こにちは、プラーナ博多です。
みなさんは自分の体温、いわゆる基礎体温をご存知ですか?
定期的な体温測定は、自分の体の状態を知るためにとても大切なことです。
体温は、1日24時間一定のリズムで変化しているのですが、その他にも活動や外気温、睡眠の質、感情、年齢など様々な要因で変化します。何となく調子が悪いときは、1日の体温の変化(体温リズム)が乱れてないか、決まった時間に体温測定することをおすすめします。今回は、体温リズムと体調の関係、障がい特性による体温調整について紹介したいと思います。
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1日の体温リズムと睡眠について
体温は体内時計と深く関わりがあり、1日のうちで明け方が最も低く体温が上がるとともに目が覚めてきます。その後、活動とともに昼過ぎから夕方が最も高くなり、体温が下がるとともに眠くなるリズムを繰り返しています。1日の体温の変化(差)は、個人差があり人によっては1℃近い場合もあります。
何となく不調なときはこのリズムが崩れているかもしれません。
私も経験がありますがみなさんはいかがでしょうか?
特に夜更かしをしたり朝はぎりぎりまで寝ていると、体温リズムのずれが生じてしまいます。
体温のリズムがずれると、起床時間になかなか体温が上がらないため体の動きが鈍く元気が出なくなったり、反対に就寝時間は体温が下がらないためなかなか寝付けず夜更かししてしまうという悪循環が起こってしまいます。
夜間に体温が下がることで睡眠の質を高め熟睡することができます。
これは「メラトニン」という睡眠ホルモンの働きによるものです。
メラトニンは皮膚血管を広げる働きがあり、手足などの皮膚血管を開かせて熱を逃がし深部体温を下げることで眠気を誘い睡眠の質をよくしています。
メラトニンの分泌は主に光によって調節されています。夜間に多く分泌されるメラトニンは朝の太陽の光で分泌が止まり14~16時間後から再び分泌が始まるというリズムを繰り返しています。
寝る前のブルーライトや強い照明はメラトニンの分泌を抑制するため睡眠覚醒リズムが崩れる原因になります。睡眠リズムを整え睡眠の質をよくする為にも就寝時間1時間前からはブルーライトや強い照明は避けるようにしましょう。
体温調整と自律神経のはたらき
体温調整は、自律神経の働きにより暑い時は汗をかき熱を逃がして体温を下げ、寒い時は筋肉を動かし体温を上げて保たれています。暑い、寒いと感じる情報は神経を通って脳の中にある視床下部に伝えられます。このように自律神経を通じて体温が下がれば熱を作る指令を、体温が上がれば放熱する指令を発して体温を一定に保つコントロールをしています。
一般的な平均体温は35℃台~37℃台とかなりの幅があり「基礎体温」にも個人差があります。体内の働きは36.5~37℃位で最も効率よく進み、体温が1℃下がると代謝が約12%、免疫力が30%低下すると言われています。
しかし、障がい特性によって自律神経の調整がうまくいかず体温調整が難しい場合があります。気温が高い時は体温も上がりやすく、低い時は体温が下がってしまうなど、ストレスの原因になったり体調を崩してしまうことがあります。就職前の支援の中でご自身の特性を理解し体調を崩す前に対策をすることが大切です。
障がい特性による体温調整について
障がい特性により体温調整が難しい場合の対策を紹介します。
感覚によるもの
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- 「暑さ寒さ」に気づきにくいことから気温上昇やのどの渇きを感じにくく「脱水症状」になりやすい。
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→こまめな水分補給を心掛けましょう。汗をかいたときはもちろん、起床時、朝食時、10時、昼食時、15時、夕食時、入浴前後、就寝前はコップ1杯の水分補給をしましょう。
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- 汗をかきづらく体温調整が上手く行かない場合、熱の放出が難しく 「熱中症」になりやすい。
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→①と同じ様にこまめな水分補給と冷却グッズで対策しましょう。通気性のいい素材など衣服の調整をしましょう。
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- 感覚過敏な場合は「暑さ寒さの変化」がストレスになる。
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→衣服の調整や冷暖房で室内の温度を一定にしましょう。
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- こだわりにより衣服の調整が難しい場合がある。
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→感覚過敏により、素材やフィット感が重要となり工夫が必要な場合があります。
このように、感覚による特性があることから、水分補給や衣服の調整、環境の調整が必要になってきます。
特に今から梅雨時期は、気温や湿度の変化により汗をかいたりエアコンで体が冷えたり体調を崩しやすいので注意しましょう。
まとめ・プラーナ博多について
就職後、長く安定して仕事を続けるためには、体調管理はとても重要です。ご自身の今の体調を知っていただくために、プラーナ博多では、通所時に体温と血圧を測定を実践しています。日頃の体温や血圧の値を知ることで体調の変化に気づきやすくなり、ご自身の状態を把握をしていただくことが目的です。体温や血圧、体調の変化と睡眠リズムや生活リズム、出来事を一緒に振り返り体調管理に繋げています。
また、通所時に体温測定をおこなうことで感染症の早期発見に繋がり、利用者様の健康管理や感染症まん延防止の取り組みとして安心して支援に取り組める環境の提供をおこなっています。その他にもカリキュラム内で感染症やこの時期多発しやすい食中毒に関わる体調管理や衛生管理についてお伝えし、マスク、手洗い、手指消毒、食事前後の机ふきなど実践し、就職後も継続できるよう支援をおこなっています。
プラーナ博多では、他にも「コミュニケーションスキル」や「対人スキル」「ビジネスマナー」などなど、豊富なカリキュラムで皆様を支援しております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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