寒くなると、「なんだか身体の調子も変だし、気持ちも落ち込むな」と思ったことはないでしょうか。
それはなんとなくの思い込みではありません。ウインターブルーと呼ばれる落ち込みかもしれません。下記の様な症状が現れるようです。
◇ 気分が落ち込むことが多い
◇ 以前ならこなせた仕事をうまく処理できない ぐったりとして疲れやすい、体を動かすのがおっくうになる
◇ 今まで楽しんできたことを楽しめない
◇ 考えたり、集中する力が明らかに落ちている
◇ ふだんより睡眠時間が長くなったり、朝起きられなくなる
◇ 食欲が減退したり、逆に亢進し、炭水化物を中心に食べ過ぎてしまう
主に日の短さが原因とされていますが、寒さで身体がこわばり、身体が疲れやすくなることも冬のだるさをまねきます。今回は毎日の生活のなかで少しでも身体を楽にできる方法をご紹介します。
疲れがとれない。「仕事に行くのがしんどい!」を軽くする入浴の効果
「お風呂」の目的の一つは身体を清潔に保つことです。
身だしなみを整えることは大切なマナーな一つで、「お風呂入らなきゃ」「髪を洗わなくては」と義務的になってしまっている方が多いのではないでしょうか。また、限られた時間の中で、義務的なお風呂時間になっていると、入浴はせずに「シャワーだけでいいや」となりがちです。しかし、忙しいくなかなか疲れが取れない時こそ、入浴することをお勧めします。
入浴をうまく活用することで清潔を保つだけではなく、心と身体の緊張をほぐして疲れをとることができます。
人間には交換神経と副交感神経という自律神経が備わっています。交換神経は活動的な時に作動する神経で、副交感神経はリラックスする時に作動する神経です。入浴をすることで、副交感神経を作動させて、夜の快眠につなげて、疲れをとることができます。
私たちは満員電車に揺られる、仕事に忙しく過ごすなど日中の活動で交換神経が活発に働かせています。やっと帰宅しても興奮状態が続きます。そのような状態ではぐっすりと眠ることができません。興奮している交換神経を抑えて、副交感神経を上げるために、入浴を利用してみてください。
湯船にしっかりとお湯を溜めて、しっかりつかることがポイントの一つ目です。
お湯につかって体温を上げることで、血流をよくすことはとても大切です。血流がよくなることで、体中に必要な酸素や栄養がスムーズに届けることができます。さらに、不要な疲労物質が除かれて新陳代謝がよくなり、すっきりした感覚になります。
何らかの疾患で不可能でなければ、肩までしっかりとお湯につかってください。浮力が働いて、重力でカチコチになっている関節や筋肉がやわらぎ、肩こりなどの解消にも有効となります。
お湯の温度の決まりはありません。「気持ちがいい」と感じる温度がベストです。41度前後を「気持ちがいい」と感じる人が多いと言われています。一つの目安としてください。だだし、熱すぎるのは避けてください。具体的には42度以上は避けてください。熱すぎると交換神経が刺激されて、体が興奮状態になってしまい逆効果となります。
入浴時間は体の深部体温をしっかりとあげるために、10分間はつかりましょう。そして長くても15分以内にとどめましょう。10分で足りないと思う方もいると思います。その場合は一度湯船から出て休み、10程度を2・3回繰り返しとよいです。
気を付けることは脱水状態にならないことです。少しでも息苦しいと感じたら湯船からあがる、繰り返し湯船につかる際は水分補給をしっかりする、立ちくらみを起こしやすい人は浴槽から出る際に気にかけるなど、十分に気を付けてください。
お風呂から出た後は可能な限り、暖かさを保ってください。急激に体を冷やすと血管が収縮されて血圧の変動が大きくなってしまいます。入浴後15分間は暖かさを保ちながら安静に過ごしましょう。この時に体調に問題がなくても水分補給をしてあげてください。
自然な眠りは深部体温がゆっくり下がっていく過程で誘発されることがわかっているそうです。眠くなると体がポカポカするのを感じたことがあると思います。それは、手足に血流を増やすことで熱を出して、深部体温をさげているからです。入浴で1度ほど上昇し深部体温が普段の温度にもどるのに90分くらいかかります。そのため、入浴から90分後を就寝時間にすると、最も効率よく睡眠に入れると言われています。
この90分を眠る準備として、脳に刺激を与える、パソコンやスマホを触ることを避けて、照明も落としてましょう。読書や音楽を楽しむなど、自分がリラックスできる時間にしてください。
いきなり毎日湯船につかってゆっくりするのは難しいかもしれません。まずは休日などに試してみるといいのではないでしょうか。
ホッとできる瞬間をつくり、疲れをためない。お風呂の効果を手のひらで
お風呂につからなくても副交感神経を働かせて、緊張をほぐすことができたらいいですよね。日常の中では緊張することに遭遇してしまいます。日中に副交感神経を働かせる手軽の方法として香りをつかうことができます。
近年では医療でも気分を落ち着かせる目的でアロマオイルが活用されているそうです。
アロマにはたくさんの種類があり、効果・効能はそれぞれことなります。
なぜ香りが入浴の効果のように副交感神経に働くのでしょうか。「においを感じる」ことと「感情」が密接にかかわっていることがわかっています。嗅覚の神経は記憶や感情を司る脳の大切なエリアにあります。つまり、においと記憶・感情は密接につながっていると言えるのです。何かの香りから過去の記憶を思い出すことがあると思います。また、特定のにおいに対して嫌な気持ちになったり、心地よかったり、刺激を受けたりした経験があるのではないでしょうか。アロマはこのにおいのよい面を利用しているのです。
様々な研究が進められており、ラベンダーの香りに効果があると結果が出ています。ラベンダーの香りは一般的にイライラや不安で落ち着かない時に副交感神経に働きリラックスさせる効果があると言われています。
仕事中などでイライラした時にハンカチに精油を1・2滴しみこませて香りを楽しみ、副交感神経に働きかけます。気を付けたいのは不純物のない精油を選ぶことと、何滴も使って強いにおいに慣れてしまわないことです。
いかがでしょうか。
仕事が順調に行えていても、常に緊張状態で疲れがとれないでいると、じわじわと心身に不調を与えてしまいます。冬の時期は寒さでも身体がこわばり全身に疲れがたまる、手足が冷たくって寝つきがわるいなど、不調の原因が増えます。季節の変化にうまく対応して、いつでも心地よく過ごしてください。
つながる、ひろがる、のびていく
一歩を踏み出す事は簡単ではありません。
しかし、一度つながりあう事ができれば、そこから世界が広がっていきます。そしてぐんぐんと伸びていきます。
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