです。「間に合う」ということに集中力を使うので「連絡」という手段に思い至らないこともあります。

 

 

「過集中」への対策

 

・アラームをかけておく

→過集中状態の時は、時間の感覚が消えてしまいます。何時何分までに身支度を終え、何分までに家を出る、というのをあらかじめ決め、アラームをかけておきましょう。

 

「不注意」への対策

・家を出る前に、持ち物を確認する

→スマホ、財布、定期など、絶対にないと困るものがそろっているか、事前に確かめましょう。物の住所を決めておくことも重要です。

「衝動性」への対策

・事前に待ち合わせ時間を確認する

→前日のうちに、待ち合わせ時間を確認しておきましょう。出発する前にも確認する習慣をつけるとより良いです。

 

これらを訓練の中で習慣づけていただき、改善が見られるケースが多いです。

 

まとめ

特性は誰にでも存在しています。プラーナでは、ご自身の苦手なことをカバーできるよう、個人個人にあった対策法をご利用者様と一緒に考え、提案しております。

面談やご本人からのお話を聞ける時間を何よりも大事に日々支援を行っておりますので自分では原因がよくわからないという方もご安心ください。

少しでも気になることがありましたら、是非ご連絡お待ちしておりますね。

 

 

 

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